Yahoo! JAPAN

助産師さんの「もういきまなくていいですよ」の声にホッ。この世にこんな救いの言葉があったのか…【たまひよ 出産体験談】

たまひよONLINE

こんにちは。たまひよONLINE編集部です。
たまひよのアプリ「まいにちのたまひよ」のルームに寄せられたみんなの「出産レポート」から、kotoさんの出産体験談をお届けします。

すみません、出産したのかなり前なんですが、記録に残しておきたく、レポ書こう書こうと思ってやっと書けました!めっちゃ長いですが…
初産で5時間半のスピード出産でした。

8月20日予定日
何の気配もなく終了。

8月22日~27日
夫、夏季休暇。毎日2人でアマプラ見てゆっくり過ごす。日々イオンで階段昇降する。もちろん何の気配もない。

8月29日
13:00
誘発分娩のため入院。

16:00
診察して方針決め。入口自体は十分柔らかくなっているからバルーンは不要、翌日9時から促進剤を使うことに決定。最後の内診グリグリ。

21:30頃
明日に備えて早く寝ようかと考えながら、テレビを見てまったりしてたところ、なんか生理痛のような定期的な痛みを感じる。
ん?これ陣痛?前駆陣痛?わからんけどなんとなく準備しといた方がよさそうな気がして、とりあえず歯を磨く。磨いてる間も定期的に痛みが来る。

22:00頃
念のため看護師さんを呼んでみる。モニターをつけてもらい、並行して陣痛きたかもアプリで間隔を測ることに。アプリ共有してた夫がびっくりして連絡してくる。練習かと思ったとのこと(笑)。
この時点で間隔はなんと5分。最初は10分間隔じゃないの?いきなり5分てこともあるんやと驚く。痛みの強さは10のうち5程度。痛い間は汗が出てくるくらい。既に消灯した病室で息を吐きながら静かに耐える。

23:00頃
さっきの看護師さんが来る。モニター見てても定期的に張りがあるとのこと。間隔が5分だと伝えると、相談してきますと。
すぐに診察室に呼ばれ、子宮口4cm。陣痛室に移動することに。
この時点で泣きそうなほどめっちゃ痛い。看護師さんが車椅子持ってきてくれるって言うから待ってたら、手ぶらで戻ってきて「陣痛促進するために歩きましょうか」って、誰やそんなん言うたん!先生か!?

23:30頃
看護師さんの肩と手すりに捕まりながら、痛みが来る度にうずくまりながらなんとか陣痛室到着。なんでこんな陣痛室遠いねん!痛くなくても普通に遠いわ!
深夜だからか薄暗い陣痛室には、すでに先客が2人。部屋に入る前から、断末魔のようなうめき声が聞こえる。ナニコレ、ジブンモコウナルノ…?未来の自分に怯える。
隣の人が特にうるさくて(←失礼)、あまりにもうるさいから逆に冷静になれた。痛みには波があるはずなのにずっとうなってたから、たぶん痛みに弱い人やったんかな。耳に入ってきた話では、昼からずっと陣痛に耐えてて、なかなか進まないよう。体力温存のため弱い睡眠薬を投与されたようで、そこから少しだけ静かになってた。

8月30日
0:00~1:00頃
他人のことはさておき、日付が変わる頃には痛みがよりいっそう強くなってきて、旦那に逐一報告してたLINEも途絶えてしまう。
ベッドの手すりをこれでもかと押さえつけながら耐え、「ふーーー!!!」とデカイ息を吐きながら耐え、横向いたり体を起こしたりリクライニングの角度を変えてみたり、どうにかして痛みが少しでもマシになるスタイルを模索してみたが、結局見つからず。
1分激痛、1分和らぐの間隔になってきて、一体あとどれくらいこの痛みに耐えないといけないのかと絶望していた頃、いよいよ子宮口全開に。「分娩室に行きましょう!」と言われ、夫に電話。すぐに出れる準備してうとうとしながら待っててくれたよう。

1:30頃
必死の思いで分娩台に上がる。ここまで来たならもう産まれるよな、と希望の光が見えてくる。夫到着。
痛みの波に合わせて"いきむ"。でもこのいきむが、結局最後までわからなかった。よく固いうんちを出す感じと言われるが、やってるつもりなのに全然手応えがないというか、降りてきてる感覚が全くない。え?これで合ってる?
数え切れないほど何度も何度もいきみ、助産師さんも先生も「そうそう、上手上手」と言う割には表情が硬い。頭が恥骨にひっかかって、なかなか出てこない様子。ここまでは早かったのになぜ?と先生達も困惑の色を隠せていない。後から夫に聞いたけど、私の血圧が高くて若干危なかったらしい。
ドでかい時計が目の前の壁にあるから嫌でも時間の経過がわかる…もう2時間も頑張ってんのに全然出てこんやんんんー!分娩台に来たらすぐ出てくるんかと思ってた私がバカだったのか?もー帝王切開でもなんでもいいから出してくれー!と思ってたらようやく恥骨を越えたようで、会陰切開後、無理やり引っ張り出す感じで頭が出てきて、
「もういきまなくていいですよ」
え、もういいの…?
この世にこんな救いの言葉があったのか…
掛け軸に書いて飾りたい…
ほどなくして赤子の全身が見え、すぐに鳴き声が聞こえる。高めのかわいらしい声。

3:20
玉のようなかわいい女の子誕生

「よう頑張った!」と夫。分娩台に来てからは必死にいきんでたせいで陣痛の痛みを感じている暇はあまりなく、波が引いてるときは冷静で、夫暑そうやな(分娩室は温度高めにしてるそう)、汗拭いてほしい、お茶ほしい、いきみ方がわからない等話すことができていた。手はたぶんずっと握ってくれてたと思う。正直夫にできることは応援くらいしかなかったけど(笑)、家で寝ずに待つ→2時間立ちっぱなしで、汗だくで一緒に頑張ってくれたと思う。

にしても、「産まれたら感動して絶対泣くわ~」と妊娠中から出産シーンを想像してはうるうるしてた自分。いざ出産すると、「やっと終わった…」という達成感と疲労感で涙なんて一滴も出てこなかった(笑)。夫も似たような感じやった(笑)。
「初産でこれだけ早かったから、2人目は気をつけてくださいね。家で破水したら頭出てきちゃうかもしれないから。」と看護師さん。でも今は1人でも大変だから2人目なんてカンガエラレナイ。

そんな出産からもう半年が過ぎ、おてんば娘に育っています。身長が成長曲線をぶち抜いてて、本当に大きく育ってる(笑)。
これからもその調子ですくすく成長してね。

いかがでしたか? たまひよのアプリ「まいにちのたまひよ」では、もっとたくさんの「出産レポート」を読むことができます!

●この記事は個人の体験記です。
●記事の内容は2024年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

【関連記事】

おすすめの記事