なぜ溶けない? 浜松の老舗和菓子店のアイス 「グミみたい」な食感で人気上昇中
■浜松市の「ふる里」が販売「葛バー」 4種類のフレーバー
“溶けないアイス”の注目度が高まっている。浜松市の老舗和菓子店「ふる里」が、地元の食材を使った新食感のアイス4種類を販売開始。アイスなのに、もっちりとした食感が特徴で「グミみたい」、「噛めるアイス」といった声が上がっている。
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浜松市内に3店舗を運営している「ふる里」は6月17日から、「葛バー」を販売している。最大の特徴は、葛粉やフルーツピューレをぜいたくに使った弾力のあるもっちりした食感。グミのような食感がクセになる。葛粉を使っているため時間が経ってもゼリー状に柔らかくなるだけで、一般的なアイスのように溶けて液体にはならない。
食べ応えがあるにもかかわらず、低カロリーなところもうれしいポイントだ。冷凍のままはもちろん、半解凍でプルプルの食感を楽しむ人もいるという。
フレーバーは全部で4種類となっている。人気ナンバーワンは「三ヶ日みかん」。地元名産の三ヶ日みかんの果汁と果肉が入っており、濃厚でさわやかに仕上げた。
「浜松レモン」はレモンの果汁とピールを使用し、酸味と甘さを楽しめる。「浜松ブルーベリー」は日照量の多い浜松で精算された大粒でジューシーなブルーベリーを使っている。老舗和菓子店らしい和を感じられる「静岡茶」は緑茶の深い旨味と優しい甘さのバランスが絶妙で、丹波大納言が入っている。
■1本270円 ふる里全店やオンラインなどで販売
葛バーは1本270円(税込)で、賞味期限は90日。ふる里全店(鍛冶町店・半田店・浜北店)のほか、オンラインショップや浜松駅のギフトキヨスクなどでも販売している。発売直後から好評を博しており、夏の手土産や差し入れにも人気が高まりそうだ。
ふる里は1947年創業の老舗和菓子メーカーで、看板商品「あんこ道」シリーズや生クリーム大福、季節の和菓子で知られる。4月には焼きうなぎ専門店「中ノ庄」とタッグを組み、うなぎパイに次ぐ浜松土産を目指した新ブランド「濱松うなぎのぼり」も立ち上げるなど、老舗ながら攻めの姿勢も見せている。
伝統と地元愛をかけ合わせた“食べて楽しい”進化系和スイーツ。蒸し暑い季節を癒す、浜松発の新しい冷菓がこの夏、静かに熱い。
(SHIZUOKA Life編集部)