なぜ『8番出口』は大ヒットしたのか? その理由を探るべく「8」にまつわる生活をしてみたら、非常に心地のよい一日になった
今年話題となった映画作品のひとつ、嵐・二宮和也さん主演の『8番出口』。
公開直後から大きな注目を集め、2025年11月10日時点で興行収入51億円を突破した。関連する謎解きイベントも盛況で、作品の世界観は映画の枠を超えて広がっている。
さらに、2026年2月にはブルーレイ&DVD化も決定(ちなみに私は昔からニノのファンである)。
ここまで多くの人を惹きつけた理由を、生活の中から探ることはできるのではないか。そんな軽い思いつきの発想で、「8」にこだわる生活を実践してみた。
すると、なぜか非常に心地よい1日になってしまった。その一部始終をお届けしたい。
・意外と見つからない
1日の始まりは食事からである。まずは8が名称に入っている、八丁味噌の味噌汁と八穀米を用意することに。
八丁味噌は岐阜出身の私には身近な存在だが、こちらではあまり見かけず、結局Amazonで購入。
八穀米も同様で、店頭には「15穀」「30穀」などが並び、こちらも見つけるのに苦労した。
そこに、88回かき混ぜた納豆(やや強引なこじつけ)も添えて朝食が完成。
なんか、めちゃめちゃ健康的じゃない? いつもはパンで済ませがちだが、こういう朝食ってやっぱりいいなぁ。
・食後の運動もやっぱり8
少し腹ごなしをしたところで、次は運動の“8”。家族でハマっている大縄の八の字跳び に挑戦した。
撮影協力してくれた皆さんに感謝である。適度に体を動かしたおかげで、気分がよい。この時点で「8生活って健康生活なのでは」と感じ始める。
・ラーメン界は8天国
続いては昼食も8。
本音を言えば、北陸を中心に展開している「8番ラーメン」を食べに行きたかったのだが、さすがにワンオペ育児中の私に日帰り北陸はなかなか厳しい。
そこで、スーパーで見つけた八王子ラーメンのカップ麺をチョイスすることに。
あっさり系で食べやすく、ラーメンなのにどこか罪悪感が少なめなのが嬉しい。
・おやつの8と言えば……
おやつには八天堂のクリームパン。
今回は、ファミリーマート限定の「冷やして食べる とろけるくりーむパン ミルクティー」選んだ。相変わらずのしっとりした生地に軽やかなクリーム。
カロリーは高めであるが、このパンを探すために何軒も歩き回ったので、プラマイゼロということにしておこう。
・8縛りがキツくなってきた
夜ごはんは八宝菜。
もともとの由来は「八つの宝のように具材が豊富」という意味らしいが、今回は細かいことは気にせず“だいたい八宝菜”として調理した。
久しぶりに食べたが、野菜も多く、満足度の高い一皿であった。
そして、エレガンスな芋焼酎「KIRISHIMA No.8」をソーダ割りにして、たしなむ程度にプラス。
芋焼酎を飲むと、なぜか焼き鳥を食べたくなるのが、昔から不思議である。
・ラスト:午後8時に就寝
そしてこの日の最終ゴールは「夜8時に寝る」というもの。普段より早く布団に入るため、夕方から意識的にスケジュールを前倒し。
翌朝は驚くほどスッキリ起きられたので、睡眠面でも8効果は侮れない。
・まとめ
1日をできるだけ8にこだわったところ、なぜか心地よい1日になってしまった。朝昼夜のバランスや運動量、就寝時間まで整い、生活リズムが妙に良い。
ヒット映画『8番出口』とは何の関係もないようで、どこか「日常の些細な変化に気づく喜びや驚き」という部分だけは重なるのかもしれない。
ただ、私はホラー耐性がまったくないので、実は映画本編をまだ観ていない。それでも、8生活は気軽に誰でも試せる。奇妙に生活リズムが整う1日の感覚を、ぜひ一度味わってみてほしい。
ちなみにこの検証を見ていた娘は、しばらく「これはどこに8がある?」と関係ないものにも聞いてくるようになった……。
参考リンク:8番出口
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.