犬が『テレビに夢中』なときの心理3つ 見ている時の愛犬の気持ちや興味を持つ理由について解説
犬にテレビはどう見えている?
テレビを見る犬といない犬がいますが、そもそも犬にとってテレビはどのように見えているのでしょうか?
犬は人間よりも視力が悪く、色の見え方も異なるとされています。
赤やオレンジ、黄色、緑はくすんだ黄色、青と紫はどちらも青として認識します。その他の色は明るさによって白と黒の濃淡が異なるグレー(モノクロ)に見えているようです。
そのため、テレビの映像を含め、犬の目にはこの世界のものが濃淡の差があるグレーと黄、青の3色で見えていると考えられています。
ただし、色の識別能力については、まだまだ研究段階にあり、正確にはわかっていないため、今後明らかになる情報も出てくるかもしれません。
犬は視力があまりよくないものの、動いているものを視覚で捉える「動体視力」は非常に優れています。そのため、1秒間に何枚もの画像を映しているテレビを見るときも、犬にとってはカチカチとした“コマ送り”のように見えている可能性もあります。
犬がテレビに夢中なときの心理
テレビを熱心に見る犬は少なくありませんが、犬はなぜテレビを夢中で見るのでしょうか?
1.映像の光や動きに興味を持っている
犬はテレビの中のドラマやアニメのストーリーそのものを理解しているわけではありません。それにも関わらず、犬がテレビの映像に夢中になるのは、映っている映像や光に興味を持っているからです。
他の犬や猫などが映っているときにテレビにくぎ付けになる犬は、映像そのものに関心を持っているのでしょう。
また、映像そのものではなく、画面から発せられる光や動きに興味を持つこともあります。
前述したとおり、動体視力に優れている犬にはテレビの画面がチカチカとした光の点滅に見えることもあるでしょう。そうした場合は、映像そのものではなく光の動きに反応していると考えられます。
2.聞こえてくる音が気になる
犬がテレビに興味を持つ理由には、画面ではなく音に反応しているということも考えられます。
テレビからは様々な音が聞こえてくるため、耳のいい犬が興味を持つのも不思議ではありません。
犬にとって音は大切な情報源なので、気になる音が聞こえてきたら、「どこから聞こえてくるんだろう?」と考えたり、音の発生元であるテレビに関心を持ったりするのでしょう。
ちなみに、犬は耳がいいと言われていますが、単純に人間よりも音が大きく聞こえるというわけではありません。犬の耳がいいと言われるのは、音の種類を細かく聞き分けられることと聞き取れる周波数の範囲が広いことが理由です。
愛犬にとってテレビの音がうるさいのでは?と心配する飼い主さんもいますが、必ずしもそうではないので、飼い主さんが聞き取りやすい音量で聞いて問題ないでしょう。
3.飼い主さんが見ているから見ている
飼い主さんがテレビを見ているときに、愛犬が隣に来て一緒にテレビを見る…ということもあるかもしれません。
飼い主さんがテレビを見ているときに限って、犬がテレビに夢中になっている様子が見られる場合は、テレビそのものではなく飼い主さんに興味を持っていることも考えられます。
飼い主さんのことが大好きな犬が、飼い主さんのしていることに注目するのも自然なことです。そのため、飼い主さんが見つめているテレビに興味を持って、一緒になってテレビを見つめることも少なくありません。
まとめ
犬がテレビに興味を持って、夢中になって見つめている姿は何だか愛らしいものです。画面の中の動物に反応して見つめたり、楽しそうにしたりする犬もめずらしくありません。
犬がテレビに興味を持つことは決して悪いことではありませんが、テレビに飛びついたり吠えかかったりするようなトラブルが起きないように念のため注意しておきましょう。