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山口朋恵さん応募の作品 高校総体のポスターに 278作品から選ばれる

タウンニュース

受賞作品を手にする朋恵さん(左)と父・肇さん

2027年度に神奈川県・東京都・千葉県・山梨県の4都県を会場に開催される全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の「総合ポスター図案」の選考結果がこのほど発表された。開催都県の中高生から278点の応募があり、上草柳在住の山口朋恵さん(18)=県立白山高等学校・美術科3年=の作品が最高位に選ばれた。

受賞した作品は、インターハイで予定されている競技を戦うアスリートの姿を、色鮮やかな背景に浮かぶ真白い円形が囲む構図。円を用いた理由について、朋恵さんは「試合に挑む選手たちを支える指導者や仲間、家族の存在。そんな人のつながりを表現したかった」と話す。スポーツが平和の祭典であることにもふれ、「円形は平和の和(輪)でもあると思った」と続けた。

筆や画用紙を用いず、タブレット端末とイラスト制作アプリ、タッチペンを使って作画を進めた。構想から完成まで、およそ2週間。278作品からの最高位に「高校生活の最後で心からうれしい受賞になった」と笑顔で振り返る。

朋恵さんは、小学生のころ美大に通う姉の後をよく付いていった。絵が好きになったのも「姉の影響だった」といい、光丘中学校を卒業後は、白山高校(横浜市緑区)の美術科に進んだ。

本格的に絵を学んだのは高校からだったが、持ち前の勤勉さで努力を続け、県高等学校美術展の平面絵画部門で入賞するなど腕を磨いていった。

4月からは女子美術大学に進学する。イラストレーターやアニメーターを目指し、大学では「さまざまな技法を学びたい」と意気込む。

父の支援に感謝

「自分のことのようにうれしい」と喜ぶのは、父・肇さん(57)。少年時代に「宇宙戦艦ヤマト」や「マジンガーZ」にあこがれ、絵を描くのが趣味だったという肇さんは一時期、絵を描く仕事を志したこともあった。自身と同じ目標に向かう愛娘を前に「できるだけのサポートを続けたい」と目を細める。

朋恵さんは「絵具一つとっても決して安くはない。どんな時も支えてくれた父ちゃんには感謝でいっぱい」と、創作を通して家族や周囲に恩返しをしていくつもりだ。

受賞作品は、大会ポスターとしてあらゆる場面で使用され、インターハイを盛り上げる。

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