【注目スポット】菊水酒造本社に新施設「KIKUSUI蔵 GARDEN」が4月29日にグランドオープン、五感で日本酒の魅力を体感する新空間が誕生
菊水酒造株式会社(新潟県新発田市)が「発酵」をテーマにした新施設「KIKUSUI蔵 GARDEN」を4月29日にグランドオープン
菊水酒造株式会社(新潟県新発田市)は、2025年4月29日に「発酵」をテーマにした新施設「KIKUSUI蔵 GARDEN」を本社敷地内にグランドオープンする。
「KIKUSUI蔵 GARDEN」は、菊水酒造が酒造りを通じて長年培ってきた発酵技術を、体験や展示を通じて学べる「発酵エンターテインメント施設」。訪れた人が五感を使って、発酵の魅力を楽しめることを目的としている。
施設は、「ラボ」「ショップ」「カフェ」の3つのエリアで構成されている。建物は同社本社敷地内に建てられた。
KIKUSUI蔵 GARDEN 「ラボ」
ラボ内の様子
「ラボ」では、発酵にまつわる体験型イベントやワークショップを定期的に開催。使用されている古材は、菊水酒造の創業家がかつて使っていた醤油蔵のものを再利用している。木枡(ます)を模した家具が設置され、期間外には発酵や日本酒に関する展示が行われる。
ラボ内には、顕微鏡がセットされており、麹菌(こうじきん)を実際に見ることができる。
KIKUSUI蔵 GARDEN 「ショップ」
「ショップ」でも同様に古材が活用されており、生原酒をサーバーから瓶詰めして販売する「蔵元限定しぼりたて生原酒」、地元菓子店とのコラボによる「酒粕マドレーヌ」、新発田市の月岡ブルワリーと共同開発したクラフトビール「北越後コールドIPA」など、オリジナル商品や限定品がそろう。
ユニークな商品や菊水オリジナルグッズが購入できる。
「蔵元限定しぼりたて生原酒」は、オーダー後に直接瓶に詰めて販売
KIKUSUI蔵 GARDEN 「カフェ」
「カフェ」では、庭匠・田中泰阿弥氏による「菊水庭園」を眺めながら、地元の焙煎店とコラボした「菊水オリジナルコーヒー」が味わえる。食事メニューには、酒粕と米粉を使用したベーグルや、北越後産の食材と発酵調味料を使ったランチセットが並ぶ。デザートには、酒粕を贅沢に使った「酒粕チーズケーキ」などのスイーツが用意されている。
また、カフェでは生原酒の飲み比べや、「北越後コールドIPA」の提供も行っており、庭園を一望しながら楽しむことができる。
菊水日本酒文化研究所
同社本社敷地内には、「菊水日本酒文化研究所」も併設されている。ここでは、社員が小規模で伝統的な酒造りを行っている様子や、約3万点に及ぶ日本酒関連の文化資料の一部を紹介。日本酒を「飲む」だけでない、多角的な文化体験ができる。
珍しい酒器の数々が展示されている。
施設見学も可能
菊水酒造の髙澤大介代表取締役社長
4月15日に開催された内覧会で、菊水酒造の髙澤大介代表取締役社長は次のように語った。
「『売れるから造る』という時代を経て、1989年の平成時代以降、状況は大きく変わった。どんなに良いお酒を造っても、売れない時代になっている。品質向上により、どのお酒も美味しくなったが、それだけでは不十分と感じた。そこで、面白いコト、楽しいコト、美味しいコト、愉快なコトといった『コト』を提案することを考えた。この施設は、私たちの経営理念である『感謝と良心を以って、大地の恵みを醸し、こころ豊かなくらしを創造する』を具現化する場にしたい」と話した。
営業時間は、ショップとラボが午前9時30分~午後4時30分、カフェは午前10時~午後4時30分(ラストオーダー午後4時)。定休日は月曜日(祝日の場合は営業)。
「Discovery(発見)」をコンセプトにした同施設は、県内外から多くの観光客を迎える新たな発酵文化の発信拠点となりそうだ。
【グーグルマップ 菊水酒造株式会社 本社】
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