春のルアーライギョ釣り入門解説 【フィールド・タックル・ルアー・時間・釣り方】
ライギョゲームといえば夏にヒシモ等の水草にフロッグといったイメージが強いかと思われる。まだ水草が生えそろわない3月~4月はライギョには厳しいと思われがちであるが、比較的大型を狙ってとることができる時期でもあるためご紹介しよう。
狙いやすいフィールド、条件
ライギョが生息する水路、狭い河川、クリーク、小規模野池、止水域で狙うことができる。条件的には水温10℃以上、浅い水域が釣りやすい。ライギョは肺呼吸ができ、体も丈夫な魚であるため、水が抜かれて水位が浅くなっている池、水路等でも冬を越すことができる。
よって、この時期でも日中水温が上昇すれば活性が上がり、シャローゲームが成立する。私の住む東北地方では3月後半~4月中旬頃から例年釣れはじめ、水路は田んぼの代掻きが入ると渋くなる傾向がある。
タックル・必要な装備
私のタックルをご紹介する。ロッドは怪魚用パックロッドにシマノ300番ベイトリールをセットし、PEライン8号を巻いている。一般的なライギョタックルで問題ない。
ライギョは歯が鋭く、顎の力も非常に強いため、ルアーを外す道具(マウスオープナーやペンチ)が必要となる。折り畳みの水汲みバケツも用意しておけば便利である。
使用ルアー
ライギョフィッシングに使用されるフロッグで大丈夫であるが、ほとんどの物はチューニングが必要で初心者には向かないものが多い。そこで、チューニングなしで使えるものをご紹介する。
スミスのグロッサORGはパッケージから出した状態で使用でき、フッキング率も高い。こちらを購入しておけば間違いないであろう。
狙う時間帯
3月後半~4月中旬は夜~朝に気温が一気に下がるため、浅い水域では顕著に水温が低下する。よって、日が昇り、気温・水温が上がる昼~夕まずめの時間帯で狙うのがよいだろう。
釣り方
基本的に魚の存在を確認して狙うサイトフィッシングである。ライギョは肺呼吸で水面に浮いてくることがある。また、晴れた日はボケーっと浮いていることがあるので、その付近にフロッグをキャストし、ドッグウォークやシェイクで誘う。大型でも比較的反応は良いのでビッグサイズを狙ってみよう。
目視できない場合(曇りの日、夕まずめ)はポーズを入れた早めのドックウォークで誘う。バイトがあったら一呼吸おいて鬼フッキングで確実に口に針を貫通することを心がけよう。
ランディング後の流れ
ライギョは歯が鋭く、顎の力も非常に強いため、マウスオープナーやペンチといったフロッグを外す道具が必要となる。ルアーを外す動作は慣れないうちは時間がかかってしまうかもしれない。
体が丈夫なライギョでも陸の上での時間が長くなってしまうと弱るので、折り畳みの水汲みバケツを使用して水をかけながらダメージを最小限に抑えたリリースをお勧めする。
<黒田初/TSURINEWSライター>