コントロールできないメンタル…産後クライシス
妊娠・出産・育児のリアルな経験談が集まる匿名座談会。
子育てのお悩みあるあるを中心に、今まさにその悩み直面している人も、これから直面する人も、子育ての参考書にいつでも聴ける番組。
今回は「コントロールできないメンタル…夫婦仲の悪化【産後クライシス】」の体験談。参加してくれたのは、すももさん(生後4ヵ月ママ)/メロンさん(生後11ヵ月ママ)/マンゴーさん(生後5ヵ月ママ)/ブドウさん(3歳、生後2ヵ月ママ)です。
産後のメンタル変化
川島:どんな時に、どんな感じで感情が爆発しちゃうんでしょうか?
すもも:お湯が湧くような感じでだんだん沸々してきて、あーもうダメかもしんない!と。喋り出すと理詰めにしてしまうタイプなので、喋らないように我慢します。
川島:でも感情は変わらず溜まってきてしまうわけですもんね。
すもも:夜、赤ちゃんの寝言で夫が起きてしまってトイレに行って、その音で私も目覚めてしまったり。そういうことがすごくもう、ウワー!!って。
川島:みなさん話聞きながら頷いていらっしゃる。メロンさん、いかがですか?
メロン:すごく矛盾してる感覚は思い出してきて。うちの夫は育休をほとんど取ってなくて。子供と関わる時間は短いし、飲み会とか会社の会食も結構ある人で、「なんで私は生活がガラッと変わってるのにそっちは変わらないの!?」ってイライラが。でも早く帰ってきたらきたで、やり方が違うとか、そういうのでイライラ。自分も矛盾を感じてたなと。
川島:矛盾を感じて、さらにワッ!となることは?
メロン:ちくちく言ってたかもしれないです…。「夜遅くまで楽しそうだね」とか。
川島:なるほど。マンゴーさん、どうですか?
マンゴー:夫は育休とったし色々やってくれてたんですけど、「私が夜の授乳を頑張るから、その分しっかり寝てね!」って言ってるのに、YouTube見たり、お酒飲んでて、あれ?寝酒?みたいな。ちゃんと寝る目的があって、部屋を分けてやってるんだから、そこはちゃんと寝てください!それで朝に交代できるの?と。
川島:今、あなた寝る時間じゃないんですか?ってね。ブドウさんはどうですか?
ブドウ:上の子の時に、特にイライラ。子ども生まれるまで喧嘩したことなかったんですが、存在自体にイライラして。本当に些細なことでずっと小言を言ってました。
川島:小言を言って、パートナーの方って変わるものですか?
ブドウ:私に対して怒ったことがなかったんですが、言い返してくるようになって。喧嘩しました、いっぱい。
川島:収める方法は見つかったんですか?
ブドウ:いや…。私がイライラしなくなったら収まったと思います。
川島:イライラしなくなったっていうのは、何かきっかけがあったんですか?
ブドウ:0歳の頃は区が開催してる、夫婦で関係良く子育てする講座に出てみて、小言言いたくなった時に、「家事のやり方が違う!」じゃなくて「惜しいよ」って言うと良いと言われて。直接指摘するんじゃなくて、惜しかったねと。
川島:それもまた、「惜しいって、上から目線!」ってなりそうだけど…、そうか、注意するんじゃなくて、ここまではできてると、まず認めましょうってことなんですかね。
ブドウ:そうですね。ストレートに言ってしまう性格だったんですけど、相手のことを思って。でも1歳、2歳ってなってくにつれて、夫も頑張ってくれてるし、ちゃんと認めて、小言やめようって思うように変わりました。
川島:気持ちの変化があって、見え方も変わってきたっていう。
ブドウ:生まれたばかりは、本当に子どもが心配で不安で。夫が仕事行ってる間も、SNSで子どもの病気の対応を調べたり、息してるかずっと見てたり。張り詰めていたのが、だんだんほぐれていったのもあると思います。
「産後クライシスっていうのだと思う。自分で調べてみてくれる?」
川島:すももさんは、自分の変化にも驚いたそうですね。
すもも:元々そんなにイライラしないはずが、異常に…自分でもこれはおかしいとわかったんですが、うまく説明も出来なくて。どうやら「産後クライシス」っていうものにピッタリ当てはまるぞって気付いたので、正直に「そうだと思うから、うまく説明もできないし、自分で調べてくれる?」と 、ネットとかを見てもらいました。そして、相手のことを変えるのは難しいので、自分が工夫できるところは何かな?っていうのを考えました。
川島:例えばどういうことですか?
すもも:赤ちゃんの世話もしたいのに、わたし、食事の準備でずっとキッチンにいるな…と気になって、簡略化できるミールキットを試してみたり。あとは、寝んねのルーティーンで、本を夫に見せて、「夜に大人がテレビをずっと見てるのは良くないみたいだから、ちょっと協力してくれる?」って、自分の考えじゃなくて、ちゃんと根拠があるというか。
川島:第三者はこのように言ってますと。
すもも:あとは、それまでは私がほとんど外出をしていなかったので、スーパーの買い物以外にも、気分転換になるようなところに行ったり。夫も交代で映画を見に行ったり。赤ちゃんともそうだし、お互いからも少し離れる時間を作ってみました。
川島:大事ですね。
すもも:料理も、楽にできるように。ずっと火の前にいるんじゃなくって、メインの料理をレンジや炊飯器で作ってみたり。朝ごはんは固定にして、決まったものを食べるっていう形にしたり。
川島:たくさん工夫されたんですね。メロンさんはどうですか。
メロン:私もネットで調べてたら、ガルガル期みたいな言葉を見つけて。赤ちゃん守るために他の人をこう…
川島:生理的にちょっとね。
メロン:受け付けないみたいなのがあって。私は夫だけじゃなくて、他の人もダメで、娘を抱っこされるのも嫌で、 離れると不安になるタイプでした。すももさんが離れて外出されたとおっしゃってましたが、それができなくて。自分の時間は欲しいけど、離れるのは嫌!と。
川島:両方あるんですね。
メロン:夫との関係がどう直ったかを考えると、離乳食が始まって、だんだんおっぱいをあげることが減ってきて、ホルモンバランスが安定してきた感じがあって。あと、私の誕生日に家族3人で軽井沢に行ったんですけど、そういう計画を元々色々やってくれる人で。産後初めての誕生日で、生まれる前と同じように祝ってもらって。夫への感謝が蘇って、出産前に「あぁ、こんな感じで好きだったな」と思い出し。時間が解決したタイプかもしれないです。
川島:マンゴーさん、どうですか?
マンゴー:私はアップダウンが元々なくて、産後もあまりなかったタイプではあるんですが、「なるからね、なるからね」っていうのを…
川島:周りから言われますよね!
マンゴー:はい。予防線張りまくったっていうか。「逃げ恥」のお子さんが生まれた最後の回を2回くらい一緒に鑑賞して、ほらガッキーもこういうところで悲しくなってるよ、平匡さんと同じで、夫も産後うつになるらしいからね!」みたいな。
川島:すごい!
マンゴー:あとは、私は元々、なんでも具体的に褒めるタイプ。夫に「そうめんをこうやって丸く1 つずつ置いたの!すごい!」みたいなのをやりながら、逆に、夫は言葉が足りないので、「私はここを褒めてほしいな~」っていう時は、私が「〇〇してくれて・・・?」と振って、夫に「ありがとう」と言わせる(笑)
川島:無理やりね!(笑)
マンゴー:なんとかこう、爆発しないように…。
(TBSラジオ『ベビーのいる生活~迷える子育て応援Podcast~』より抜粋)