太極拳に、華流ドラマに、パンダにドはまり!「だから私は中国語を勉強しています!」【NHKテキスト読者の声】
「語学の勉強と言えば」の質問に真っ先に思い浮かぶのは、英語ではないでしょうか。「仕事や学校で必要だから」「旅先で英語くらいは話せた方がいいと思うから」「一番身近な外国語だから」など理由はさまざま。
では、英語以外の言語を学んでいる人たちは、どうしてその言葉を学ぶようになったのでしょうか。
ここでは、中国語を勉強している人にスポットを当て、中国語学習者のみなさんの声をご紹介します。
※本記事は、2024年度NHK語学テキスト学習者へのアンケートをもとに構成、編集しています。
どうして「中国語」を勉強しているの?
「あなたはどうして中国語を勉強しているのですか?」の問いに対して、アンケートで多かったのが、こんな理由でした。
華流ドラマが好きで、将来字幕なしで見ることができるようになれば、と学習をしています(55歳、学習歴2年)。
中国時代劇ドラマを見て、中国語に興味を持ったからです(64歳、5年以上ぶりに学習再開)。
中国ドラマにハマり。字幕の無いものを、どうしても見たいと思ったから(55歳、学習歴約1年)。
生徒役のタレントさんが好きで、NHK番組を見始めました。それを機に、20年ほど前にかじりかけた中国語に再チャレンジしようと、テキストも買って始めました(56歳、5年以上ぶりにに学習開再開)。
テレビの出演者と一緒に学習できるのが良いですね(58歳、学習歴約1年)。
最近ではテレビだけでなく配信コンテンツでも気軽に中国発のドラマが見られるようになりました。「字幕なしで華流ドラマを見たいから、中国語を勉強してみよう」という声が今後もますます増えそうです。
また、テレビ番組講座の出演者が好きだから始めてみた、という回答も多数ありました。出演者と一緒に勉強できる、出演者が見たいから講座を見続けるうちに興味を持った、というのもモチベーションを上げる要因となっているんですね。
続いては、「これぞ中国」といった回答です。
漢詩を作る勉強をしています。平仄(ひょうそく)というルールがあるのですが、その響きが実際にどのようなものか味わいたいと思いました。昔の発音と現代のそれは違っているのですが、大変参考になります(66歳、学習歴1年未満)。
太極拳を学んでいて、中国語に興味をもったので始めました(54歳、学習歴10年以上)。
中国書道の本などを読みたいので始めました(63歳、学習歴5~10年)。
古代中国史に興味、関心があり、中国語を話せると良いと思いました(71歳、学習歴2年)。
パンダが好きなので、四川省成都に行くのが目標のため勉強しようと思いました(60歳、学習歴約1年)。
漢詩、太極拳、書道、中国古代史、そしてパンダ……中国の文化に興味を持ち、そこから中国語に触れてみようと学習を始めた人も多かったです。趣味や好きなものが勉強の入り口になると、学習のモチベーションも上がっていきますね!
次に、こんな回答も。日常生活でもグローバル化の波を感じます。
職場に中国籍の方が多いため、少しでも多言語の理解ができれば良いと思ったからです(27歳、学習歴約1年)。
身近にいる中国語圏の人に中国語で話しかけたいと思いました(44歳、学習歴約1年)。
ボランティア(日本語教室)で役立てたいからです(75歳、学習歴10年以上)。
大学生の孫と中文でLINEをしたいから(77歳、5年以上ぶりに学習再開)。
家の周りに中国の方が増えたので、少しでも言葉がわかると良いかと思い、始めました(58歳、学習歴5~10年)。
現在、日本に一番多く住んでいる外国人は中国籍の人で、約85万人だそう(2024年6月、出入国管理庁調べ)。その数も、前年度と比べて2万人以上増えたようですから、ますます身近な“おとなりさん”になりそうですね。また、「主人の赴任先の中国に行った際に、主人をびっくりさせたくて」「婚約者が中国出身で、将来的に中国語を理解しておくほうが良いと思ったため」といった声もありました。日本語だけではなく相手の国の言葉で会話ができるようになれば、さらに相互理解が深まりそうです。
中国語を勉強するための情報はどこから? 勉強方法は?
NHKのテレビ講座とラジオ講座のみで学習しています(56歳、学習歴3~5年)。
語学アプリのDuolingoを利用しています(57歳、学習歴5~10年)。
LINEでは日本語の中国語翻訳をできます。YouTubeでは文法や作文の勉強ができます(74歳、学習歴3~5年)。
中国人YouTuberの発音講座などをよく見ています(59歳、学習歴3~5年)。
テレビでのドラマ鑑賞(67歳、学習歴2年)。
広島東洋カープの広報に台湾出身の方がいて、球団ホームページにブログを掲載されています。日本語と中国語が併記してあるので勉強になっています(53歳、学習歴3~5年)。
ネットやYouTube、Xから情報を積極的に得ているようです。また、NHKのラジオ・テレビの中国語講座、世界の放送局のニュースをダイレクトに伝えるNHKのワールドニュース、語学アプリ、華流ドラマのほか、ドラマのセリフや挿入歌で勉強している、という人も多くいました。