【玉旭】玉旭酒造‐富山県 ー 温故知新
地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。今回は、富山県富山市の玉旭酒造を特集します。
富山の恵みで醸す一滴
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
創業1808年、県内では有数の老舗酒造場として、水と米に恵まれた富山県にて『おわら娘』『風の盆恋唄』などを代表とした端麗辛口の清酒を地元のお客様を中心に提供してきました。
弊社が位置するのは、『越中八尾おわら風の盆』で名高い富山市南西部の富山市八尾町(やつおまち)です。
毎年9月1日から3日まで行われる『おわら風の盆』には、人口2000人強のまちに約20万人の観光客が訪れ、その艶やかな踊りと哀愁漂う音色に魅了されます。
『おわら風の盆』が過ぎ、田圃にたわわに実る稲を刈り取れば、厳しい冬がやってきます。八尾町は富山県内でも低温で雪深いため、その地域性を生かしてこの地で先祖が酒造りを始めたと伝わります。
酒造りには北アルプス立山連峰の恵みである常願寺川水系の軟水地下水を使用、酒米は10年前より全量富山県産米使用、蔵人も10年前よりオール富山人と、水・米・人のすべてを富山県産にこだわっています。
―代表銘柄は?
「 玉旭 BLACK」
アルコール度数:16%
原料米:雄山錦55%
お薦めの飲み方:冷や
おすすめのペアリング:お寿司・刺身
「 玉旭 ECHOES」
アルコール度数:12%
日本酒度:-55
お薦めの飲み方:冷や
おすすめのペアリング:牡蠣・カニ・ウニ・チーズ料理・マスカット等のフルーツ
越中八尾おわらの里からひとしずくに真心を込めて
―酒造りで心がけていることは?
決して大量生産せず、手づくりの品を直接お客様に手渡しできるような真心のこもった酒造りを心がけ、『ずっと余韻に残る酒』を造ります。
全国でもごくわずかな酒母絞りを行っており、本仕込と比べると仕込み量の10%しか絞れませんが、旨味と甘味と酸味が共鳴し合い、他にはない感動を与えてくれます。ほかにも富山県産の様々な酒米でお酒を生みだしておりますので、幅広い味わいの商品展開を是非お試しください!
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
おわら風の盆、立山黒部アルペンルート
今回ご紹介した酒蔵について
【富山県】
玉旭酒造有限会社
富山県富山市八尾町東町2111
https://tamaasahi.jp/