亡くなった愛猫のための『ご供養方法』3つ 悔いのないお別れをするために
愛猫が亡くなったらまずすべきこと
愛猫が亡くなったと思ったら、まずは死亡の確認をします。
呼吸や心拍、脈の有無を確認し、目に光をあてて動向に動きがあるかもチェックしましょう。
死亡が確認されたら、次は愛猫を安置する準備に入ります。
最初に行うことは、目や口を閉じてあげることや、愛猫を棺や火葬炉に収まる体勢に整えて棺やダンボールに入れることです。猫は亡くなってから約2時間で死後硬直が始まるため、その前に速やかに行いましょう。
ブラシやウェットシートで体をきれいにしてあげるとともに、ご遺体に保冷剤を当てて冷やします。さらに体の上から布をかけて、おやつやお花をお供えします。
猫の遺体は、正しい方法で安置をすれば2~3日ほど保存できます。命の火は消えてしまっても、愛猫との最期の時間を過ごせるというわけです。
亡くなった愛猫のための「ご供養方法」
ではここからは、亡くなった愛猫のための「ご供養方法」について確認しておきましょう。
大好きな愛猫の亡くなった時のことなど考えたくない気持ちは分かりますが、事前にきちんと検討・準備しておくことで、最期の時間を満足いく形で送ることができます。
1.ペット火葬
愛猫の遺体の供養方法として多くの飼い主さんに支持されているのが「ペット火葬」です。家族同然の愛猫なので、飼い主の心に寄り添った民間の火葬業者を選ぶ飼い主さんが多いのです。
またペット霊園での火葬は、お経を唱えてくれたりお骨拾いの立ち会いができたり、それぞれの求めるお別れの方法を選ぶことができます。プランによって、遺骨は「納骨」「返骨」から選択することも可能です。
ペット霊園に納骨した場合、多くの人が「合同埋葬」を選んでいます。お墓にはたくさんの写真やお花などがお供えされていて、定期的に会いに行く人も多いものです。
なお、ペットの火葬は役所でも行っていますが、役所(保健所)の場合、ほとんどが「焼却処分」という扱いです。そのため、愛猫と家族としてお別れをしたいと考えている人は、民間の火葬業者やペット葬儀が向いているでしょう。
2.身近に置く
お骨を身近なところに残す「手元供養」という方法もあります。火葬後に返骨を希望して、骨壺に入れて供養するというものです。これまで毎日そばにいた愛猫なので、気持ちの整理がつくまで近くに置いておきたい人に選ばれています。
また、お骨をアクセサリーというスタイルで肌身離さず置いておく人も。細かい粉末状にしたお骨を小さなカプセルに入れて、ネックレスやキーホルダーにして身に着けるという方法もあります。
3.土葬という選択も
昔はペットの遺体は土葬することが一般的でした。現代社会においてポピュラーではありませんが、愛猫の遺体を私有地に土葬するという方法もあります。
ペットの遺体は法律上、廃棄物という扱いです。燃えるゴミと一緒に収集日に出すことが許可されている自治体もあります。そのため、自宅の庭や個人の所有する私有地であれば、愛猫を土葬することができるのです。
そのため、「慣れ親しんだ自宅の土地で眠らせてあげたい」という飼い主さんの中には、土葬を選ぶ人もいます。しかし、土葬をすると異臭問題や害虫問題というリスクが懸念されます。近所からのクレームや、他の動物に掘り起こされるなど、問題が起きることを考えるとあまり推奨できません。
まとめ
今回は、亡くなった愛猫のための「ご供養方法」について解説しました。
「ペットロス」という言葉があるように、愛するペットを失った悲しみはとても深いものです。しかし、亡くなった愛猫を納得する形で供養することで、飼い主さんの心が救われることもあるといいます。
たくさんの癒しと楽しい想い出をくれた愛猫だからこそ、その最後は丁寧にお別れをしたいものですね。