伝統を継承し秋を彩る「秦野たばこ祭」、秦野駅北側で9月28日・29日
秦野市最大の観光イベント「秦野たばこ祭」が9月28日(土)・29日(日)、本町小学校など秦野駅北側を会場に開催される。今年も2日間に渡り、秦野の秋を盛り上げる。
今年で77回目
本町小学校で行われる開会式(28日13時から)をスタートに、各種催しが実施される同イベント。通り沿いに模擬店が立ち並ぶほか、オープニングパレード、ステージイベント、ジャンボ火起こし綱引きコンテスト、たばこ音頭パレード、はだのよさこい踊り、らんたん巡行など、2日間に渡り様々な催しが行われる。
また、イベントの最後は打ち上げ花火(29日19時半から)でフィナーレを迎える。
問い合わせは、秦野たばこ祭実行委員会【電話】0463・82・9648、【URL】https://www.kankou-hadano.org/tabakomatsuriへ。
耕作の歴史紡ぐ
江戸時代、富士山の噴火により秦野の田畑は50〜60cmの灰に覆われて壊滅状態に至った。そんな荒れた土地でも育てられる葉タバコの栽培が広がり、技術の高さから全国有数の産地として浸透。1898年には煙草専売所が設置され、産業発展に大きく寄与した。
「たばこ祭」は、戦争の影響や戦後の不況で苦労していたタバコ耕作者の慰労会として1948年に始まった。秦野でのタバコ栽培は1984年に幕を閉じたが、秦野の発展を担ってきた耕作の歴史は受け継がれ、名称を変えることなく、現在も市の一大イベントとして行われている。
最古の催し
「たばこ音頭」の始まりは1950年の第3回たばこ祭。かつては「煙草音頭大会」として昼と夜の2回パレードを行っていた。使用されている「秦野煙草音頭」は、同年に中山晋平さんが作曲、小島喜一さんが作詞したもの。タバコの育成から収穫、製品を味わうところまでが表現されている。1997年に開催された第50回の際に「たばこ音頭パレード」となり、2009年の第62回に「たばこ音頭千人パレード」となった。姿は変化しているものの、現在行われている行事の中で最も古いものとなる。