金沢交通安全協会窓口 4月から警察署1階へ
金沢交通安全協会の窓口が、4月1日(火)から金沢警察署内に移転する。移転後は同署1階の講習室の隣が窓口となり、運転免許更新時の手数料支払いや写真撮影などに対応する。
神奈川県警察では今年3月から、県内の各警察署で運転免許の更新や車庫証明、道路使用、生活安全課の窓口に専用端末を設置してキャッシュレス決済を導入。従来の収入証紙での警察手数料の支払いは3月末で終了し、4月以降は窓口で申請と同時にクレジットカードなどでのキャッシュレス決済で支払う形が原則となる。
しかし、キャッシュレス決済の利用が難しい場合は申請時に渡される納付書を使えば現金で支払える。支払いは一部の交通安全協会(安協)の窓口や、金融機関、コンビニエンスストアで可能。移転する金沢安協、磯子安協も対応する。
キャッシュレス化が影響
金沢安協の窓口移転のように、キャッシュレス化が安協の活動に影響を及ぼしている。
各地の安協はこれまで、免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影、免許証の郵送手続きなどを行ってきた。その際に窓口を訪れた利用者に安協の活動意義や特典などを伝えて任意の会員を募集。会費などを元に、各季の交通安全運動や新入学児童へのランドセルカバー寄贈といった交通安全に関する啓発活動を行ってきた。
しかし、キャッシュレス化が進むことで安協の業務は削減。窓口を訪れる人の減少から、活動の財源確保も難しくなる。県内ではすでに解散を決めた安協もあるが、金沢安協のようにさまざまな形で経費を削減して対応する安協もある。
金沢安協の早坂光男事務長は「証紙はなくなるが、引き続き免許証更新の手数料は現金で支払えるので安心してほしい。会員の減少が予想されるが、交通安全に関する活動は続けていくので皆さんのご協力をお願いできれば」と話す。