世界最高峰のエベレストへの登山に制限!? 内藤剛志は山での過酷な撮影経験を振り返る。
文化放送「くにまる食堂」(毎週月~金曜9時~13時)は、大将・野村邦丸アナウンサーが病気療養中のため、5月1日(木)の放送は甲斐彩加アナウンサーがピンチヒッター。最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、コメンテーターで俳優の内藤剛志と、ネパール政府がエベレスト登山に制限を設けることを検討しているというニュースについて意見を交わした。
甲斐彩加アナ「ネパール政府が世界最高峰のエベレスト登山について、7000m以上の山に登頂した経験のある人だけに制限することを検討していると、インドのメディアが伝えました。登山中の死者を減らすためとしていますが、法案は草案の段階で、内容が変更される可能性があるとしています。エベレストには、ニュージーランドの登山家らが1953年に初登頂を成し遂げて以来、およそ9000人が登頂する一方、300人以上が命を落としています」
内藤剛志「そうですか~1953年なのね、初めてって。そんな昔じゃないよね。自分と比べるのも変だけど、俺は55年生まれですから。もっと昔から登られてるんだと思ってた。あれかな? 機械とかがまだ発達してなくて、酸素とかを確保しなきゃいけなかったからか」
甲斐「本当に、登山に慣れている人でも命を落としてしまう山だっていいますもんね」
内藤「だって、免許が要らないわけじゃん、おかしくない? 例えばそういうものって、他の命の危険があるものって、免許を自分で取って、誰かに許可されてから登るっていうものだから、そういう制限もあっていいんじゃないかと思うけどね」
甲斐「もともと逆に何も無くて、沢山の人が無防備に登るのが危なかったですもんね」
内藤「日本だって普通に山に登れるけど、事故になる人もいるじゃないですか。責めるのはアレかも知れないけど……撮影もそうだけど、山って大変だからね。それこそ俺も、めちゃめちゃ高い山じゃないですけど、高知に四万十川ってあるでしょ? その源流あたり、山の上だよね。一年間そこで『瀬降り物語』という映画を撮ったことがあるんです」
甲斐「へえ~っ!」
内藤「だって煙草買いに行くのに40分ぐらいかかるところで。それで2ヵ月ずつ4回行くっていう……春夏秋冬を撮るわけですね。主演はショーケンこと萩原健一さんでしたけども、いやもう大変だった、寒いし暑いし。暑いよりかは寒さが凄かったな」
甲斐「空気とか薄くて、ちょっと苦しいなっていうのはありました?」
内藤「そこまでは高くない。やっぱり気温が全然違うじゃないですか。だって、あの四万十川がよ、幅が1m50cmぐらいになる源流なんだよ。山の撮影って本当に危ないと思うね。天気が変わりやすかったりするし」
甲斐「『世界の果てまでイッテQ!』でおなじみのイモトアヤコさんに以前お話しさせていただいた時に、あれだけ山に登っていても、エベレストだけはやっぱり怖いっていうので、すごい調整もされてたし、ものすごく準備して行かれて、でも結局天候が良くない上に雪崩の事故もあって、頂上まで登るのを断念されたんですね」
内藤「あれもねえ、頂上が見えていても最後のキャンプのところから登れないでしょ? 引き返すのも勇気がいるよね」
甲斐「悔しいでしょうしね、色んな想いが」
内藤「だってお金がそこまで凄くかかってるじゃない? 多分体力を作ってきてるから、本当に『頂上が見えてるじゃん!』っていうのに、登ると命の危険があるってことでしょ? あれもドラマとかでもあるけども、あそこで諦めるっていうのは勇気要るんだろうなあ」
甲斐「ちなみに日本最高峰の富士山は3776mなんで、7000m以上の山に登頂しなきゃいけないっていうことは……」
内藤「日本の中では無理っていうことですね」