Yahoo! JAPAN

お寺の境内に誕生した、人、コト、モノの「間(あわい)」をつなぐカフェ『awai(あわい)』

しがトコ

【awai(あわい)/滋賀県大津市】

商店街の一角にあるお寺の門をくぐると
本堂の横におしゃれな建物が!
古民家をリノベーションしたカフェ『awai』は、
歴史あるお寺の空気を感じながら
ゆったりと過ごせるみんなの居場所。

光が差し込むオープンな店内で
アジアン料理やスイーツが楽しめます。

ギャラリーやポップアップショップもあって
いつ行っても、なんか楽しい
人と町が混ざり合う
人、コト、モノの「間(あわい)」をつなぐお店です。

商店街の中にあるお寺の門をくぐった先に

JR大津駅から徒歩15分。
かつて「大津百町」として栄えた3つの商店街からなる「ナカマチ商店街」。
その一つ、長等商店街の一角にあるのが「日蓮宗本要寺」です。

このお寺の本堂横にあった建物をリノベーションして
オープンしたお店が『awai』。
門をくぐると、すぐ右手にガラス張りの
明るい店舗があります。

店内は天井が高く、開放的な空間。
赤いテーブルと椅子がアクセントになっています。

築120年の古民家の梁だけを残し、
スタッフ自らリノベーションしたという店舗は
古き良きものと新しいものが混ざり合う、
ポップで趣のある空間になっています。

奥には個展やワークショップなど
幅広く使えるレンタルスペースがあり、
様々な用途で利用できます。

何と一番奥の外スペースでは、足湯も計画中!?
進化し続ける『awai』に、ワクワクが止まりません!

「フォー」や「ルーローハン」など、アジアンメニューが中心

ランチタイムに味わえるのが、
ベトナム料理の「フォー」や台湾料理の「ルーローハン」などのアジアン料理。

県内のマルシェなどにキッチンカーで出店する
「スープのある日常」の大野健太さん監修の
フォーは、あっさりなのにコクがあるスープと
手作りのやわらかい鶏チャーシューがアクセントに。

フォーをさらに美味しく食べるためのプラス調味料も豊富!
ベトナムの魚醤・ヌクマム、『awai』オリジナルのガーリックビネガー、
チリソース、五香粉(ウーシャンフェン)など
自分好みで調味料を加えてフォーが完成するのだとか…。

ぜひ、色々な“味変”を試して、自分好みの味をみつけてくださいね。

湖南市にある古民家カフェのスタッフでもあり、マルシェでタルトや焼き菓子などの販売もしている「incolore(アンコロール)」の江䰗(えぐち)久美子さんが監修する
ルーローハンは、甘辛く煮た豚バラとご飯との相性が、ばっちり!
煮込みに使用する五香粉が味に深みを与えています。

独特の食感とほどよい甘さのアジアンスイーツも絶品!

カフェといったら、スイーツも気になりますよね!
勿論、リピート必至のアジアンスイーツがありました。
ふわふわ、じゅわじゅわでほどよい甘さの「台湾カステラ」。
ココナッツミルクと小豆の甘みが優しい、ベトナム風ぜんざいの「チェ」。
異国の地に想いを馳せながら、何度でも食べたくなるスイーツです。

この絶品スイーツを監修したのは、
「yamagoya」の藤堂壮馬さん。

「台湾カステラは食感を楽しんでもらう為に、
ぜひ手でちぎって食べてみてください!
自分の大好きなアジアンスイーツで
お子さんからお年寄りまで喜んでもらえたら嬉しいです」と藤堂さん。

様々な滋賀の作り手とのつながりから提供される
料理やスイーツが『awai』の特徴です。

カフェから広がるまちづくりの拠点

(写真提供:一般社団法人BAND)

『awai』は(写真左から)空間デザインや施工を行い、
地方でまちづくりのプロジェクトに関わってきた西聖平さん、
イベント運営に携わる大工さんのちゃたさん、
フォトグラファーのyucaさん、
大津市役所職員でまちづくりに力を入れる藤原周二さんの
4人で発足された「一般社団法人BAND」が運営。

yucaさんの撮影スタジオ「おさんぽハウス」を4人が一緒に
リノベーションしていく中で、まちの活性化やまちづくりに対して意気投合。
人々が交わる拠点を持ちたいと『awai』の着想が生まれました。

大家さんである本要寺住職も4人の想いに共感し、
空き家だった古民家を提供してくれたことで
リアルな場として『awai』が誕生しました。

代表の西さん(写真右)は、
「地域の人や観光客が交流したり、若い世代と上の世代がつながったり、
そんな内と外をつなげるような“まちの縁側”にawaiがなれたら。
若い人たちにも大津のまちに関心を持ってもらえるよう、
サポートしていきたいと思っています」。  
 
メンバーの藤原さん(写真左)も
「まちづくりを通して大津の魅力をもっと感じてもらいたい。
人、コト、モノが集うまちづくりの拠点を目指しています」と話してくれました。

人、コト、モノの「間(あわい)」。
内でもあり、外でもあるという「あわい」。
そして、滋賀の象徴・びわ湖を現す「あわい」海と書いて「淡海」…。
そんな様々な意味を含んだ『awai』という場所に人が自然と集まり、
混ざり合い、何かが生まれていく…。

ふらっとカフェに立ち寄り、アジアン料理やスイーツを
堪能するのもよし、ギャラリーを覗くのもよし、
開催されているワークショップに参加するのもよし。
ぜひ、それぞれの楽しみ方で『awai』に色を加えてください。

(文・安部愛子 写真・しがトコ編集部)

記事を書いた人安部愛子/滋賀県大津市出身・在住。びわ湖から唯一流れ出る川・瀬田川を身近に感じながら育ちました。大学進学を機に県外に出るも、びわ湖のない土地に窮屈さを感じ、びわ湖のありがたみを実感!
滋賀の地域情報紙記者を経て、現在は子と共に育ちながら滋賀の魅力を再発見しています。

『awai』の店舗情報

住所 〒520-0046 大津市長等2-3-29 定休日 不定休※Instagramよりご確認ください 営業時間 ランチ11:30~14:00 カフェ14:00~16:00 Instagram https://www.instagram.com/awai_2024/

The post お寺の境内に誕生した、人、コト、モノの「間(あわい)」をつなぐカフェ『awai(あわい)』 appeared first on しがトコ.

【関連記事】

おすすめの記事