大統領就任1か月のトランプ大統領
1月20日の就任式から1か月以上経ったトランプ大統領。2月25日「長野智子アップデート(文化放送)」では、元日刊スポーツ編集局長の久保勇人が1か月経ったトランプ大統領について語った。
久保「1月20日の就任式からちょうど1か月の2月20日、そのタイミングで突然トランプさんが自分のことを『トランプバンザイ』と言った。同じタイミングでホワイトハウスのアカウントもニューヨークのマンハッタンを背景にしてトランプさんがにこやかに王冠をかぶった肖像画を出してきた。笑い話みたいに思えるけれども実は笑えない状況でもあるわけです。先月20日の就任式から約70以上の大統領令に署名しています。これはどれくらいのペースかというと、1期目の1年目も普通の大統領よりは乱発しているんですけれど、その1年目の総数を1か月で既に上回っているんです。選挙戦で掲げた公約の約半分くらいに手を付けた、もしくは実行したと言われています」
長野「これは支持者には評判いいんでしょう?」
久保「評判いいですし、どこかの国の総理大臣みたいに『選挙中に総裁選で掲げたものと自分が総理になってからやることは違う』みたいな発言はしません。トランプさんは少なくとも自分の言ったことは実行しようと猛スピードでやっているということです。内政面をみてみますと、主要な閣僚を全て自分の忠臣、もしくは気に入った人にすり替えました。本当は議会に決裁権があるのですが、今、議会は共和党が支配しているので実現できたわけです。さらに官僚ですが、連邦政府を縮小する・効率化するということでイーロン・マスク氏に断行させています。本人も『無能で腐敗した官僚を全て排除する』と宣言して支援者から大喝采を浴びました。マスク氏は全職員に1週間の仕事を伝えるよう求めて大混乱が起きているんですけど、混乱を起こしながらも官僚を支配し始めています。さらにトランプさんはメディアにも手を突っ込んでいて、一番象徴的だったのはメディアにもメキシコ湾をアメリカ湾と呼ぶよう命じたことです。国際的に記事を配信しているAP通信社は自分たちの記事は世界中で読まれている、メキシコ湾がアメリカ湾に呼称変更したということは世界的に認められていないのでメキシコ湾という地名を使い続けていました。するとトランプさんはAP通信社はけしからんということでホワイトハウスの取材、大統領専用機の取材からAP通信社を締め出したんです。