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<孫は平等に!?>「お母さんヘルプ」実家に頼る共働き夫婦。今後の生活が不安……!【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

最近のお話です。私(ミカ)は時短勤務をしながら、保育園に通うリク(4才)とトウマ(2才)を育てています。夫のテッペイは仕事が激務のため、週末くらいしか子どもたちと触れ合う機会がありません。近所に住む母に手伝ってもらいながら、私はなんとか仕事と家事と育児をこなしています。

この日は終わり間際に仕事の対応に追われ、お迎え時間にとても間に合わなくなってしまいました。そのため急きょ母に保育園へ行ってもらうようお願いして……。慌てて実家の玄関を開けると、子どもたちが出迎えてくれます。

「ごめんね、お迎え代わってもらっちゃって……」平謝りの私に、母は温かく声をかけてくれます。「そういうこともあるわよ。子どもたち、泥だらけだったから、お風呂入れちゃった」「え? 本当? ごめんねー! ありがとう」快く育児をフォローしてくれる母には、いつも感謝してもしきれません。

今年から保護者以外も観覧できるようになった保育園の運動会。さっそく母に話をすると喜んでくれました。そして私は子どもたちを連れ、実家から歩いて10分ほどの距離にある自宅へ帰ります。子どもたちにご飯を食べさせ、絵本を読んだり、翌日の保育園の準備をしたり……と、慌ただしく1日を終えます。

時短勤務とはいえ順調に仕事を終えられる日ばかりではありません。そんなときはまず夫に連絡をします。けれど動いてもらえることはほとんどなく……。この日も「ごめん、無理だ」と即答されてしまいました。だからこんなふうに母に頼ってしまっているのが現状です。

正直、甘えすぎかな……? と思うこともあります。しかも勤めている会社の制度では、トウマが3才になったらフルタイム勤務に戻ることになっています。今でも大変なのにやっていけるのでしょうか? これ以上母に迷惑をかけるわけにはいかないという気持ちもあります。

子どもたちは何にも代えがたい宝物です。しかし夫婦だけで育児ができていない現状にもどかしさを感じている自分もいました。子どもに関することで大変な思いをしているのは、いつでも私です。それがすっかり当たり前になってしまっていますが、このままで本当にいいのでしょうか……? 今はただ、私の母がフォローをしてくれているので何とかなっているだけ。そんな気がしてなりませんでした。

運動会に呼ぶべきなのは……?「ウチの親に譲れ」話し合いは平行線

子どもたちが眠ったのを確認してリビングに行くと、帰宅した夫がテーブルの上に置いてあった手紙を眺めていました。そして私の話をさえぎるように言います。「運動会、今年は観覧4人までに増えたんだな」

「なんでミカの親なんだよ」いきなり不服そうに言われ、私は戸惑います。「え? だって子どもたちが来てほしいって……」すると夫は大きなため息をつきました。「まただよ……いっつもそうだよ。いつもミカは自分の親を優先するよな」

「こういう行事の参観はウチの親に譲ってあげてくれよ。ウチの親だって孫の成長は見たいと思うんだよ。ミカの親は、普段の子どもたちの成長を間近で見られているだろ? なら別に行事に参加する必要ないじゃん」

「ちょっと待って? 日ごろの触れ合いって……。そもそもテッペイの両親は足腰が悪いから、頼みたくても頼れないでしょ?」義両親はうちの両親よりも年代が少し上です。子どもたちのことを可愛がってくれる優しい人たちですが、とても育児のフォローができるような状態ではありません。

「ウチの親は、私の代わりに手伝ってくれるのよ? 普段迷惑をかけているからこそ、こういう行事に呼んでお礼をするんじゃないの?」「お礼なんて、また別にすればいいだろ? 食事に招くとかでもいいし」夫はどうしても自分の親を運動会に呼ぶべきだと主張して譲りません。

いつも私が実家の親にどれだけ助けてもらっているか。夫には本当の意味で伝わっていないのでしょう。今はウチの親がいないと成立しない私たちの生活なのに、子どもたちの行事を見せないどころか、義両親にその席を譲れと……? まるで「いいとこどり」をされているかのように思えて納得することができません。私たちの話し合いは平行線のままでした。

負担は私の親ばかり!根底にある問題は……「夫婦のバランス」!?

しばらく沈黙が続きましたが、私も折れることにしました。「それぞれ1名ずつ呼ぶことにしましょう。観覧人数は4名よね? 私とあなた。あとはウチの実家とあなたの実家からそれぞれ1名ずつ」

「冬には発表会があるし。きっとそれも4名だろうから、今回来られなかった人はそっちに来てもらえば平等じゃない?」私がそう譲歩しても夫は全く折れません。「ミカの親がなんで行事にまでしゃしゃり出てくるんだよ。普通譲るだろ? ウチの親は何もないんだぞ。両家にとって、孫は平等だろ?」カチンときた私は、つい声が大きくなります。「だったらあなたがウチの親に断りの電話を入れなさいよ!」

「あなたから電話しなさいよ。いつも子どもたちと妻がお世話になっていて申し訳ないのですが、今度の運動会はウチの親が来たいって言っているので諦めてください、って……。だったら譲るわよ」そう言うと、夫はお風呂に逃げ込んでしまいました。

私はリビングに飾ってあった、義両親と子どもたちの写真を見つめます。そりゃ義両親と比べてウチの親の方が、子どもたちと会う回数は多いのは事実です。けれど、それはあくまでも「育児のフォローのため」であり、足腰が悪い義両親にそれを頼むことは難しいからこそ、今の形に落ち着いているのです。

かといって夫が休日、自分から子どもたちを義両親に会わせに連れて行ったりはしません。懐かせる努力をしていない夫の自業自得のような気がします。けれど写真にうつる義両親の笑顔を見ていると、少しだけ胸が痛みました。義両親も良い人たちなのです……。

私も夫も、それぞれの親に子どもの成長を見せてあげたいと思っている気持ちは同じでした。だからこそ熱くなりすぎてしまい、譲れない気持ちが出てきてしまったのです。けれど冷静に考えてみると今回の問題の根底には、私たち夫婦の「日々の生活の回し方」があるんじゃないか……私はそう思いはじめました。

【夫の気持ち】「ウチの親にも孫との触れ合いを!」妻と話し合うと?

俺(テッペイ)は妻のミカと2人の息子(4才のリクと2才のトウマ)と暮らしている。妻の実家は自宅から徒歩で10分。俺の仕事が激務のためすぐ近くにある妻の実家には何かと助けてもらえてありがたい限りだ。しかし子どもたちは妻の親に会う回数の方が多いせいかそちらに懐いている。だから俺はウチの親にももっと孫との触れ合いをさせてあげたくて、ぜひ保育園の運動会に呼びたいと思ったのだ。しかしミカも自分の両親を呼びたいと言って譲らない。互いの意見は平行線をたどるばかりだった。

俺は風呂上がりにタオルで頭を拭きながら考えていた。決して、ミカの親に感謝していないというわけじゃない。ただ自分の親にも孫の成長を見せてあげたいと思うだけだ……。ビールでも飲もうと思ってリビングに行くと、ダイニングテーブルでミカが待ち構えていた。

ミカがあまりにも真剣な顔をしているから、とりあえず俺は目の前に座ることにした。「さっきは声を荒げて怒って、ごめんなさい」ミカがそう切り出したので、俺も小さな声で謝る。「イヤ、それは俺も同じだから……。……ごめん……」「私たちは、敵じゃないはずよね? いがみ合うのはやめて、話し合いましょう」「……わかった」

「私は心の底で『なんで私ばっかり大変な思いをしてるの』って思っているのかも。そんな私の手助けをしてくれるのはウチの両親なのに、って……。だから、テッペイから義両親を優先させろって言われて、腹が立っちゃったんだと思う」

「どちらの両親が運動会に来るとか、来ないとかそういう話じゃなくて、多分私たち夫婦の問題なんだよ。テッペイの仕事が大変なのは、わかる。朝早くから夜遅くまで、本当にお疲れさまだと思うし、感謝もしている。でもね、あなたは仕事だけで手一杯。私の方は仕事と家事と育児を負担することになってて……この構図が現状なのよ」

「忙しくてゆっくり振り返っている時間が取れなかったから、なぁなぁになったままここまできてしまったけれど……。この現実は私の親の手助けなしでは成り立たない。だから私はウチの親にばっかり苦労させてしまっている、って思っちゃうの」

ミカの話を聞きながら、俺には返す言葉がなかった。ミカが日々をそこまで頑張ってくれていたこと、ミカの両親がいかにサポートしてくれていたかということを、俺は理解していなかったのだ。今回のことは「どちらの実家を優先する」とか「どちらの実家を運動会に呼ぶ、呼ばない」というレベルの話じゃない。共働きの大変さはわかっているつもりだったけれど、本当のところはしっかりと現状を理解していなかった俺に問題があったようだ。

【私の気持ち】「当事者意識のない夫」を変えたいッ!親に頼らず生活していく決意

ある日、どちらの実家の両親を運動会に呼ぶかで言い争いになってしまった私たち夫婦。しかし問題の根底にあったのは「私たち夫婦の現状」だと気づいたのです。

「もちろんウチの親も、いつでも頼ってくれていい、とは言ってくれているよ? でもさ、確実に年をとってきているし、いつ手伝えなくなってもおかしくない」本来であれば夫婦ですべき育児を母に頼んでいることを、夫には当たり前だと思ってほしくありません。

「あなたは無理って言えばそれで終わり。でもね私は、無理矢理にでも何とかしないといけないのよ。あなたのその当事者意識のないところに、私はずっとモヤモヤしていた。無理って言う方は簡単。でもね、無理って断ったその先があるってこと、忘れないで」

「もう、こんな生活は変えていこうよ。私も本当は『ウチの親ばっかり』とか『テッペイの親はいいとこどり』とか、そんなふうに思いたくない。だって私たちは味方のはずでしょ?」

「……部署を変わるのは、キャリアや給料を考えると、難しいかな……。でも今関わっているプロジェクトが終わったら、勤務時間を調整することはできるかもしれない」「わかった。じゃあテッペイの仕事のめどがつくまでは、私が働き方を会社に相談してみる」「ごめん……」「だからといって、当分何もしなくていいってわけじゃないよ? これからはキッチリ役割分担をして、親への負担を減らすんだからね!!」

やがて夫は朝の出社時間を調整し、子どもたちを保育園へ送っていくようになりました。帰宅時間は相変わらず子どもたちが寝た後ですが、休日も含めてできる限り家事の分担をしてくれています。こうして私の実家を頼らずとも生活できるよう、家族の暮らしのベースを整えました。

子どもたちの運動会には両家から1名ずつ参加し、皆で楽しく観覧できて一件落着となりました。夫もこれまでの私の実家のサポートに対し、あらためて頭を下げて感謝を伝えていました。夫婦として過ごしていると、忙しさにかまけてつい日々話し合わないといけないことを見落としがちかもしれません。今回は運動会をめぐっての言い争いをきっかけに、夫と向き合うことができて良かったです。これからも夫とぶつかることはあると思うけれど、話し合いながら互いに妥協点を見つけてやっていきたいと思います。


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