日大生が花見川団地の活性化を応援!デザインで暮らしを変える【千葉市】
日本大学生産工学部創生デザイン学科の学生が「デザインの力でより住みやすい街づくりを」と花見川団地の活性化に取り組んでいます。
千葉市と連携し活動を開始
築50年が経過し、老朽化・高齢化が進む花見川団地。
日大の学生たちは約3年前から行政と連携し、デザインの切り口から団地の活性化に取り組み始めました。
中澤公伯(きみのり)教授からの提案で、まずは現場を観察。
「どのような問題点を発見し、どう変えていくか」課題発見とデザイン提案を繰り返していきます。
その結果、「団地のベンチ」「時をつなぐ団地を考える」「ぐぐれない美術館をつくる」「花見川団地、花島公園地区の活性化提案」の4つのテーマでデザインを制作しました。
花見川団地のイベントは大盛況!
11月9日に開催された商店街イベントでは2つのワークショップと展示を企画。
大久保楽さんを中心とした創生クリエイティブチームでは得意のカメラで写真館を開催。
幅広い年齢層に受け、大勢の人が集まりました。
「家族や友人と来たり、終活の写真にしたいという人もいました。撮影した全員が写真を受け取りに来てくれました」と大久保さんは話します。
矢野華子さんを中心としたファブトラ活用委員会ではデジタル工作を担当。
参加者とデジタル工作機械を使い、プログラミングで切りだした紙を組み立てるカライドサイクル(表裏の方向にくるくる回せる折り紙)を作成。
「うまく紙が切れないトラブルもありましたが、反省点を今後に活かしたいです」とのこと。
粟飯原暉(あいはらしゅん)さんは千葉市と連携して実施したデザイン課題のパネルや模型を展示。
特に花見川団地内の特性を生かしたベンチのデザイン提案では「ここに手すりがあればもっといい」という高齢者の声や、子どもの「これかっこいい!」という生の声を聞くことができました。
「リアルな現場の声に寄り添って作っていかなければ」とイベントを振り返ります。
岩﨑昭浩教授は「学生たちは十二分に意をくんで取り組み、その成長を実感している」と感慨深げ。
学生たちが考えた花見川団地ならではのベンチや、商店街の建物を生かした活性化のデザイン提案などが反響を呼び、学生たちの提案から大きなうねりが生まれています。(みつa)