【菊池市】どれだけの人がこれをくぐったのだろう。熊本県指定重要文化財の石門が迎えてくれる円通寺公園を散歩してみました。
今回は菊池市旭志にあります「円通寺公園」をご紹介します。静かで綺麗、そして歴史を感じられるお薦めの場所です。道沿いにありますので、場所もとても分かりやすいですよ。
綺麗に整備された公園、円通寺公園
道沿いにあるのですぐに分かります。駐車場は公園の向かい側にあります。
道沿いにどーんと、見えているのは「円通寺の石門」
どっしりとした石門が現れます。
円通寺は菊池氏初代の藤原則隆が延久年間(1069年~1074年)に山城国(現在の京都府南東部)の円通寺から本尊を移し開いたという。
この石門は天保(1830~1844)頃、この寺を復興した自忍和尚により造られた、との事です。何となく異国のもののようなフォルムだなぁと思っていたら「唐風」と記載されておりました。円通寺 | 熊本県総合博物館ネットワーク・ポータルサイト (kumamoto-museum.net)↑こちらに詳しく歴史の記載がありますので、是非。
パズルのように石が積み重なっており、アーチが素晴らしく、石門は県内でも少ないとの事。これを見るためだけでも訪れる価値があると思います。熊本県指定重要文化財となっております。
石門をくぐると、蓮池があり、時期ではありませんでした(9月)が、とても綺麗な風景が広がっていました。
蓮の時期の梅雨明け後(7月上旬)にまた是非訪れたいです。
綺麗な色の鯉たちが、寄り添い泳いでおりました。
お堂が見えます。
円通寺本堂。とても綺麗なお堂でした。とても静かで、何故かそろりそろりと歩いてしまう程でした。
八十八カ所巡り
そしてこちらには八十八ケ所の仏様があります。
案内板で見るとこのような感じ。
ひゃー!多い!これは大変だ!事前に予定していなかったので、サンダルを履いており、断念。そして体力と暑さを考えても…無理のないように、がよさそう。 こちらはの88の仏さまは、明治33年(1900)に区民により作られたもの、だそうです。
上のほうは、かなり草が生い茂り、訪れた9月時点では周るのは難しそうでした。
見えるものだけ、に、頭をさげるようにして、少しだけ歩きます。もう少し秋が深まると、行けるかもしれません。
穴の中からひょっこりとお顔。色んな仏様が色んなお顔をされており、やはり八十八ケ所全部見たいなぁという気持ちになります。行かれた方によると、かなり厳しい道もあるようなので、巡り終わった時の達成感は大きいだろうなと思います。
お堂の裏手の岩はものすごい迫力があります。
本堂横の岸壁には「大悲」(だいひ)の文字。これはびっくり。一体どうやって!?江戸時代後期に彫られたとの事。写真で見るよりも圧巻で、是非生で見て欲しいです。しばし、見上げて、不思議な気持ちになりました。
だいひ【大悲】 とは
仏語。衆生 (しゅじょう) の苦しみを救う仏・菩薩 (ぼさつ) の大きな慈悲。「大悲菩薩」「大悲観音」の略。
goo辞書より 4月にはしゃくなげ園が見ごろという事なので、またその時期にも訪れたい場所となっております。 是非まあるい石門をくぐって菊池一族の残した歴史に触れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
菊池の歴史を感じられる静かで綺麗な公園です。八十八ケ所はかなり大変のようなので、運動靴や運動に適した服をお薦めいたします。また、全部しっかり周りたい方は、草の生い茂る季節は避けた方がよさそうです。