ツリガネニンジンは美味しいことで知られる人気野草!断面に滲む乳液が特徴【野草・山菜・きのこ図鑑】
ツリガネニンジンキキョウ科
美味しいことで知られる人気野草
各地の里山、とくに造成された斜面を好んで生える多年草。花が釣り鐘型をしており、根が高麗人参と似ているためにこのような名前で呼ばれる。花は近縁のホタルブクロにも似ているが、複数の花が茎に対して輪生するので判別できる。新芽はしばしば群生するので見つけたら採取はしやすい。トトキという名前で親しまれ、古くから「山で美味いはオケラにトトキ」という歌があるほど人気の高い山菜。地下茎で冬を越せる強靭な野草だが、すべての新芽を採取すると枯れてしまうので、1つの株から1本ずつのみ採取するようにしたい。
● 採れる場所:里山
断面に滲む乳液が特徴。若い芽は変異が大きい
若い芽は変異が大きい。葉は7、8cmほどで鋸歯が目立つ。茎に輪生するが枚数は3~5枚と幅があり、長楕円形から縦に延ばした卵形までさまざま。全体に微毛が生えるが、ツルッとしたものもある。ちぎると粘り気のある乳液が出てくるのでそこを判別点とする。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗