地域課題解決へ道筋描く 県立足柄高で探究発表
県立足柄高校(南足柄市怒田、石川晋吾校長)で1月23日、1年生の総合的な探究の時間学年発表会が開かれた。
昨年6月に実施された市内の事業所等による「地域企業講話」を受け、生徒たちが自ら地域の課題を探り、調査等を経て導き出した成果を発表するもの。この日は各クラス2人ずつ、計14人が演台に立ちテーマ設定のきっかけや仮説、検証方法、調査結果などを説明した。
「トイレから始まる公園の変化について」をテーマにした生徒は、「トイレがきれいになればトイレに関わるストレスがなくなり、利用者が増える。利用者が増えることで結果的に設備がより良くなり、公園がさらに豊かになる」と仮説を立て、きれいに保つ手段を維持費用などを交えて考察。まっすぐに目的に向かうのではなく、ステップを踏むことが目的につながる近道になりうることを示していた。
渋滞、少子高齢化、人口減少、公共交通など、様ざまな発表を聞いた石川校長は「今の時代に必要な新しい価値を生み出すには、課題に目を付けることが大事。また、普段の勉強を通して、多くの人と分かり合うための知識を身に付け、プレゼンスキルを高めていってほしい」と話した。