藤枝MYFCの中川創と千葉寛汰、愛媛FC戦に向けて「自信を失ってはいけない」「悲観していない」
藤枝MYFCは4月25日、ロアッソ熊本に0−2で敗れ、昨季最終戦以来となる4連敗を喫しました。前半は優位に試合を進めたものの好機をものにできず、逆に勝負どころでの失点が響きました。29日に敵地で迎える愛媛FC戦は連敗ストップへの大事な試合。選手は5戦ぶりの白星奪取を目指し、練習に励んでいます。
DF中川創「やるべきことをやるだけ」
―熊本戦の内容は良かった。次への修正部分は?
何も変えることはないのかなと思います。自分たちもやっていて手応えがあるし、自信を失ってはいけないです。結果が出ていないのは事実だが積み上がってきているものは確実にあるので自分たちを信じていけばよいと思います。
シーズンを戦う中で、崩れてしまうチームはこういうところで迷走してしまうと思うが、僕たちはそうではない。何かきっかけをつかめれば変われると思うので、やるべきことをやるだけです。
―メンタル面や連動性は選手間でどう感じていたか。
うまくいっている時間に点が取れないとか、うまくいっていない流れを断ち切れないとか、失点やミスが続いてしまった時に生まれる気持ちの上下の振れ幅をどれだけ少なくできるかが重要になってきます。
試合を通して気持ちの変化はあるので、そこでの対応は札幌戦に比べてある程度みんな我慢強くできていたと思います。あとは攻撃の中でどこにスペースがあるかなど、もっとみんなで見つけて使っていくことが大切です。昨日で言えばそこをもっと早く見つけて、簡単に使っていけば良かった部分もあったと思います。
―一瞬の隙からの失点はどう改善していきたいか。
最近はふわっとしてセットプレーからポンとやられてしまうことがあります。なんてことのないところから生まれてしまった失点はもったいない。しっかりと対応はしていて一つ目のアクションではやられていないけれど、二つ目、三つ目のアクションでやられてしまっています。
やはり一人一人の危機察知能力の甘さが少し出てきてしまっているのを感じるので、後ろの選手がしっかり声を出して引き締めなければいけないです。でもそれ以前にまずは自分がやられないという気持ちでやります。一人一人の感覚も大事になるので練習から気を引き締めてこだわってやりたいです。
―研ぎ澄ますことが必要に?
前の選手も守備で最低限やらなければいけないことがあるし、後ろの選手も攻撃面でやらなければいけない部分があるので、全員がそういう部分をおろそかにしないように。
最低限やらないといけない部分をサボったり、やらなかったりすることで、相手にやられてしまっている。そのため、良いゲームをしているのになぜ勝てないのだろうという矛盾が生まれ、すっきりしない負けが続いています。最低限やるべきことをしっかりやることを大切にしていきたいです。
―中3日で愛媛戦となる。
良い準備することはもちろんだけど、課題に対してどれだけ修正できるかがものすごく大事になります。連戦だからと先を見すぎず1日1日を大切にしていきたいです。
―試合間隔が短いのはどう感じるか。
最高です。やはり試合をやっている方が楽しいです。精神、肉体の疲労はたまっていくが、選手としてはその方が感覚は上がってくると思います。
FW千葉寛汰「自分のせいで負けた。だから取り返すだけ」
―熊本戦を振り返って。
かなり体も動いて感覚も良かったが、決めるべきところで決められずに責任を感じ、自分のせいで負けたと思っています。
―どのように次につなげるか。
悲観はしていません。むしろあれだけ決定機をつくることができたのはポジティブに捉えていて、その感覚を得られたのは今年初めてでした。自分で逃した勝ち点3をこれからどれだけ取り返せるか。そこにチャレンジしていきたいです。
―良い位置取りもできていたか。
ゴールに近い良い位置でできたと思うので、そこは自分の良さで、なんとなく思い出せた感覚がありました。これが結果につながれば、どんどん上がっていくと思います。かなりそこに近づけたかなと思います。
―今までは、いまいち感覚が良くなかったか。
試合の中でもシュートは1本か2本ぐらいで、あれだけ決定的なチャンスはつくれていなかったので、なんとなく乗り切れないというか点を取れそうな感じがしなかったが、昨日は、やはり自分はFWなんだなとすごく感じたし、外してもめげずにシュートを打てました。だから取り返すだけなので次の試合が大事です。
―感覚を取り戻せた要因は。
ここ数試合で守備のことを考えてプレーすることが多かったが、前回スタメンを外れたことを機に、もっと攻撃を考えてプレーしようと切り替えました。それが良い方向につながったと思います。考えすぎてプレーが縮こまっていた感じがあったので、一度攻撃をしっかり考えました。
―愛媛の印象は。
僕自身は今治にいてJ3の時からかなりやっています。今年は苦しんでいると思いますが、力がありますし、簡単な試合は一度もなかったので難しいゲームになると思います。
―(藤枝にいた)山原康太郎選手がいる。
けがから復帰して出てくると思います。強い選手なので楽しみです。