劇場版『ウマ娘』ジャングルポケット役・藤本侑里さん 「初の劇場版でスタッフ・キャスト一同すごく熱量のこもった作品になっています」
累計2000万ダウンロードを超える驚異のクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の初の映画化となる劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が公開中だ。本作は、最強を目指すジャングルポケットが、フジキセキの走りに衝撃を受けてレースの世界に飛びこみ、一生に一度しか走れない「クラシック三冠レース」に挑む。しかし、レースではアグネスタキオンなど同世代のライバルたちが立ちはだかるというストーリー。
公開を記念しPASH!+ではジャングルポケット役・藤本侑里さんにインタビューを実施し見どころをたっぷり語ってもらった。
※本記事にはネタバレが含まれます※
ジャングルポケットがそこに存在しているような、リアルな存在感のお芝居を
――今回の劇場版の見どころを、キーワードを交えて紹介していただけますか?
ポッケ(ジャングルポケット)の見どころを挙げると、ポッケとタナベトレーナー、そして憧れの存在であるフジ(フジキセキ)さんとの関係性ですね。だから、キーワードは「関係性」になるのかな。史実では同じチームで、フジキセキ号がなしえなかった日本ダービーをジャングルポケット号が制覇しているんです。今回の劇場版もタナベトレーナーからアドバイスをいただいたり、フジさんからアドバイスをもらって立ち直ったりっていう描写があるので、ポッケの見どころとしては、そのあたりが大事じゃないかと思います。
――試写を拝見して、フジキセキとのかかわりはとても印象的でした。特に夏合宿でのあるシーンは、映像的にもすごくきれいで、ご覧になる方にも楽しんでいただけるのではないでしょうか。そのフジキセキを演じる松井恵理子さんとのお芝居で、印象に残っていることを教えてください。
夏合宿中のシーンは、松井さんとふたりで演じた場面です。私がアフレコにあまり慣れていなかったこともあって、ポッケとして気持ちを込めたらタイム(セリフの長さ)が結構押して、どんどん映像から遅れていってしまったんです。それで「押してしまってすみません」って謝ったら、松井さんが「タイムを合わせるのも大事だけど、それよりも気持ちを込めることの方が大事だからね」って、すごくお優しくて。それが印象に残っています。やっぱりフジさんと一緒にかけ合いができたからこそ、よりフジさんへの気持ちを入れることができたシーンだったと思います。
――フジキセキへの憧れの気持ちと、松井さんの優しさへのありがたみが、重なる部分もあったような感じでしょうか?
そうです。一緒に演じることができて、本当に嬉しかったですね。
――収録の際は、鶴岡陽太音響監督をはじめスタッフの皆さんからいろいろなディレクションがあったのではないかと思います。今回ジャングルポケットを演じるうえで、印象的だったアドバイスやディレクションは?
アフレコに臨む前に、私と鶴岡音響監督と山本健監督で台本読みをさせていただいたんです。その時に、劇場版ということもあって「ジャングルポケットがそこに存在しているような距離感で、よりリアルな感じでやっていきたい」っていうお話を伺ったんです。言葉遣いについても細かく方向性を示してくださったので、それはすごく気をつけました。ゲームの収録とはまた違っていましたし。
――ゲームよりももっとリアルなお芝居というと、例えばどういうことでしょうか?
ゲームは静止画がメインですけど、アニメーションは動きがついているので、より実在感というか、誇張しないナチュラルなお芝居をするように気をつけました。
――そういうなかで収録した今回の劇場版で、藤本さんのお気に入りのシーンは?
たくさんありますけど、やっぱりポッケへの想いが一番強いので、ポッケ目線で考えますね。それで言うと、一番嬉しかったシーンはフジさんと一緒に走るシーンです。ポッケの気持ちが沈んでしまったときにフジさんが優しくよりそって、しかもフジさんが「一緒に走ろう」って言ってくれた。普段のポッケだったら、フジさんが一緒に走ってくれたらテンションがあがると思うんですけど、その時のポッケは落ち込んでいてそういう反応ではなかったっていうことも印象的でした。そのシーンは大好きだし、いつかまたふたりで、元気な状態で走っているところが見たいなっていう気持ちもあります。
何度でも細かい部分まで楽しんでいただける、ジャングルポケットたちの熱いストーリー
――ところで、藤本さん自身からジャングルポケットにひと言声をかけるなら、なんと言ってあげますか?
ポッケは劇場版を通してひと回り成長して、きっと自分の思う“最強” になれるまで走り続けていくと思います。だから「最強をめざして、これからも一緒に走っていこうね」。
――最強をめざすジャングルポケット。藤本さんは彼女の最大の魅力はどういうところだと思いますか?
性格の二面性だとか、好きなところはいろいろあります。でも一番好きなのは、仲間思いなところですね。劇場版ではとある宣言をするタキオン(アグネスタキオン)に向かって対話をする描写もあったりして、同世代の絆をすごく大事にしていることがわかります。これは劇場版ではなくゲームで描かれた場面ですけど、誕生日をお祝いするときにはその人が喜んでくれそうな物を想像して、それを準備しているんですよね。仲間、ダチを大切にしていて、だからこそ周りからもすごく慕われていると思うので、そこが一番ですね。
――情に厚い感じが素敵ですね。それでは最後に、劇場版を楽しみにしている方への藤本さんからのメッセージをお願いします。
『ウマ娘 プリティーダービー』初の劇場版で、スタッフ・キャスト一同すごく熱量のこもった作品になっています。熱いポッケが主人公だっていうこともあって、ストーリーも本当に熱い展開になっています。アグネスタキオンや、テイエムオペラオー、フジキセキは初期からいるキャラクターですけど、トレーナーさんが見たかったそれぞれの姿も見られるのではないでしょうか。
――特にここに注目してほしいというポイントはありますか?
1回目は、いろいろなウマ娘が出てくるので「出てきた!」ってすごく嬉しくなっちゃうと思うんです。だから最初はそれを楽しんでいただいて、2回目からは推しを注視して、何回も細かいところまで見ていただけたら嬉しいです。
公式サイト:https://movie-umamusume.jp/
©2024 劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」製作委員会