『抱っこ嫌いな猫』にもワケがある!抱っこが嫌がる4つの心理と、慣れてもらう方法
1.抱っこにいやな思い出がある
抱っこが嫌いな猫は、抱っこに対してなんらかのトラウマを持っている可能性があります。
たとえば抱き方が悪くて痛い思いをした、動物病院で抱っこされた状態で治療されて嫌な思いをしたといったことが考えられます。このような経験から、人間に対して恐怖心や不信感を抱いている可能性も。
つまり「抱っこ=嫌なこと(怖い・痛い)がおこる」と記憶して、抱っこに対して悪いイメージを持ってしまったのです。
このような猫には、人に慣れてもらうこと、信用してもらうことからはじめる必要があります。時間をかけて信頼関係を築いていきましょう。残念ですが、人に慣れるまで抱っこはおあずけです。
2.抱っこする人から苦手なニオイがする
猫は柑橘系のニオイを嫌う傾向があります。そのほかにも飼い主さんが使用している香水やボディーソープ、柔軟剤などのニオイを避ける猫もいます。人間にとって良いニオイでも、猫には悪臭なのかもしれません。
猫と仲よくなって抱っこをしたいと思うなら、ニオイにも敏感になる必要があります。
また香水や柔軟剤などに含まれるニオイ成分の中には、猫の健康に悪影響を与えるものもあると言われています。猫と暮らすなら、なるべく使用を控えるようにしましょう。
3.抱っこされる気分じゃない
単純に抱っこされたくないタイミングだった可能性もあるでしょう。
毛づくろい中や気になるものを発見して外を見ていたなど、なにかに夢中になっているときに抱っこされたら嫌がるのは当然です。
また寝ているときやご飯を食べているときなど、そっとしておいてほしいときに人間の都合で抱っこされるのも迷惑でしかないでしょう。
抱っこをしても嫌がらないタイミングは、猫の方から近づいてきたときや、あなたに甘えたいと思っているときです。愛猫の様子をよく観察してタイミング良く抱っこしましょう。
4.体調が悪い・痛みがある
猫はケガや病気などで体に痛みを感じているときにも抱っこを嫌がります。いつもは嫌がらないのに、急に抱っこを嫌がるようになったときは、その可能性が高いでしょう。嫌がる箇所を特定して注意深く観察し、必要に応じて動物病院を受診しましょう。
また見た目で異常がなくても継続して抱っこを嫌がる、いつもと違う感じがすると思ったら念のため動物病院への受診をおすすめします。
猫を抱っこに慣らす方法
猫を抱っこに慣らして抱っこ好きにするためには、まずは信頼関係を築くことが重要です。信頼してもらえなければ、抱っこどころか猫に近づくこともできません。
猫を抱っこするタイミングも重要で、猫が自分から膝に乗ってきたときや、リラックスしているとき、甘えたそうにしているときを狙いましょう。
このときに、おやつをあげるなどして「抱っこ=良いことがある」と学習させることが大切です。
抱っこをする際は、胸のあたりを押さえて持ち上げたり、仰向けでお腹を見せるように抱いたりするは避けましょう。お尻をしっかりと支えて、猫の胸のあたりにそっと手を添えて、体に引き寄せると安定するので、猫も嫌がりにくいです。
また猫が嫌がったらすぐに下ろしてあげましょう。
まとめ
抱っこが嫌いな猫には猫なりの理由があります。抱っこが好きかどうかは性格にもよりますし、それまでの生活環境が影響するとも考えられています。
そのため抱っこが苦手な猫を「わざわざ抱っこする必要はないよね」とも思うのですが、通院や日常のお世話をするうえで抱っこができないと不便なことも少なくありません。
愛猫の性格も考慮しつつ、信頼関係を築きながらゆっくりと時間をかけて慣らすようにしましょう。