人気D&S列車「かんぱち・いちろく」を貸切運行 日旅が5月に〝ゆっくりズムの特急旅〟(福岡県、大分県)
JR九州の数あるD&S列車(デザイン&ストーリー列車=観光列車)で、2024年4月にデビューしたニューフェイスが「かんぱち・いちろく」。スピードアップ重視の現代の鉄道とは視点を変え、ゆふ高原線(久大線)を経由して博多~別府間を5時間ほどかけてゆっくり走る。
【参考】JR九州の新たなD&S列車「かんぱち・いちろく」に乗ってみた 九州の大都市と大分の温泉地を結ぶ長旅、楽しむコツは『ラウンジ杉』に
https://tetsudo-ch.com/12957092.html
車窓に広がる景観や、地域の食材で人気のかんぱち・いちろくが2025年5月、旅行会社の貸切ツアー列車として別府発博多行きで特別運行される。
鉄道旅行が得意の日本旅行が主催するのは、ツアー名「特急『かんぱち・いちろく』の旅」。5月29日出発の1泊2日で、D&S列車乗車は2日目の5月30日。往復JRセットプラン、片道JRセットプランの2タイプあり、往復タイプは博多駅に集合して特急「ソニック」などで別府へ。1日目は大分の名湯・別府温泉の名門ホテルに宿泊する(片道タイプは別府ホテルに現地集合)。
2日目に乗車するかんぱち・いちろくは別府発11時、博多着15時47分のダイヤ。通常の特急では2時間足らずの別府~博多間を、約5時間弱で結ぶ。
列車の一押しが車内で味わう食(弁当)。今回は、「裏舌鼓のオ・モ・テ・ナ・シ箱」を用意する。1人参加もOK。日旅の公式サイトで申し込みを受け付ける
かんぱち・いちろくは3両編成で、1、3号車は2020年まで(定期列車。臨時列車は2023年まで)に運行されていた「いさぶろう・しんぺい」のキハ47形気動車を再改造。中間(2号車、ビュッフェ)に、キハ125形改造のビュッフェ車を挟んだ3両編成で、列車名はゆふ高原線開通に貢献した実業家・麻生観八と衞藤一六から。
記事:上里夏生