大規模なダイヤ改正に、涙。香椎浜一丁目【福岡市東区】
一見なんてことないバス停とそのまわりも、視点を変えれば観光資源。そんな思いで福岡のバス停を取り上げ、ご紹介する本企画。連載112回目は、福岡市東区にある「香椎浜一丁目(かしいはまいっちょうめ)」バス停をご紹介します。
本日の主役は
1月10日撮影の、香椎浜一丁目です。
ちゃんとした印刷が施されるのではなく、コピー用紙的なものに書かれた活字が貼られているバス停を、当方は「紙貼り」と呼び、否定的な目で見ています。バス停は単なる乗降場所の記号であって、どこで待てばよいか目印として分かれば、仕様を究める必要はないというご意見もあるでしょうが。
バス停のすぐ近くに小学校があります。
千早西小学校です。
香椎台や香椎浜、香椎照葉やみなと香椎という行政地名もできて、「香椎が示す地域が拡張傾向にある」ように感じています。けれども「なんとなくあのあたり」と把握するのには便利で、「千早西」と言われてもピンとこないなー、というのが、福岡市西部で暮らす当方の印象です。千早西小学校の住所も「香椎浜一丁目」ですし。
27Nの本数が多いです。香椎参道を抜けて鳥居をくぐり、みどりが丘団地方面に向かいます。
都心方面に向かうバス停は、
本数の多い27Nが、少ない22Nに統合されて、番号が消えます。
というあたりでお気づきになる方もおられるでしょうか。この香椎浜一丁目は、先月掲載した「福岡運輸支局前」の隣のバス停です。
途中で〇〇が変わるバス。福岡運輸支局前【福岡市東区】
https://fukuoka-leapup.jp/serial/202502.47670
こんなにたくさんあったのに
撮影した時点では、郊外方向の時刻表を眺めながら、「2と22Nの土井営業所ゆきがある。双方の経路は大きく違う。22Nは平日1本しか走らないけれど独自区間がある。そもそもみどりが丘団地ゆきは郊外方向だけれど、ここから千早駅に向かうのは都心方向ではないか?」というようなとこに考えをめぐらせ、いつか連載に使えたらいいな、と思っておりました。
ところが3月1日に、今春のダイヤ改正が発表となりまして、
これだけの本数を有していた、都心方向のバスが、
3月15日以降は、この本数に(かなしみ)。
しかも大濠公園ゆきが4本走るのは平日だけで、土日祝日は天神直通のバスが走らなくなります。ということで、当初の予定とは違った形で、この連載に登場することとなりました。
国道3号線と、市道香椎箱崎浜線(都市高速下の道路)と、どちらのバス通りにも徒歩10分圏内であるために大幅な減便となってしまう、ある意味「貧乏くじを引かされた」バス停です。もちろん、利用状況を鑑みての改正なのでしょうけれども。
今回言及している香椎地区と、前回掲載した野方付近は、大規模な改正がおこなわれます。公式ページに、いつになく詳細な説明図が掲載されていることも、「今年のダイヤ改正が特別である」証左なのではないでしょうか。
▼3月15日(土)実施 ダイヤ改正に関するお知らせ
https://www.nishitetsu.jp/bus/diagram/20250315/
時代が動く瞬間を、ぜひ刮目して感じてください。
基本情報
バス停名:香椎浜一丁目(かしいはまいっちょうめ)
・住所:〒813-0016 福岡県福岡市東区香椎浜1丁目4 [map]
・天神からの行き方例:
「天神中央郵便局前(18:東向き)(18Bのりば)」から都市高22N 香椎浜車庫行きに乗車。約18分、430円。