凍結してお湯が出ない…。知っておきたい「給湯器」にやってはいけない“NG行為”「故障を防ぐ方法は?」
厳しい寒波や積雪により、給湯器の凍結トラブルが増えています。凍結に備えて安全装置が搭載されている製品がほとんどですが、配管の凍結までは防げません。冬の暮らしに欠かせない給湯器、万が一凍結してしまったらどうすればよいのでしょうか? ここでは、凍結時にやってはいけないNG行為と正しい対処法をご紹介します。
熱湯をかけるのはダメ!その理由は……
凍った配管を解凍するには、お湯をかけると手っ取り早い気もしますが、これは絶対にNGです。突然熱いものをかけると、配管が割れたり破裂したりする危険があります。給湯器が故障するだけでなく、破裂した配管によってケガややけどをするリスクがあり非常に危険です。
突然お湯が出なくなっても、焦ってお湯をかけるのは避けましょう。
給湯器が凍結したときの「正しい対処法」
手順1.給湯器のリモコンを切ります
コンセントは抜かずに、そのままでOK! リモコンだけをOFFにしましょう。リモコンの電源をOFFにしないと、お湯を使用していなくてもガスや灯油を消費してしまう可能性があるため注意しましょう。
手順2.気温が上がるのを待ちます
基本的には、自然解凍を待つのが安全な対処法です。
ただし、給湯器の設置場所(日が当たらない場所)や外気温(寒い地域)によっては、解凍に数日かかる場合があります。
手順3.水が出るのを確認します
温度が上がって配管が解凍されれば、お湯は復活します。水がスムーズに出ることを確認し、漏水がないか確認したら終了です。
なかなか解凍されない場合は、応急処置として「タオルを覆った上からぬるま湯をかける」「ドライヤーなどで温めてみる」のも有効です。ただし、凍結時の処置については製品の取扱説明書にそって行ってください。
凍結は「有償修理」。日頃から対策を
対処法を試してみても解決できない場合は、専門業者への修理を検討しましょう。凍結による給湯器の修理は、ほとんどのメーカーで無償修理の対象外となっています。
有償修理となれば、それなりに費用もかかりますので、凍結予防の対策を行うことが大事です。「電源プラグは抜かない」「配管を保温剤で覆う」など、日頃からできる予防策で給湯器の凍結リスクを下げましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア