“黄色いじゅうたん”摘んで
稲荷の畑で1日、菜の花の摘み取りイベントが催された。黄色いじゅうたんを一面に敷き詰めたような光景に、参加者は心を和ませていた。
市農業水産課の主催で、これまで遠藤にあるコスモス畑で摘み取りイベントを行ってきたが、健康と文化の森区画整備事業に伴い、今年から場所を変えた。市内農業後継者の集まり「さがみ農協藤沢市青少年藤友会」が、昨秋から約3千平方メートルの遊休農地を開墾。荒れた土地に生い茂っていた雑草を取り除き、丹精込めて育てた菜の花畑だ。
持参したはさみで花をカットした参加者たち。それを両手いっぱいに花を抱えた近所に住む60代の夫婦は「明るくて好きな色。早く部屋に飾りたい」と声を弾ませた。また撮影会や野菜のプレゼントなどもあった。
同会の青木拓磨会長(36)は「皆さん楽しみながら、若い農家の活動を知ってもらえれば」といい、辺りを見渡した。