×NG：肩よりヒジを上げて投げよう【そのコーチの教え、本当に正しいの？ 少年野球 ワンランク上の選手になるための新常識52】
よくピッチャーへのアドバイスとして「ヒジが下がっているぞ」という言葉を聞く。
印象的な言葉なので、「投げるときは、ヒジは常に肩よりも上に」と過剰に意識してしまいがちだが、投げ出しではヒジは下にあって構わない。
これは野手のスローイングでも同じだ。
野手が送球で多用するスナップスローでは、肩肘の力を抜いて、むしろヒジが下がった状態から、腕を振り出すように投げる。
手のひらを外側に向け、シュート回転をかけるイメージで腕を振ろう。
ヒトの腕は内側に捻ることで関節が伸びるようになっているので、この方がヒジへの負担が少ない。
水泳のクロールやバタフライで、親指から入水させるのと同じ動きだ。
近い距離のスローイングでは、肩の前でヒジを止めるようにして、ヒジから先でスナップの効いた柔らかい軌道のボールを投げよう。
遠くへ投げたり、強い球を投げる時には、そこから体の反対側へ振り抜くような腕の軌道にする。