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三島由紀夫作品の朗読公演が決定 朝海ひかる、多和田任益、中尾暢樹ら出演、大河内直子演出で上演

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朗読公演 三島由紀夫生誕100年記念 「近代能楽集」よりⅠ 『邯鄲』 『葵上』

2025年5月、有楽町朝日ホールにて三島由紀夫作品の朗読公演が行われることが決定した。「近代能楽集」より、『邯鄲(かんたん)』と『葵上(あおいのうえ)』を大河内直子演出で上演する。

2025年は三島由紀夫の生誕100年にあたる。遺されたさまざまな作品群から戯曲を取り上げ、日本語の美しさと、演劇の生み出す虚構の魅力を朗読シリーズとしておくる。

「近代能楽集」は、三島が能の謡曲に設定を借り近代劇として翻案したもので、世界各地で上演されている名作。1950年に『邯鄲』を発表。以後1956年までに『綾の鼓』『卒塔婆小町』『葵上』『班女』『道成寺』『熊野』『弱法師』の計8作が発表された。

演出の大河内直子は演出家の故蜷川幸雄の演出助手を長くつとめ、蜷川演出の「近代能楽集」にも携わってきました。その経験も踏まえ、新たに現代劇として読み解く。出演は朝海ひかる、多和田任益、中尾暢樹、田野聖子、今拓哉、青山達三らと実力派がそろった。

(上段左より)多和田任益、朝海ひかる、中尾暢樹 (下段左より)田野聖子、今拓哉、青山達三

この世界は何なのか、夢なのか、愛の姿とは……圧倒的な物語の力を信じてスタッフ、主演者が上演に挑む。

【あらすじ】
『邯鄲』(1950年発表)
次郎は、かつての乳母・菊が邯鄲の里からきたという不思議な枕を持っていると聞き、10年ぶりに菊を訪ねる。それは菊の家の宝物で、その枕で寝て夢から目覚めると何もかもが馬鹿らしく虚しくなってしまうという。18歳ですでに人生が虚しいと感じている次郎は、その枕で眠りについてみる。夢の中で次郎は美女や踊り子たち、秘書と老国手たちと出会い不思議な問答をする。そして目覚めた次郎は…。
『葵上』(1954年発表)
深夜の病室。夜中になると苦しむ奇病で入院する葵のもとへ美貌の夫・若林光がやってくる。看護婦によるとブルジョワの中年女性が毎夜、見舞いにくるという。黒い手袋をしたその中年女性は、光とかつて恋仲だった六条康子だった。葵を苦しめていたのは康子の生霊だったのだ。光と再会した康子は幸福だった昔の思い出を語り出す。その不思議な魔力に引き込まれそうになる光だが、葵の声で我に返り、康子を拒絶する。康子が消えた後、光は康子の家に電話をかける。康子は電話に出てずっと家にいたという。その時、病室のドアの外から「忘れた黒い手袋をとって」と声がする。受話器からも康子の声が響く中、突然、葵が苦しみ出し…。

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