乗車前後は無料のVIPラウンジでのんびり! 京都~東京を繋ぐ3列独立シート「VIPライナー1便」の乗車レポート
大阪・京都と東京・埼玉を結ぶ「VIPライナー1便」。車内は目隠しとなるシートキャノピー付きの3列独立シートで、ぐっすり眠れると評判です。乗車前後はVIPラウンジも利用可能! 今回は京都駅から東京駅まで乗車し、各地でVIPラウンジも利用、その様子をレポートします。
まわりの視線を遮り、中ではスマホもOK! 有能すぎるシートキャノピー
かわいいネコ社長が人気の高速バスブランド「VIPライナー」。運行しているのは埼玉県志木市に本社がある平成エンタープライズ。「VIPライナー1便」は、なんば・大阪梅田・京都と東京・秋葉原・志木を結ぶ夜行バスです。まずは、車内設備とサービスを紹介しましょう。
車内は3列独立シート。運転席の反対側、乗車して向かって右側からA・B・Cとなっています。A・Bは縦に10列、Cは途中にトイレがあるので8列、合計で28人乗りです。
3列独立シートですが、A・B間はB・C間より若干狭くなっているので、体格の良い人はCの席がオススメ。逆にカップルや友達・家族同士ならA・B並んで座ると距離が近くて安心です。
そして、特徴的なのがシートを覆う青いカバー。シートキャノピーと言います。
AとCの席には通路側にカーテンがあり、閉めるとかなりプライベートな空間になるのですが、さらにシートキャノピーで頭全体を覆うことで、通路を歩く人と偶然目が合うということや、寝顔を見られるということがなくなるんです。
でも、なにより嬉しいのはシートキャノピーが光を遮断してくれるので、消灯後もスマホが使えること!これってすっごく嬉しい!
もし眠れなくてもSNSを見たり、旅行先の情報を調べたり、漫画やドラマを見ることもできます。ただし、イヤフォンなどを使用して音は出ないようにしてくださいね。
各シートはコンセント付きなので、バッテリー切れの心配もなし!
眠りたい人用の設備やサービスもぬかりありません。大判のブランケットに腰ピローがそれぞれ用意されています。シート前面には小物をかけるフックとUSB充電ポート、網ポケット。足元にはドリンクホルダーがありました。
フットレストとレッグレストが足をサポート。フットレストは前に座席のないシートには装備されていないので、利用したいと思う人は座席指定時に注意してくださいね。リクライニング角度は130度。ほぼ水平に近い角度で眠っていくことができます。
頭上には空調と読書灯。窓側のシートにはハンガーもあります。手荷物を乗せる頭上の棚も高さがあるのでお土産やリュックサックも余裕で乗せられます。
トイレは車内中央、階段を下りた場所にあります。座っている位置より低い場所なので、使用中の音なども全然気になりませんでした。
京都VIPラウンジから東京駅まで乗車!
今回は京都駅八条口近くにある京都VIPラウンジから乗車し、東京駅で下車しました。チケットは公式ホームページから予約。オプションで東京VIPラウンジの利用も選択済みです。
京都VIPラウンジ出発は22時20分。ですが公式サイトから予約したVIPライナー利用者は、ラウンジを昼12時から無料で利用できます。
京都は観光スポットがたくさんあって楽しいのですが、「とにかく歩く!」と思いませんか? お寺や神社は境内が広くて、1カ所まわるだけでも結構歩き回ります。
比較的近くに名所が集まっていることも多いので、徒歩で移動することも多く、気づけば2万歩近く歩いていることも! 私もこの日は気づいたら17,000歩を超えていました。
そこで少し早めにラウンジに行きひと休み。無料のフットマッサージャーで足をマッサージしたら、コンクリートで固められたようだった足の疲れがとれて、スッキリ軽くなりました! その後いったん外出して駅までお土産を買いに出かけられたくらい。ラウンジがあって良かった~!
バスの出発時間2時間前になったら、カウンターにあるパソコンで乗車券を発行。VIPライナー1便の乗車券と一緒に東京VIPラウンジの利用券も発行されたので、ラウンジ利用券はなくさないようお財布にしまいました。
22時10分になるとラウンジの前の道路にバスが到着。ラウンジスタッフが乗車券をチェックしてくれるので、その後バスに乗り込みます。大きな荷物がある人はトランクへ。
車内はほぼ満席でした。
定時にバスは出発。カーテンを閉め、シートキャノピーを下げると、すっかり自分のお城状態。
走り出してすぐ、車内前方のモニターで注意事項が流れました。映像付きなので、とってもわかりやすい!
映像が終わったら消灯なのですが、そのタイミングで全員一斉にシートをリクライニングします。これ、いいですね!全員一緒、一気にリクライニングさせるのでお互い様!後ろの人に気兼ねしなくて済みます。カウントダウンでシートを倒したら、車内の灯りも落とされました。
車内前方、運転席との間もカーテンで塞がれるので外からの灯りは入って来ません。
自分の目の前に前列のシートが迫ってくると、ちょっと圧迫感があるかもしれませんが、それもキャノピーが目隠しとなるので気になりませんでした。
途中休憩は3回
途中、休憩は滋賀県の草津PA、静岡県の浜松SA、神奈川県の海老名SAの3回。
アナウンスはありませんが、ほのかな灯りが点灯して、それが目印となります。各15分の休憩で、バスに戻ってくる時間は出口付近に提示されています。
また、バスのナンバーが書かれたネックストラップ「休憩カード」が手渡され、裏には緊急連絡先も! うわ~、ありがたい~。夜行バスが多すぎて見つけられず走り回ったことがあるのですが、いざという時の緊急連絡先がわかるってだけで安心できますよね。心強い!
休憩場所は道路状況によって変わるそうですが、この日は渋滞などのトラブルもなく当初の予定通りの場所での休憩となりました。
※道路事情・天候の影響等により、予定SA、予定時間が変更になる場合があります
東京駅に到着後は東京VIPラウンジで休憩
最初の降車バス停秋葉原のあとは、5時40分に東京駅に到着。予定より10分ほど早かったです。ここで残っていた全員が降りました。
東京駅八重洲口に近いバス停でしたが、ここから東京VIPラウンジまでは歩いて5分ほど。5時50分には入口前まで着いていたのですが、営業時間が6時からなので、少し1階で待ちました。なんと5~6人がエレベーター前で待っていましたよ。同じバスに乗っていた人もいました。
時間になって受付でラウンジ利用券を提出し、個室を利用。無料のお味噌汁を飲みながらバスの中でお腹が空いたら夜食に食べようと買っておいたごはんを食べ、お化粧を直してから帰宅しました。
VIPライナーはゆっくり眠ることができたし、乗車前後にVIPラウンジでしっかり身支度できたのも助かりました。ラウンジを利用すると精神的にもゆとりができますね。これなら夜行バスで戻ってきて、そのまま会社に出社するエクストリーム出社も可能です。
VIPライナー+VIPラウンジ、オススメですよ!