マックスバリュ東海 箱根町で移動スーパー 買い物不便の解消へ
箱根町内における買い物不便の解消のため、マックスバリュ東海(株)が7月17日から移動スーパー事業を開始した。生鮮食品や総菜、日用品など約500品を積んだ軽トラックが町内全域を走る。
同社は2022年から静岡県を中心に移動スーパー事業を展開。神奈川県では箱根町が初めての運行となる。17日には元箱根集会所で出発式が行われ、同社執行役員の関根賢一さんは「住んでいる地域まで伺い、商品を見て購入できることが評価されている。これまでのノウハウを生かして箱根で愛されるスーパーになれば」と話した。勝俣浩行町長は「かつて八百屋や魚屋が交流の場にもなっていた。小売店が減少する中で、この事業を推進することが地域の交流拠点創出にもつながれば」と期待を寄せた。
移動スーパーは曜日ごとに決まった場所を回る。約60カ所の停車場所や到着・出発時刻などの詳細は町HPで公開するほか、チラシの世帯配布を通して周知する。サービス開始後も住民の要望を受け、時間や場所の変更も想定しているという。店頭価格に、サービス料として商品1点につきプラス11円(税込)で販売。支払いは現金のほか、電子マネーやクレジットカードにも対応する。買物客は「町外に行き買い貯めをしていたので、徒歩圏内にあるのはありがたい」と話した。