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血相を変えて怒ったかと思えば、泣き出す母…見ているのも相手をするのもつらい #母の認知症介護日記 128

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アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

おばあちゃんの必需品ともいえる「飴ちゃん」。母・あーちゃんもしっかり持っていますが、それはもともと糖尿病の持病があるため「低血糖を起こしたら大変だから」という理由からでした。しかし、今では完全にその役割が「甘味用非常食」となっていて、ぼりぼりと噛みながら次々に食べていきます。姉・なーにゃんはカバンの中から飴を買っているレシートを見つけ、かなりハイペースな消費になっていることを把握。もう何度目かわかりませんが、甘いものは控えるように注意をしてくれました。しかし甘いものを食べているという自覚はないようで、本人は驚くだけ。相変わらず「いつも昼食後にビスケット2枚だけしか食べていない」と、節制アピールを続けているのでした。

このままではダメ…!

お出掛けの相棒ともいえる、大切なウィッグをなくしてしまったあーちゃん。ウィッグがないと病院以外は行きたくないと駄々をこねて、習い事のダンスもお休みしました。ここのところ、あーちゃんは絶不調の波が来ていて、かなり攻撃的になっています。新しい病院に行くようになり、薬が変わったからなのか、それとも父とお金のことでモメているのが関係しているのか、その原因がわからず、ワフウフ姉妹さんも困惑しています。

姉が根気強く話を聞いたところ、あーちゃんは姉に預けている通帳の存在を忘れてしまったようで、「通帳を持っていない=お金がない」と勘違いしている模様。

※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫

何度説明しても理解できないようで、話はエンドレスに……。

さらにこの日は、薬の数が合わないと言い始めました。

姉が何を言っても「絶対にない」と言い張るあーちゃん。

姉が、これ以上薬の管理ができないようなら、訪問薬剤師に来てもらわないといけないと言うと、あーちゃんの様子が一変……!

父と折り合いが悪い私たちは、父と顔を合わせたくないので家に行くことができません。それを言うと……。

何を言っても抵抗するばかりで、聞く耳を持たず……。これだと、姉もお手上げです。

翌日。前日のバトルで疲れ果てていた姉のもとに、あーちゃんから電話がかかってきました。

何十回も聞いた話を、また聞かされた姉……。

そのうち、泣き出したあーちゃん。気分が落ち込み過ぎたのか、うつのような状態に。まるでジェットコースターのように気分のアップダウンが激しく、付き合うほうも大変です。

攻撃的になっているあーちゃんの話を、姉は根気強く聞いてくれました。どうやら、あーちゃんは姉に預けた通帳の存在をすっかり忘れているようで、持っていない通帳を父から見せるように言われていると憤慨している様子。手元に通帳がないため、自分はお金を持っていないと不安になっているようです。しかし、姉がお金は心配しなくても娘たちが管理していると言っても、理解ができず話はエンドレスです……。

さらにこの日は、薬の数が合わないと大騒ぎ。父と折り合いが悪い私たちは、父がいる家には行きたくないので、自分で薬を管理できないようなら訪問薬剤師さんに管理をしてもらわないと無理だと姉が言いました。すると、あーちゃんは血相を変えて「そんなの必要ないっ!!」と怒ってしまい、何を言っても聞かない状態に。ほんの1週間前までは穏やかだったはずなのに、急な変化を目の当たりにして、私たちもつらいです。

しかし、そうかと思えば突然姉に電話をしてきて、泣きながら弱音を吐いてきたそうで、攻撃的なあーちゃんとは打って変わって、気分が落ち込み過ぎてうつっぽくなっていたそう。その様子を見て、姉はこのまま家に引きこもっていても良いことはないと思い、とにかく出掛けてもらえるように、ウィッグを作りに急きょあーちゃんを連れ出すことにしました。

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ただ口調が攻撃的になるだけなら、言葉選びに気を付けていれば状況は変わりそうですが、こちらの言うことに聞く耳をもたずに自分の感情を押しつけてくる状態だと、相手をするのも大変です。あーちゃんが自分の認知症を受けれ入れていないところに、難しさを感じますね。ウィッグを新調してお出掛けをすることで、良い変化が訪れることを期待したいです。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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