パ・リーグ球団別週間MVP オリックス中川圭太が13試合連続安打!ロッテ山口航輝は4打席連発
打率.520、wRAA6.8の中川圭太
プロ野球パ・リーグは2位・日本ハムが首位攻防3連戦でソフトバンクに3連勝し、0.5差に迫った。8月に入って13勝3敗とハイペースで貯金を増やしていたソフトバンクは急ストップ。3位オリックスは日本ハムに11差をつけられており、優勝争いはソフトバンクと日本ハムの2チームに絞られた格好だ。
SPAIAでは8月19日から24日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップのwRAA6.8を記録したのはオリックス中川圭太。3日の日本ハム戦から13試合連続安打、17日の西武戦から4試合連続本塁打をマークし、先週6試合でも25打数13安打で打率.520と驚異的な数字を残した。8月は打率4割でシーズン打率.292はパ・リーグ3位と首位打者を狙える位置にいる。
チームは貯金4で2位まで11差の3位。今後はCS圏内をキープしつつ、ポストシーズンを見据えた戦いも重要になってくる。29歳になった“最後のPL戦士”はキーマンの一人と言えそうだ。
日本ハム・レイエス、楽天ボイトも好調
ロッテ山口航輝は20日の楽天戦の第4打席で4号3ランを放つと、翌21日の第3打席まで4打席連続本塁打を放った。5打席連発のヤクルト村上宗隆に次ぎ、王貞治氏らに並ぶ大記録。19日の楽天戦でも3号2ランを放っており、23打数8安打の打率.348、5本塁打、12打点でwRAA5.5だった。
5勝1敗で首位に急接近した日本ハムでは、フランミル・レイエスがチームトップのwRAA4.6。20日のオリックス戦と23日のソフトバンク戦で2発ずつ放り込み、二冠独走の27本塁打、76打点をマークしている。逆転優勝に向け、助っ人が頼りになりそうだ。
2勝4敗だった4位・楽天では、ルーク・ボイトが21打数8安打の打率.381、1本塁打、6四球。23日のオリックス戦で3安打を放つなど、wRAA3.6を記録した。3位オリックスには4差あるものの、まだCS進出の可能性も十分にあり、ラストスパートを見せるか。
ソフトバンク牧原大成、西武・古賀悠斗も貢献
首位ソフトバンクでは牧原大成が好調だ。10日の日本ハム戦から12試合連続安打、先週も20打数8安打の打率4割、2本塁打でwRAA2.9。気温の上昇とともに調子も上昇し、8月は打率.405、3本塁打、16打点をマークしている。
2勝3敗だった5位・西武では、古賀悠斗がwRAA1.5でチームトップ。22日のロッテ戦で6号ソロを含む2安打を放ち、捕手としても高橋光成、平良海馬を完封リレーに導いた。
息詰まるデッドヒートの様相を呈してきたパ・リーグの優勝争い。その他のチームにとってもCSや個人タイトル争いは残されており、晩夏の熱い戦いに注目だ。
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記事:SPAIA編集部