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兵庫県知事選挙を取材。鈴木エイトが現地で感じた、ほかの選挙と異なる「熱」とは?

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、11月21日の放送にジャーナリストの鈴木エイトが出演。11月17日に投開票され、斎藤元彦氏の再選となった兵庫県知事選挙について、現地でおぼえたという「違和感」について語った。

長野智子「(兵庫県知事選挙を)鈴木さんは現地に入って取材されています。『これまでの選挙とは違う、なんとも言えない違和感をおぼえた』と発言されていました。この違和感とはどういうものですか?」

鈴木エイト「基本的に選挙はお祭りだと思っていて。いろいろな選挙取材に行って、そこで感じるような熱狂やそういったものとは質の違う熱量を、今回は感じたんですね。斎藤候補が現れる1時間ほど前に演説現場に行ったところ、既に相当な人が集まっていました。ちょうど本人の誕生日ということで『Happy Birthday』の練習が行われるとか、盛り上がっていて。推しのアイドルを応援するファン、というのがいちばん近いと思うんですけど、それとも雰囲気が違うかな、という感じがしたんですね。選挙の終盤戦のほうでした」

長野「年齢や性別はどういう感じの人でしたか?」

鈴木「中高年の女性が主(おも)でしたね。男性、若い人たちもそれなりにいて、年齢層としては満遍なくいましたけど。僕に声をかけてくれるのも年配の女性たちが多かった」

長野「選挙はできればみんなに参加してほしいし、『この人に政治を託したい』という推し活のような見方もある。そういう意味では『推し』でもいいとは思うんですけど」

鈴木「多くの人が選挙に興味を持つというのは非常に健全なこと。でもこの選挙はどうだったのか、というところを検証すると違うのでは、という気がします」

長野「現地にいらっしゃる人の言葉で感じたことなどありましたか?」

鈴木「これまで報じられているように『真実に気づいたんだ』と。斎藤さんは悪いことをした人だと思っていたけど実際にいろいろな情報に触れて、自分は間違っていたと気づいた、だから応援しにきたんだ、私はスタッフになっているんです、というポジティブな感じの話をされていた。でも石丸伸二さんの都知事選のときもそうで、来ている方が熱心すぎるというか。一定の方向をすごく見ていらっしゃるのかな、と。ただ悪意は特に感じなくて」

長野「はい」

鈴木「アンチの方々も来ていたのでちょっとした軋轢などはあったんですが。その時点でまだ違和感はそれほど顕在化していなかった。しかしそのあとの演説現場ではN国党の立花孝志さんらも来て、前説的に聴衆を盛り上げていて。『この中で新聞を読んでいる人~?』と聞いてほとんど手を挙げなかった」

長野「はい」

鈴木「一定の方向に聴衆を誘導している感じが見えて。人をバカにしたようなことをおっしゃるんですね。特定の人のモノマネをして、聴衆がワッと沸くような。通常の選挙で見ているような光景とは明らかに違うのかな、というのがありました。いろいろな社会問題を追っている中で、何事に関しても『フェアにやるべき』、それが重要だと思っているんですね。フェアということが今回の選挙で保たれていたのか、となると疑問が出てきますね」

長野「立花さんが、自分は立候補するけど入れないでください、『斎藤さんは悪くない』と。このかたちに対して、なぜ聴いている人は鵜呑みにするんですか、という質問を(リスナーから)いただきました。その辺はいかがですか?」

鈴木「よくわからないことに対して断言する人は歓迎されますよね。この報道は正しいのか、どうなんだろう、という中で『これはこうなんです』とズバリ言ってくれる人は支持を受けやすいと。人間、あまりわからないことを放置したくない。カルト問題もそうですけど。あやふやな状態、というものに答えを出してくれる人、団体。そういう相手に信頼を置いてしまう、というところがあるんじゃないか、と」

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