【ことわざ検証】上司に「寝耳に水」をやったらこうなった
「寝耳に水」とは、思いがけないことが起こったり、思いもよらない知らせを受けたりした時に使う言葉である。どうしてそんなことが起きたのか見当もつかず、困惑している様子を表現しているそうだ。
由来を調べたところ「寝ている時に洪水の激しい水の音が聞こえて驚いた説」や「寝ている時に耳に水が入ってきて驚いた説」など諸説あるという。
そこで今回は「寝耳に水」を検証すべく、実際に寝ている上司の耳に水を入れてみることにした。ことわざの通り、上司はどうしてそんなことが起きたのか見当もつかず困惑するのだろうか。
・ことわざ検証
時代が変われば言葉も変わる。言葉にも寿命があり、時代を象徴する流行語も数年後には死語となってしまうものだ。
ちなみに2000年の流行語は「おっはー」「IT革命」「パラパラ」などが選ばれていた。たった25年前の流行語ですら古臭さしか感じない。
・ことわざは時代を超越する
一方で「ことわざ」は古くてかしこまった印象がありつつも、普遍的な価値観や人生の教訓が凝縮されている。時代が変わっても人間の本質は変わらないのだろう。
また「猿も木から落ちる」「清水の舞台から飛び降りる」など短文ながら情景が浮かぶものが多く記憶にも残りやすい。
・寝耳に水をやってみた
前置きはこのくらいにして、「人間は寝ている時に耳に水を入れられると驚いて飛び起きる」という「寝耳に水の情景」を思い浮かべながら、寝ている上司の耳に水を流し込みたい。
とりあえず、水の量は「ペットボトルのキャップ1杯分」にしておく。大量に水をかけたら耳じゃなくても起きるに決まっているからだ。
反応がなければ「寝ている時に聞こえる水音に驚いた説」の方が有力となるだろう。逆に、たったキャップ1杯分の水で人間が飛び起きるほど驚くなら「突然思いがけないことが起きて驚く」という「寝耳に水」の由来として説明がつく。
・上司の反応は
果たして寝ている上司・Yoshioは耳に水を入れられてどんな反応をするのだろうか。
スーーーッ
アアアアアアアアアアアアアア!
飛び起きていた。
一応、リプレイでもう1度。
…………
アアアアアアアアアアアアアア!
完全に飛び起きていた。
・まさに寝耳に水
まさに「寝耳に水」の言葉通りのリアクションである。Yoshioはまるで予想しなかったことが起きて困惑した様子だった。先人たちも同じ経験をして「寝耳に水」を生み出したのだろう。
というわけで今回は、「寝耳に水」を試してみた。機会があれば、また別のことわざを検証してみたい。それではまた。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.