背徳のイギリス料理「チップバティ」とは?作ってみた結果「想像よりも…」「なぜか懐かしい」
イギリスでは定番!?「チップバティ(Chip Butty)」とは
イギリスの定番グルメといえば、フィッシュ&チップス。なんでも、あの「フィッシュ&チップス」の太めのフライドポテト=“Chip”と、バターを塗ったパン=“Butty”の組み合わせで「チップバティ」という食べ物があるのだそう。
イギリス人にとっては、comfortfood(ホッとする食べ物)といわれているようで、好きな人が多いのだとか。
ポテトにモルトビネガー(麦芽から作られる酢)をたっぷりかけるのが本場の食べ方ということですが、本記事では省略。
現地では「塩を振ったポテトのみでシンプルに」派、「ケチャップは必須」派に分かれるという話を聞き、その両方の味わいを試してみます!
炭水化物にまみれる幸せ!イギリス名物チップバティ
調理時間:30分
太めのほくほくフライドポテトをふんわりやわらかな食パンではさんだボリュームたっぷりのひと品。ポテトには少し強めに塩を振り、バターは「ちょっと多いかな」くらい豪快に塗るのがおすすめです。
材料(1個分)
食パン(5枚切り):2枚
じゃがいも:Lサイズ1個(約300g ※小さめの物なら2個)
塩:適量
バター:適量
ケチャップ:適量
作り方
じゃがいもをレンジ加熱する
じゃがいもは皮をむいて芽があれば取り除き、1.5cm角の拍子木切りにします。水にさらして一度水を捨て、再度水に浸して10分ほどおいておきます。
水気を切って耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジ600Wで5分加熱します。楊枝を刺してスッと通ればOKです。
ざるや網に取って水気を切り、じゃがいもの表面を乾燥させます。
じゃがいもを揚げる
180℃の油(分量外)でこんがりきつね色になるまで揚げます。
網に取って油を切り、熱いうちにボウルに移して塩をまぶします。
パンにバターを塗る
2枚のパン両方にバターをたっぷりと塗ります。
フライドポテトをはさむ
パンにフライドポテトをのせ、上からもう一枚のパンをかぶせます。
上から手で押さえてパンとポテトをなじませれば完成です。
ボリュームたっぷりのサンドイッチが完成!
厚みのあるパン&太めのフライドポテト&パン、というかなりパンチのあるビジュアル!その存在感に思わず圧倒されます。
半分にカットしてみると……ぎっしり詰まったポテトの圧がすごいです。一時期SNSを席巻していたサンドイッチの「萌え断」画像を思い起こさせますね。
ひとつはそのまま、もう一方にはケチャップをかけていただきます。
どっしりとした食べ応えが心地よく想像よりおいしい!
“炭水化物のダブルパンチとたっぷりのバター”という禁断の組み合わせへの背徳感と向き合いつつ、おそるおそる食すると……想像よりずっとおいしいではないですか。
フライドポテトの香ばしさとバターのコク、パンのほのかな甘みが合わさり、どこか懐かしい味わい。どっしりとした食べ応えが心地よく、舌ものど越しもお腹も大満足!
このレシピを考えたイギリスの方々、すごいですね。
ケチャップバージョンは?
ケチャップをかけたほうはというと……ほどよい酸味と甘み、豊かな香りが加わってまた違ったおいしさ!まるでコロッケパンを食べているような感覚です。
どちらが好みかと聞かれたら、ケチャップあり / なし「どちらも好き」と答えてはダメでしょうか?
シンプルにおいしい!なぜか懐かしい味
チップバティはポテトのおいしさをダイレクトに味わえ、なぜか懐かしさも感じる食べ応え抜群のサンドイッチでした。フライドポテト好きな方にはきっと刺さる味わいですよ。
食べるときに少々後ろめたさを感じるものの、それもまたおいしさにつながっているよう。味が気になる方はぜひ作ってみてくださいね。
ライター:とも花(料理家 / レシピライター)