<長男嫁だけが大変!?>おもてなしはすべて私の役目!?義弟たちの帰省、もうイヤ!【まんが】
私はカズミ、40歳の兼業主婦です。旦那はタイチ43歳、10歳の長女と8歳の長男がいます。普段は忙しいながらも平和な日々を送っていますが、私は1つ問題を抱えているのです。それは義家族のこと。旦那には2人の弟がいるのですが、彼らは家族を連れて年に2回実家へ帰省してきます。旦那の実家はうちから車で5分のところにあります。一番近いという理由で、義弟家族へのおもてなしを私がやらされているのです。以前は義母がひとりで息子たち家族の世話をしていましたが、高齢になり膝を悪くしてから私が担当に。いまさら文句も言えず……ストレスが溜まっていました。
帰省することは構わないのですが、ほぼ私ひとりで彼ら家族を出迎える準備をさせられるのです。前回のお正月のときも……。
みんなが楽しく夕食をとる間、私はひとりキッチンでてんやわんや……。私はほとんどご飯を食べることができませんでした。
旦那にはっきりと「私ひとりで準備したりお世話したりするの、もう嫌なんだけど」と、伝えました。
旦那は「そんなこと言ったってお前ぐらいしかできる人がいないだろ」と、私を当たり前のようにあてにします。子どもたちは義弟家族の帰省を心待ちにしているようです。
旦那から、弟たちが来る際の準備を頼むと言われてしまいました。嫌で嫌で仕方ありません。旦那も義弟たちも、自分たちが動く気はありません。 次男のお嫁さんは一応何かしようとしてくれるのですが、とんちんかんなことをする傾向が。三男のお嫁さんはぼんやりとした感じ。結局私が動いたほうが早いのです。 義母から今回みんなが帰省する際もよろしくと、電話がありました。断りたいけど、それができず……。不満が溜まってしまうのでした。
友人に相談すると「旦那も動け!」嫁だけ動くのは時代遅れ!
そして後日、友人が遊びに来ました。私が義弟たちに関する悩みを打ち明けると……。
友人は私が義弟家族が帰省したときにもてなしていることを驚いていました。
友人のひとりは「ていうかさ。長男の嫁だから、みんなの面倒をみなきゃいけないっていうの、もう時代遅れだよね」と強い口調で言いました。
友人は「あとさ、カズミの旦那がもっと動きなよって感じじゃない? あなたの弟たちが遊びにきているんだから」と、旦那のフォローが足りないと言っています。
「旦那さんや義弟さんたちには期待できないとして。お嫁さんたちに何か頼んだら?」と、義弟のお嫁さんたちの動きに期待したらどうかという話になりました。
義弟家族を迎え入れる件について、友人に相談しました。友人のエリは旦那にも動いてもらうべき、嫌ならはっきり断ればいいと、強気なアドバイスをくれました。確かに彼女の言うとおりです。ただ親戚との間に波風を立てたくない気持ちが断ることを躊躇させます。 友人のシホは男性陣は頼りにならなさそうなので、お嫁さんたちにもっと動いてもらえるように、キッチンの食器や用具をわかりやすいように準備しておくのは? と助言してくれました。 このアイディアのほうが実行できそうな気がしたので、私はその方向で動いてみようと思うのでした。
「お皿洗って」義弟嫁に動いてもらったら……仕事が増えた?
全員が揃ったところで、ひとまず夕食となりました。材料の買い出しは義母として、夕食を作ったのは私です。でもまあ、みんな遠方から来ているしこれぐらいは仕方ないでしょう。
事前に私は、義弟のお嫁さんたちに手伝ってほしいことを考えていました。まず二番目の義弟のお嫁さん、アキコさんに声をかけます。
次に義弟嫁のルリさんにも……。
「ルリさん、よかったらアキコさんが下げたお皿を洗ってもらってもいい? 私は拭いて戸棚に片付けるから」と、手伝ってもらいたいことを伝えました。
我ながら的確に指示を出せたような気持ちでした。きっとこれで自分ひとりの負担が軽くなると思い、この調子でお願いできることはしてもらおうと考えていました。しかし……。
いよいよやってきた義弟家族たち。旦那を含めた三兄弟は義母とさっそく飲み始め、役に立ちません。 私は計画していたとおり、お嫁さんたちに少し手伝ってもらうことにしました。予定通り仕事の割り振りを終え、満足していた矢先に、二番目の義弟のお嫁さんがお皿を割ってしまいました。しかし、割れたお皿の片付けをすることになったのは私。三番目の義弟のお嫁さんは、自分もキッチンにいると狭くなってしまうと言い、結局何も手伝わず……。 私の仕事だけが増えてストレスは再び溜まっていくのでした。
旦那にグチるも「3日間だけ!」なぜ私だけがガマンするの?
みんながテレビを見たり、お風呂に入ったりしている間、私は自分でお茶を淹れ、疲れを癒していました。すると、そこにまだ酒が抜けていない旦那がやってきました。
私があまりに不満を爆発させているので、旦那は後ろを振り返り、誰もいないか確認をしていました。旦那は「よその家だから、みんな勝手がわからないんだろう」と、私の気持ちを理解してくれません。
さらに旦那は「まあまあ、勝手がわかっているお前がやれば、早く片付くんだから、3日間だけの我慢だと思って」と、私に我慢しろと言うのです……。
私たちの言い争う声が聞こえたのか、義母たちが台所へやってきました。
義弟たちが帰省する前に、お嫁さんたちに何を手伝ってもらおうか、私は計画をしていました。しかしそれは失敗。結局は私が全て家事をやることになりました。 疲れ果てて、キッチンで休んでいると旦那がやってきて、「お茶を淹れてほしい」と私に言いました。断ると、「お前がやれば早く片付くし、たった3日間だけ」と旦那から言われ、私はキレてしまいました。 義母や義弟たちの前で「みんなも動いて」と言い放ち、家から出てしまいました。波風を立てたくないとずっと我慢していましたが、とうとうみんなに怒りをぶつけてしまったのです。
【旦那の気持ち】悪いのは俺?面倒見のいい嫁が出ていった……
俺はタイチ43歳。嫁のカズミは40歳、長女10歳と長男8歳の4人家族です。俺には弟が2人いて、年に2回実家で集まることになっています。俺は実家の近くに住んでいるので、遠くからくる弟たちのおもてなしをしていました。といっても、実際に弟家族を迎える準備や世話をするのカズミです。以前は母が用意をしていたけれど、膝が悪くなりできなくなってしまったからです。カズミはてきぱき動けて頼りになるし、なんとかこなしてくれていたのだけれど……。
カズミは不満を爆発させ、家から出ていってしまったのです……。
気がつくと、台所にみんなが揃っていました。俺はその場の空気を和ませようとしましたが、しかし……。
義弟のお嫁さんも「カズミさんはおもてなしするのが好きなのかと思ってた」と話します。母も心配そうに「カズミさん、あんたには話していたんじゃないの?」と聞いてきました。
母は俺を「それなら言いなさいよ! 知っていたんだったら、あなたが私に言えばよかったでしょ」と責めてきました。カズミが出ていき、みんなが俺を責めてきます。
母が「……今日一晩は、ひとりにさせてあげたほうがいいかもね。タイチ、あなたたちは泊まっていきなさい」と言います。そして朝ごはんの準備を頼んできました。
母は「お米をセットするぐらい、できるでしょ? 煮干しは頭を取って水につけておいて。それで、朝になったら味噌汁を作ってね」と簡単に伝えます。
「みんなも少しは動くべき」そう言って、カズミは実家から出ていってしまいました。俺は気まずい雰囲気をごまかそうとしましたが、みんなはカズミの言葉を真剣に受け止め、それぞれが反省し始めたのです。そしてカズミの気持ちを知っていたのに黙っていたことを、俺はみんなから責められることに……。 カズミが出ていった原因は、みんなにもあるのにとモヤモヤ考えつつ、カズミの代わりに俺が明日の朝食の準備をしました。それは思っていたより大変で、やっとカズミの苦労を知ることになったのでした。
【私の気持ち】「甘えすぎてゴメン!」負担を分散するためのルール決めよう
不満が溜まった私はみんなに怒りをぶつけ、ひとりで帰宅したのです。すると……?
義実家を飛び出た翌日、私はひとりで朝を迎えていました。家の前に車が止まる音が聞こえてきました。窓の外を見ると、義弟たちの車からみんながワラワラと降りてきます。
私は戸惑いながらもみんなを迎え入れ、子どもたちにはテレビを見させて、大人たちによる家族会議が始まりました。
みんなから頭を下げられてびっくりしました。義母が「昨日、カズミさんが帰ったあと、みんなで反省したのよ。カズミさんがチャキチャキ動いてくれるから、つい頼みごとをしちゃって……悪かったね」と言ってきました。
旦那をはじめみんなで、今後の帰省のときにどうしたら私の負担が少なくなるのかを話し合ってくれたようです。
みんなが私を気遣ってくれているのが、ヒシヒシと伝わってきました。旦那からも私の大変さがわかったと言ってもらえてスッキリした気持ちです。
みんなが私の家にやって来たときは、何事かと思いました。しかし謝罪のために来てくれたのだとわかり、私は感謝をします。そしてみんなは私の負担をなくすためにはどうしたらいいのか、考えてきてくれました。 ありがたくそのアイディアに乗っかりたいと思います。旦那もようやく私の気持ちを理解してくれました。 不満を抱くこともあるけれど、みんな大切な家族です。これからも私にできることはしつつ、みんなとの時間を楽しみたいと思います。