夏のように爽やかで、秋のように静やか 宮崎県の森を抜けたら待っていた〝青い池〟が言葉を失う美しさ
「宮崎県の山奥にある美しい青の池」
そんなつぶやきと共に投稿された風景がX上で注目を集めている。
こちらは2024年10月8日にXユーザーの「しき」(@shiki_pics)さんがポストした1枚。
真っ青な空と、それにも負けない青さの水辺。
澄みきった水が、なんとも印象的な風景に、X上ではこんな声が寄せられている。
「見てるだけで癒やされる美しい景色」 「すばらしい調和ですね 大自然からの祝福へも感謝ですね」 「夏と秋の両方が共存している景色だな」
確かに、夏の爽やかさと秋の静けさが同時に感じられるような、瑞々しい光景だ。
近頃、関東方面ではいきなり気温が低下したようで、あわてて上着を着込んだり、衣替えをして、秋の訪れを実感した人もいたらしいが、ここ宮崎県ではまだ夏が居座っているようにも見える。夏でもあり、秋でもある、微妙な時季なのかもしれない。
この池は宮崎県の山奥というが、さてどこだろう? そして、いつの光景なのか?
気になったJタウンネット記者は、投稿者。しきさんに詳しい話を聞いた。
淡水がこんなにも青く透けるとは?
投稿者・しきさんによると、撮影場所は宮崎県えびの市の「陣の池」という湧き水でできた池。2022年の10月に撮影したという。2年前の10月、そこには夏と秋が共存していたらしい。
しきさんが、宮崎県を訪れたのはこの時が初めてだった。「陣の池」近くにある生駒高原のコスモス畑を撮影することを目的にしていたため、「陣の池」のことは全く知らなかったという。青い池との出会いを振り返り、こう語る。
「森の中の細い道を抜けて、陣の池の青い水面が見え始めた時には、その青さと透明度に言葉を失いました」 「淡水がこんなにも青く透けること、それだけ透明できれいな水を蓄えている池があることに驚きました」(「しき / ℎ」さん)
陣の池があるえびの市は、宮崎県南西部の、熊本県や鹿児島県との県境に位置する。
「陣の池は農業用水の水源地のため田園の先の山奥にあり、車がすれ違えないような細い道を通らなければならず辿り着くのが大変でした」としきさん。
市観光協会のホームページを覗いてみると、「陣の池」について次のように記されている。
「田代地区の山際にある2つの湧水池。池の名は戦国武将が池のそばに陣を構えたことに由来。水路沿いの道を上流に行くと右手奥に大池、左手のさらに奥に小池がある。水底まで見える青く澄んだ水を湛え、池を囲む木立の緑と相まって神秘的な美しさを漂わせている」(えびの市観光協会ホームページより)
霧島山系から湧き出た青い池の透明度の高い水は、水底まで見えるほどだという。一度見てみたいものだ。