週に2日だけ♪のどかな景色と自家製米を使ったパンが楽しめる三田市のベーカリー『穂々』 三田市
田んぼに水が入り、空と山の色がやさしく揺れる初夏。そんな風景にしっくりなじむベーカリーが三田市に誕生しました。名前は『穂々(ほほ)』。自分たちで育てたお米を使って丁寧にパンを焼く、素朴で温かみのあるお店です。
場所は神戸三田ICや三田西ICから車で15分ほど。近くには千丈寺湖が広がり、ドライブにもぴったりのエリア。イベントで米粉チュロスが人気の『yomepan(ヨメパン)』が新たに手がけるお店です。
営業日は金曜日と土曜日の週2日だけ。納屋だった建物を、店主の夫と義父が時間をかけてリノベーションしたそう。
手作業の温かみが感じられる空間は、まるで小さなギャラリーのようで、扉を開けた瞬間からやさしい空気に包まれます。
ショーケースに並ぶパンは種類は多くないけれど、定番以外にも季節の素材を取り入れたメニューが週がわりで登場します。ケースから選ぶオーダースタイルで、スタッフが優しく応じてくれます。
看板メニューは、自家製のお米を炊いて生地に練り込んだ「食パン」。ふんわり、しっとり、ほどよく軽やか。小麦の香ばしさに、お米のもっちり感が合わさった、このお店だけの商品。自家米の酵母と塩麹で作る「塩麹カンパーニュ」もおすすめです。
縁あって出会ったこの地で米づくりを始めた店主ファミリー。農業の師匠に鍛えられながら、今年もおいしいお米を作り、パンに生まれ変わらせます。
週替わりの惣菜パンはなかなか粒ぞろい。「さばサラダ」のコッペは、さばの旨みにクリーミーさを添えた具材に、プチッとした粒マスタードがアクセント。これはクセになりそう。
近隣農家から届いたレタスを使ったメニューも、見た目以上に満足感ありがありますよ。
オープンしてから売れなかった日がないという「あげぱん」は人気商品。オーダーごとに揚げてくれて、サクサク、もっちりの食感が楽しめます。
コクがあり優しい甘さが後を引く「きび砂糖」と普遍人気「きなこ」の2種類。
おやつにもぴったりなパンです。
ちょっと贅沢なおやつには「あんバター」。地元・西村清月堂のつぶあんとバターの塩気が出会い、甘じょっぱい味わいに幸せがとろけそう♪
ご主人作のイラストが添えられた食パンのタグは、それぞれモチーフが違っていて、ちょっとした遊び心にほっこり心が和みます。
そんな『穂々』を切り盛りするのは、店主のまり子さん。「本当はもっとたくさんパンを作りたいんです。しかしながらお米づくりは本当に大変。限られた人手と農機具で作るお米は、私たちには貴重で限りある材料なんです。焼き上げる量を増やすのは難しいのですが、そのかわり心を込めて焼いています」。
店名の『穂々』は、稲穂と麦穂から。どんな日も変わらずに立つ“穂”の姿に心を打たれて名付けたそう。晴れの日も、雨の日も、まっすぐパンと向き合う、そんなお店。
5月28日には神戸・東遊園地で開催される「ナイトピクニック」にも初出店予定。三田はちょっと遠いかも…という人も、この機会にぜひ『穂々』のパンに出会ってみてはいかがでしょう。
場所
穂々(ホホ)
(三田市北浦)
営業時間
11:00〜16:00(売り切れ次第閉店)
※金曜日、土曜日のみ営業
★営業日については公式Instagramをご確認ください
定休日
日曜〜木曜日
駐車場
あり(無料)