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尼崎の『宮内公園』は梅が咲く穴場スポット!日本庭園風の庭が整備されゆっくり梅を鑑賞できます 尼崎市

Kiss

暦の上での春の始まりを指す「立春」が過ぎましたが、実際はまだまだ寒くなかなか春を感じられませんよね。ですが、この寒い時期に咲く”梅”は上品で甘い香りを放ち、花見といえば桜よりも梅という時代もありました。今回筆者は、尼崎で梅をゆっくり落ち着いて見られる穴場スポットを見つけたので紹介します。

『宮内公園(みやうちこうえん)』は、阪神出屋敷駅から北へ徒歩約5分ほどの住宅街の中にある公園です。

大正から昭和中期にかけて尼崎市で活躍した実業家・樽谷富蔵さんの自宅の茶室と庭を日本庭園風に整備した公園で、茶室や広間は今も地域の方々の行事などに利用されています。

ふっくらしたつぼみもありもう少しで花を咲かせてくれそう

例年2月上旬から3月上旬に咲く梅ですが、筆者が訪れた際は“最強寒波”が到来していたこともあってまだ咲いておらずふっくらしたつぼみが多数見られました。

「思いのまま」1つの枝から、紅・白・うす桃色・絞り・まだらの梅が咲きます

枝垂れ梅など約15本の梅が咲くこじんまりした落ち着いた空間ですが、梅を鑑賞しやすいように通路などもきちんと整備されています。中でも「思いのまま」という品種は別名「輪違い」と呼ばれ、1つの枝の中に紅・白・うす桃色・絞り・まだらなどいろいろな色の花が咲き、毎年その色の割合や咲く場所も変わるそうです。

【提供写真】「思いのまま」の咲いた様子

実際に咲くとこのような見た目でとてもかわいくて珍しい梅です。

今回は特別にイベントなどで開放されている茶室も見学させていただきました。

「茶室」

こちらの茶室は昭和27年に自宅を建てられた際、京都から職人を呼び造られたもので、当時は毎年春秋に茶会も模様されていたそうです。本格的な茶室に入るのは初めてで、まず驚いたのが畳の中央に四角く空いた穴。これは「炉」という湯を沸かすための設備で、中には灰と五徳がありここに釜をのせるような作りになっています。

右の小さい入口が「にじり口」です

右手には「にじり口」と呼ばれる入り口があります。どうしてこうも小さく低いものになっているのか気になって調べてみると、お茶の名手として有名な千利休が、茶室の中ではすべての人が平等ということを示すためにこのような入口にしたそうです。忍者屋敷の隠し扉のようで童心に返ったようにワクワクしてしまいます。

【提供写真】梅の開花の様子

筆者は咲いている様子が見られませんでしが、2月16日に梅昆布茶の振る舞いや、梅の歴史に詳しい先生が来られる「季節の花散策」というイベントが実施される予定なので、その時にはきれいな梅の花を鑑賞したいですね(イベント当日は茶室の見学も可能)。


場所
宮内公園
(尼崎市宮内町3丁目及び竹谷町3丁目)

イベント「季節の花散策」
2月16日(日)10:00~11:30 参加費無料

問い合わせ
(公財)尼崎緑化公園協会
TEL 06-6420-4022

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