明石の四季を味わえる♪彩り豊かな会席料理 谷八木にある予約制のお店『紬葵(つむぎ)』で極上のお料理を味わってきました 明石市
連日続くうだるような暑さ…こんな時、私は和食が食べたくなります!そこで、季節の会席を味わえるお店が明石にできたと聞き、さっそく伺いました。
「紬葵(つむぎ)」(明石市)は、山陽電車の中八木駅から徒歩15分ほどの川沿いにあります。40年以上料理関係の会社でお仕事をされてきたご主人が定年退職を機に自宅を改装して始められたお店で、ご夫婦の柔らかい雰囲気に包まれた、とても居心地の良い空間なんです。
席は、大きなテーブルのほか、カウンターのお席もあるのが同店の特徴。
一人のお客さんにも気軽に来てもらいたいという思いが反映されています。
コースは、ランチ、ディナーともに共通で3800円(税込)から。今回は、ランチタイムに一番人気だという「つき」5000円(税込)をお願いしました。
まず箸染の「イカソーメン」。細く丁寧に切られたイカの、まったりとした甘みが舌に絡みます。
お出汁が美味しく、ふんわりと柑橘が香ります。みょうがでさっぱりと味わえました。
つづいて八寸は、なんと9品も盛られています。「太刀魚の幽庵焼き」や「とうもろこし豆腐」、「山桃のコンポート」といった夏らしいお料理の数々!
「すっぽんの煮凝り」は、上に乗った卵の醤油漬けが口の中で弾けて旨味が一気に広がります!初めてスッポンを口にしたのですが、クセが無くあっさりしていてすごく食べやすかったです。「ヒラメとニジマスの昆布〆」は、昆布が魚の旨味を最大限に引き出した一品。どれを口にしても美味しくて、幸せな気分でいっぱいになりました。
お料理はボリュームが多め。品数と量はご主人の譲れないこだわりの一つなんだそう。「心置きなく残して、自分の食べたいものにたどり着けるように調整してくださいね」と女将さんは仰っていました。
お造りは、鱧、マグロ、鯛の3種。鱧は丁寧に骨切りがされていて、肉厚で食べごたえがあります。
「アワビのバター焼き」。アワビは歯ごたえがありながらも丁寧に包丁が入れてあるので柔らかく、芳醇な醤油バターのソースが濃厚なので、最後の一滴まで味わいたくなりました。
「炊合せ」は、穴子の鳴門巻き、タコ柔らか煮、長芋白煮が盛られています。
穴子もタコもトロトロで、お出汁の味が染み込んでいます。
「合鴨ロースト」は、鴨の旨味と柔らかさを感じる絶妙な焼き加減。
食べごたえ十分で、付け合せの焼きリンゴでさっぱりと頂けます。
〆はシンプルなごはんが出てきました。
お米は農家さんから直接仕入れているそうで、甘みを感じる美味しいご飯です。
デザートのくずきりまで、一つ一つ丁寧に作られたお料理ばかりで極上な時間を過ごせました。
定年後にお店をすることは以前から決めていらっしゃったそうで、ご主人は「夫婦で働けるのが楽しい。元気なうちは続けたい」と仰っていました。のんびりと時間が流れる同店。これからいろんな方にとって、大切な思い出を紡ぐ場所になんだろうなと感じました。
場所
紬葵
(明石市大久保町谷八木508-5)