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ロレックス・ファストネット・レース 100周年──限界への航海

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ロレックス・ファストネット・レース 100周年──限界への航海

1925年の創設以来、海と人間の限界に挑み続けてきたロレックス・ファストネット・レース。100年の節目を迎える今年、その壮大な航海譚が新たな伝説を刻む。

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©Rolex/Kurt Arrigo

 2025年、世界で最も過酷かつ名誉あるオフショアセーリングレースのひとつ「ロレックス・ファストネット・レース」は、記念すべき100周年を迎える。人と海、挑戦と達成、そしてロレックスとの絆。そこには1世紀にわたり刻まれてきた、数え切れない航海者たちの物語がある。

©Rolex

 2年に一度開催されるこのレースのテーマは、限界への挑戦である。潮流と風が複雑に交差するイギリス海峡、うねりと強風が支配するケルト海、そしてアイコニックな折り返し地点のファストネット・ロックへと至るルート。そのすべてにおいて、精密な航海術と不屈の精神が要求される。

寄港一回のみの単独世界一周航海を達成した史上初の人物、サー・フランシス・チチェスター。©Chichester Archive/PPL

 伝説的なセーラー、サー・フランシス・チチェスターは、1961年の同レースでナビゲーターとして名を馳せ、その後ロレックスのオイスターを手に単独世界一周を達成した。

セーリング界を象徴するプロセーラー、ロレックス テスティモニーのポール・ケイヤード。©Rolex/Alexandre de Brabant

 現代では、ロレックス テスティモニーのポール・ケイヤードやマルティネ・グラエルといった世界的セーラーたちが、このレースをキャリアのハイライトとして語っている。

©Rolex/Kurt Arrigo

 ファストネット・レースに賞金はない。参加者を動かすのは名誉、友情、そして自然との真剣勝負への渇望である。400を超える艇が30〜100フィートのサイズでしのぎを削り、プロとアマチュアが肩を並べるこのレースは、まさに「セーラーの通過儀礼」ともいえる存在だ。

©Rolex/Kurt Arrigo

 レースの主催団体であるロイヤル・オーシャン・レーシング・クラブとロレックスとのパートナーシップは2001年から続き、今や両者の関係は世界のヨットレース界の象徴となっている。シドニー・ホバート・ヨットレース、TP52ワールドチャンピオンシップ、マキシヨットカップなど、15の主要レースを支援するロレックスは、70年近くセーリング界をサポートしてきた。

 この100周年大会は、ただの記念ではない。未来へと航海を続ける人々の「意志」の象徴であり、次の100年への序章なのである。

ロレックスとヨットレースの詳細はこちら

Fastnet Race Official Website(英語)

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