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<義父はイイおじいちゃん?>「そろそろ帰ろうか」って早ッ!遊びたりない息子が不憫【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はカナミ。夫のセイイチ、息子のツトムと3人で暮らしています。義父は私たちの家の近くでひとり暮らしをしていて、まだまだ元気いっぱい。ときどき食事や外出に誘われて、私たち家族は義父と一緒に出かけることもあります。お誘い自体はありがたいと思っているのですが……これが私の悩みのタネ。実はうちの義父、誘ったはいいもののツトムが遊んでいるのに付き合いきれず、「早く帰りたい」というオーラを発してくる人なのです。これでは誘ってくれても楽しくありませんよね。

ショッピングモールに向かった私たち。義父と現地で合流してから、まずはフードコートで食事をしました。しかし食事が終わり、ツトムがプレイゾーンの遊具で遊び始めたあたりで空気が少しずつ変わり始めます。遊び始めて10分くらいしたころ……。

「そうだよねえ、さっき遊び始めたばっかりだもんねえ」私が言っても義父は「だけどもう帰ろうよ。じいじ疲れちゃったから」と譲りません。「……はあい」ツトムはしぶしぶといった様子で遊具から降りると、義父と手を繋ぎました。セイイチはスマホを眺めたままついてきます。

私たち一家の近くに住んでいる義父は、まだまだ元気いっぱい。私たちのことを食事や外食に誘ってくれるのは嬉しいのですが……。 ツトムが遊んでいる時間の長さに耐えられないようで、すぐに帰りたがってしまいます。今回もショッピングモールに誘ってくれたのですが、食事のあいだはずっと機嫌がよかったものの、ツトムがプレイゾーンで遊び始めるとすぐに「もう帰ろう」と言い始めました。結局この日はそのまま帰ることに……。 私はなんだかモヤモヤしてしまいました。

夫に相談「母さんの分まで頑張っている」何も言えない……

私はこのモヤモヤを、セイイチに相談してみることにしました。

「い、いや、そうじゃないけど……僕のスマホの件はごめん。これからは気をつけるよ。父さんに関してはさ……ほら、昔の人だから。今とは時代が違うからじゃないかな」セイイチの言葉に「そういう問題じゃないでしょ」と言いたくなりました。

「父さんが僕たちのことを頻繁に誘うようになったのも、母さんが亡くなってからだったでしょ? あれって父さんなりに、母さんがいない分も孫を可愛がろうと努力してるんだと思うんだ」セイイチは言います。(亡くなった義母のことを持ち出すのはズルいよ)そう思ってしまう自分がいました。

私たち一家をよく誘ってくれる義父。しかしツトムが遊んでいる時間が耐えられないようで、「もう帰るよ」と強引に帰ろうとすることもしばしば。 モヤモヤを募らせた私は、セイイチに相談してみることに。しかしセイイチはあまり問題視していなかったようで、「昔気質の父だから仕方ない」「むしろ父にしては育児に関わろうと頑張っているようにもみえる」と言い出しました。 何とか説得して義父に注意してもらうよう言ってみましたが……本当に言ってくれるのでしょうか。あまり期待しないほうがいいのかもしれません。

夫が伝えるも……義父「俺はもう疲れたんだッ!」ええ~!

私がセイイチのほうを見ると、明らかにオロオロしています。「ちょっと、このあいだ『僕から言う』って言ってたでしょ!」私は小声でセイイチを促します。セイイチは腹をくくったような顔をして、義父に近づきました。 すると……。

義父に強く出られて、セイイチはややしょぼんとしながら諦めてしまいました。(ええー!? もっとガツンと言ってよ! もういい、私が言う!)呆れるような情けないような気持ちで、私はツトムに声をかけました。「ツトム、まだ終わってないんだよね?」

いつものように義父に誘われて、一緒に外出することになった私たち。出先で無料工作ブースを見つけてツトムに体験させていると、義父からはまたもやお決まりの「もう帰ろう」との言葉が……。ツトムがまだやりたがっていたため、セイイチから注意してもらうことにしました。 しかしあえなく撃沈。最終手段として私がツトムに「もっとやってていいよ」と声をかけましたが、義父はまだ「帰ろう」と一歩も引く気がありません。 このままでは、ケンカに発展してしまいそうです。

自分のペースを譲らない義父!ケンカになる一歩手前で……

スタッフさんは、今度は義父のほうを向き直って言いました。「休日にお孫さんの遊びに付き合ってあげるなんて、素敵なおじいちゃんですね! このくらいの子どもって、私たち大人にはとても思いつかないような発想をするから、見ていて本当に飽きないですよね~」義父は戸惑ったのか「あ、はい、ははは……」とぎこちなく返事をしています。

スタッフさんのおかげで少しだけ冷静になれた私は、この隙に義父に言います。「お義父さん、もし疲れてるならあちらで休んでいてください。なんだったら帰ってもらっても大丈夫なので。無理して付き合わせるのも申し訳ないですし、休日くらいツトムのペースにゆっくり合わせてあげたいなと私たちは思っているので」

怒りが爆発しそうなタイミングで助け舟を出してくれたのは……義父と同年代くらいのスタッフさんでした。どうやら「孫の成長を見守ることができて羨ましい」と言われたことが心に刺さったようでした。 そのあとの義父は、時々席をはずしながらもずっと辛抱強く待ってくれました。もちろん、はっきりと諭してわかってくれるのが一番ですが、義父には今回のような伝え方がもっとも伝わりやすかったのかもしれません。 ツトムも以前よりもっとじいじのことが大好きになったようなので、よかったです。

【義父の気持ち】孫は好きだけど……遊びはじめるとイライラ

数年前に妻が亡くなり、俺は1人暮らしになった。寂しい生活が始まるかと思いきや、息子のセイイチ一家が近くに住んでくれたおかげで想像よりもずっと楽しい日々を過ごせている。孫のツトムはまだまだ小さくて可愛らしく、俺はよく一緒に外出もしている。ショッピングモールなんかにも連れて行ってあげているし、「いいおじいちゃん」をやれていると思う。妻がいない分も俺がおじいちゃんとして頑張らないといけないな、と。

しかし俺にはひとつだけ悩みがあった。それは、ツトムの遊んでいる時間がすごくストレスだということ。元々俺はわりとキッチリしている性格ということもあり、タイムスケジュールをしっかりしておきたいタイプ。自分の計画にない行動を入れられるとすごくイライラしてしまう。だからツトムが「遊びたーい!」とプレイゾーンに走り出すと、途端にガッカリしてしまうのだ。

近くにいたはずなのに俺には昔のセイイチがどんな様子だったのかはっきりとわからない。子どもの成長を見守ってきたつもりで子育ては妻に任せてしまっていたことを痛感した。目の前のツトムと、もう二度と会えない幼いころのセイイチが一瞬重なったような気がした。

たまにショッピングモールに連れて行ってやるだけで「自分はいいおじいちゃん」だなんて、俺はうぬぼれていた。 ツトムが遊ぶ様子をウンザリしながら眺めていた自分が恥ずかしい。大切なのは、「どこかに連れて行ってやること」でなく「連れて行った先で過ごす時間」だと気づかされた……。 ツトムが大きくなってしまう前に気づいて本当によかったと思っている。せっかく近くに住んでいるのだから、これからもかけがえのない瞬間をできるだけたくさん見つめていたいと思う。


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