渓流エサ釣りの【仕掛けを自作するために必要な道具と材料】をまとめて紹介
真夏が近づくこの時期は雨が増え、渓流釣りは最盛期に突入している。より良いサイズを沢山釣ろうと思えば、やはり仕掛けは自作するのがベストだ。今回は、渓流エサ釣りの仕掛けを自作するために必要な道具と釣具を紹介していく。
渓流エサ釣りの仕掛け
渓流エサ釣りはその特性上、一か所にとどまって釣りをするという事が殆ど無い。勿論、溜まり場を見つけて長時間その場で釣る、という事も稀にあるが、渓流釣りならではの特性に合わせた道具が必要となる。どういった事が求められるのかをみていこう。
コンパクトにする
釣り場で針やオモリのみを交換するケースは意外と多い。これらは大変細かい為、釣り場で市販の袋から取り出そうとすると、寒さやヒル・ハチに遭遇……と言った、あらぬトラブルによってぶちまけてしまいかねない。それぞれ専用ケースに収納しておきたいところだ。
仕掛け交換もスムーズに
仕掛けは予め多めに作成して置き、専用のケースに収納しておこう。こうすることで、仕掛けトラブルがあってもスムーズに交換できる。
ベストに収納がベター
渓流エサ釣りでは基本的に、全ての道具を身にまとったまま、激流の中を釣り上がっていく(遡行する)事になる。必要な道具が全て収納できるようなベストを着用するのが良いだろう。
必要な道具
ではまず、渓流仕掛けを自作するために必要な道具を紹介しよう。
ハサミ/ラインカッター
ラインや目印をカットするために必要不可欠なもの。携行性を考え、小型の物を用意したい。著者は針を結んだ際のハリスカットには爪切りタイプのラインカッター、目印を切る際には通常のリガーを使用している。
プライヤー
オモリをセットする、魚から針を外す……といった作業に使うのがプライヤー。著者はフォーセップタイプを愛用している。
針ケース
必要な針をサイズ毎に収納できるケースは必需品。簡単に開かない、フタがロックされるタイプがオススメだ。
オモリケース
著者は釣り場にて水量を見てからオモリをセットするのだが、この瞬間仕掛けが完成することになる。釣り場で手早くオモリをセット・交換するためにも、オモリケースは是非用意しておきたい。
仕掛け巻き
自作した仕掛けを収納する仕掛け巻きも欠かせない。1回の釣行で4本~10本程度消耗することになるので、ベストに収納した際に嵩張らない、小さく薄手の発泡スチロールを使用した物が使いやすくオススメだ。
また、遡行する際に水に触れると著しく劣化してしまうため、小さなジップ付きの袋に収納しておくと良い。
必要な釣具
続いて、仕掛けに使用する釣具を紹介していく。これらの小物は専用ケースに収納しておき、それをベストのポケット内に収納する、という形だ。
天井糸
天井糸は、竿先と仕掛けが絡みにくくする、仕掛けの視認性を高める、水中糸を節約する、といった効果が期待できる。著者はオレンジ色のヨリ糸タイプを愛用している。
水中糸
渓流釣りで用いられる水中糸は、大別するとナイロンとフロロの2種類。これらは比重の違いにより、水馴染みや糸捌きが変わる。自身の釣り方のスタイルに合わせてチョイスしたいところだ。初期は0.2号、最盛期は0.4号……といったように号数の違うものをシーズンによって使い分けるので、複数用意しておくのが基本となる。
目印
ミャク釣りがメインとなる渓流釣りにおいて、アタリを取るための目印は非常に重要だ。著者はグリーン(黄緑)、ピンクの2色を愛用しているが、逆光時には黒など、必要に応じてカラーを使い分けるのも良いだろう。
オモリ
係留釣りでは、ガン玉やジンタンと呼ばれる割オモリを使用する。流れや水深に応じて使い分ける必要があるので、ジンタンは5号~1号、ガン玉はB号~4B(本流なら6B)まで豊富に用意したい。
針
エサのサイズや水量などの状況に合わせて、複数の号数を用意しておこう。実際の使い方については、著者の過去記事を参考にしてみてほしい。
渓流釣りは身軽な装備で!
著者はこれらの道具を用いて、釣行前に6セット~10セット程度の仕掛けを自作し、ケースに収納したうえでベストのポケットに入れている。こうすることで、仕掛けにトラブルがあった場合でも手早く仕掛けをリセットすることが出来る。
また、釣り場で針やオモリだけを交換する際は、足場が良い場所に移動して安全を確保した上で、専用ケースから取り出して手早く交換するようにしている。とにかく身軽に、数多くのポイントを探るため、色々と工夫してみてほしい。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>