間門小6年1組 民家に看板アート 「人のつながり」で実現へ
間門小学校=中区本牧間門=の6年1組の児童は、総合の時間で三渓園入口バス停近くの民家に掲げる看板アートを製作している。地域の人とつながり、協力を得ながら実現に向け進めてきた企画はいよいよ大詰め。3月上旬に設置される予定だ。
総合のテーマはクラスで話し合い、「地域の人が笑顔になるような恩返しをしたい」に決めた。文化祭でやった黒板アートに発想を得て、看板アートを通学路に設置し、地域の人に喜んでもらいたいと考えた。
実現に向けて、様々な地域の人が協力してくれた。横浜市八聖殿郷土資料館の相澤竜次館長からは、地元の歴史などを聞き、デザインの参考にした。設置場所を提供してくれる民家は、元PTA会長の紹介。絵を描くペンキは、地元工務店「レリアブル」から提供された。同小の卒業生でもある同店の大渕健代表は、「後輩が頑張っていて、頼まれたら協力しちゃいますよね」と絵を描く児童に温かい眼差しを向ける。
看板の大きさは横約360cm×縦約90cm。描く4つのモチーフは、地域の歴史や名所を取り入れ「八聖殿」「葛飾北斎の神奈川沖浪裏」「本牧のお馬流し」「黒船」だ。クラス全員から図案を募集し、投票で吉田和真さんのデザインが選ばれた。迫力ある白波に、お馬流しの船と黒船を浮かべ、その右側に紅葉の八聖殿を配した。吉田さんは「四季を通じて、魅力的な地域だということを表現したかった」と話す。最後に文字を入れ、仕上げのコーティングをした後、掲示される。