エネルギーから災害時協力まで、東邦ガス、東邦ガスネットワークと四日市市が包括連携協定
三重県四日市市と東邦ガス株式会社、東邦ガスネットワーク株式会社の3者が3月19日、「持続可能なまちづくりの実現に向けた包括連携協定」を結んだ。カーボンニュートラル社会の実現やエネルギーの地産地消、地域の活性化や市民サービスの向上などに連携して取り組む。
東邦ガスと東邦ガスネットワークが自治体との3者で包括連携を結ぶのは三重県では初という。特に、東邦ガスネットワークはガス供給のための導管の維持管理や緊急復旧対策などを手がけており、災害時の迅速な対応で市民の生活を守ることに協力する。
協定締結式がこの日、四日市市役所であり、東邦ガスの鈴木賢一・三重地域支配人、東邦ガスネットワークの嘉藤将弥取締役ほかのみなさんが出席。四日市市の森智広市長との3人で協定の締結書に署名をした。
協定に署名した(左から)鈴木賢一・三重地域支配人、森智広市長、嘉藤将弥取締役
森市長は「東邦ガスの皆様とは地域新電力会社を発足させて頂き、カーボンニュートラルが進むことや、お持ちのノウハウを活用させて頂くことに期待している」とあいさつした。鈴木支配人は「カーボンニュートラルや市民向けサービスの向上など、インフラ会社としての役割と責任を果たしたい」、嘉藤取締役は「南海トラフがいつか来た場合でも、被害を最小限にできるよう努めたい」などと話した。
今回の協定による取り組みは①四日市コンビナートのカーボンニュートラル化を進めるため、東邦ガス側が会議などに積極的に参加する②新電力会社「よっかいちクリーンエネルギー株式会社」が、ごみ処理施設で発電した電力などを市内の公共施設に供給し、事業利益は地域課題の解決に活用する③災害時の早期復旧に向けた連携、都市ガス検針の時に訪問先の異変を発見した場合の通報、エネルギーや環境について学ぶ出前授業などの開催④消費者の暮らしに役立つ情報の提供、などを掲げており、そのほかに連携によって必要なことは進めるとしている。