【ポケモンGO】独占インタビュー! ナイアンティック社に『マックスフィナーレ』について色々と聞いてみた!!
2025年8月23日(土)、24日(日)の2日間、ポケモンGOのグローバルイベント『マックスフィナーレ』が開催される。ご承知の通り同イベントは初開催となっており、ある意味で謎に包まれていると言っていいだろう。
果たして『マックスフィナーレ』が開催に至った経緯は何なのか? 参加したらどんなメリットがあるのか? ナイアンティック社のシニアプロデューサーに話を聞くことが出来たのでお知らせしたい。
・マジか
マックスフィナーレの開催がアナウンスされた直後、多くのトレーナーは「本当に8月にデカいイベントやるの?」と感じたハズ。なぜならかつて8月開催されていたGOフェスグローバルは、暑さ対策もあって前倒しされた経緯があるからだ。
とはいえ、GOフェスグローバルの前倒しに伴い8月にぽっかり穴が開いていたことも事実。マックスフィナーレは暑さに耐えながらも頑張るべきイベントなのだろうか? 日本の残暑、本当におそろC。
それはさておき、今回話を聞かせてくれたのはナイアンティック社のジョン・ファンタニラ氏である。同社でシニアプロデューサーを務めるジョンさんは、これまで「シャドウレイド」や「マックスバトル」に携わってきた経緯があるそう。
もちろん『マックスフィナーレ』にも主導的に携わっているとのことなので、未知なる『マックスフィナーレ』の話を伺うにはうってつけの人物であろう。
・なぜこのタイミングなのか?
──ジョンさん、本日はお時間いただきありがとうございます。日本のWebメディア・ロケットニュース24のサンジュンです。
「こんにちは、サンジュンさん。今日はよろしくお願いします」
──よろしくお願いします。まず最初になんですが、ジョンさんの推しポケを教えてください。これはインタビューさせていただく方、全員に伺っているんです(笑)
「ミュウツーですね(即答)。映画の中でミュウツーが “生立ちではなく、自分が何者なのか、どう生きるか? そんなことを語っていたんです。それでミュウツーが好きになりました」
──なるほど。渋いセリフですね。それではさっそくマックスフィナーレについて伺わせてください。
「はい、よろしくお願いします」
──まず、昨年からGOフェスが前倒しになりました。その中には暑さ対策の意味もあるとのことでしたが、それでもあえて8月末にイベントを開催するに至った経緯を教えていただけないでしょうか?
「非常に素晴らしい質問をありがとうございます。マックスフィナーレはリアルイベントではある一方で、これまでとは異なる設計をしています。ゲーム内容をご覧になっていただくと、過去のリアルイベントとの違いがお分かりになるかと思います」
──たしかにタマゴ割りもありませんし、野生で変化するポケモンのメインではありませんね。あくまでダイマックスバトルがメインで、それをレイドが補っている印象を受けました。
「そうなんです。何より大きかったのはザシアンとザマゼンタという魅力的なポケモンがいて、その先にムゲンダイナの存在があったことです。原作でもこの3つのポケモンは、とても密接な関係がありますから」
──ふむふむ。確かに先日のGOフェスもお腹いっぱいの内容でしたし、そこにムゲンダイナを登場させるのは無理があったかもしれませんね。
「ムゲンダイナをどのように登場させるか? やはりザシアン・ザマゼンタと連動させて登場させるのがいいと判断しました。原作に基づいたゲームの流れという意味では、将来的にやりたいことは多くありますよ」
・エンゲージメント
──なるほど。それは楽しみです。マックスフィナーレに関してはムゲンダイナ及びザシアン・ザマゼンタの存在が大きかったんですね。
「はい。ポケモンGOは年間を通してスケジューリングされています。その中でトレーナーのみなさんに一体感を維持してもらいつつ、どうしたら最大限に楽しんでいただけるか? その中でのマックスフィナーレでもあります」
──ふむふむ。先ほど申し上げましたが、歩き回ってタマゴ割りをしたり野生のポケモンを頑張るイベントではないと思いました。それは暑さ対策に配慮されていると考えてよろしいでしょうか?
「非常に細かい点を見ていただいてありがとうございます。当然、時期的な要素は考えています。GOフェストではレイドや野生、タマゴふがメインになりましたが、マックスフィナーレではまた違った要素を強調したいですね」
──なるほど。そういえばマックスフィナーレは無料で参加できるイベントで驚きました。
「そうなんです。1つ言えることは無料であれ有料であれ、一体感を意識しているということです。もちろん有料版の方がゲーム的な恩恵は大きいですが、無料を選択したトレーナーを置き去りにしたくはありませんでした」
──ふむふむ。御社は一体感(エンゲージメント)を非常に重視しますね。
「それは我々が最も重視している要素の1つです。それはトレーナー同士もそうですし、ポケモンやポケモンの世界観への愛着もそうです。もちろん、マックスフィナーレのストーリー自体にも一体感を感じてほしいですね」
──非常にポケモンらしい、そして御社らしいコンセプトだと思います。
「ありがとうございます。マックスフィナーレは過去に登場したキョダイマックスポケモンなどの熱狂、そして新たなチャレンジがありますが、いずれにせよ一体感を意識しながら設計しています」
・難易度は?
──わかりました。無料参加について話を戻しましょう。
「はい。先ほど無料でも参加してもらえると話しましたが、当然GOパスデラックスを購入してもらうと、さらに大きなメリットがあります。ダイマックスバトルで普段はなかなか難しいの色違いポケモンと出会いやすくなりますし、ポケモンの強化もしやすくなります」
──ほうほう。
「無料版でもマックスフィナーレの土日は3200までマックス粒子を集められますし、GOパスデラックスならそれ以上になります。またその週は1600までマックス粒子を集められるようになっています」
──なるほど~。ちなみになんですが、ムゲンダイナのバトルは難易度が高いですか? リリース以来、特にキョダイマックスバトルは大人数がそろわないと倒せない風潮があると感じています。
「ムゲンダイナ自体が非常にパワフルなポケモンですから、簡単だとは言えませんね(笑)。ただ、みなさんが強化してくれたザシアンやザマゼンタがきっと活躍してくれると思います」
──ふむふむ。
「リリース当時は非常に難しいとされていたレイドバトルも、現在では多くのトレーナーが攻略しています。マックスバトルも、より価値のあるバトルにしていきたいですね」
──たしかに当時はレイドのバンギラスにコテンパンにされました……。話を戻して、今後もマックスフィナーレのような新イベントがあると考えてもよろしいでしょうか?
「具体的には言えないんですが、チームは情熱を持ってさまざまな計画に取り組んでいます。常にポケモン社とも連携を取りながらプランを考えていますので、サプライズ的なイベントもあるかもしれませんね」
・2度と遭遇できないかも?
──わかりました。では最後にポケモンGOトレーナーに向けてメッセージをいただいてよろしいでしょうか?
「まずはパワースポットを巡ってみてください。いつもより多くのマックス粒子が集められるので、より多くのバトルに挑戦していただけます」
──はい。
「そしてマックスフィナーレは複合的なイベントです。ダイマックス、キョダイマックス、色違い、アメ、アメXLなど、様々な要素が詰め込まれています。ぜひお気に入りのポケモンとマックスフィナーレに挑戦してみてください」
──ふむふむ。
「さらにマックスフィナーレは非常に大きなイベントで、前例が無い中で開催されます。もしかしたらこの機会を逃すと2度と遭遇出来ない要素もあるかもしれませんので、ぜひ楽しんでください」
──おお、それは気になりますね。
「そうそう、レイドでザシアンとザマゼンタも復刻しますので、強化のために必要なアメやアメXL、あとはエナジーなどもぜひ獲得してください。きっとムゲンダイナとの戦いで活躍してくれるハズです」
──相手がムゲンダイナですからね。そうなりますよね~。
「最後に1つ、GOパスは早い段階で使い始めることをオススメします。GOパスはその週の月曜日から利用が可能になりますので、出来るだけ早い段階から使用するとムゲンダイナとも出会いやすくなりますよ」
──わかりました。ジョンさん、本日はお時間いただきありがとうございました。いずれ世界のどこかでお会いしましょう!
「はい、楽しみにしています!」
・安心と不安
ご覧のように『マックスフィナーレ』の開催については、ザシアンとザマゼンタ、そして「ムゲンダイナ」の存在が大きかったそう。来年同じ時期に同じようなイベントがあるかはわからないが、少なくとも今回は「ムゲンダイナ」ありきのイベントのようだ。
また、インタビュー中にもあるように「タマゴ割りイベント」でも無ければ「野生全力イベント」でもないため、暑さ対策については一定の配慮がされているのだろう。複合的でありながらも『マックスフィナーレ』はムゲンダイナが主役のイベントである。
さらにそのムゲンダイナも「1人1体」と公式発表があったため、厳選のために1日中バトルをする必要はなさそう。通常のポケモンよりアメ及びアメXLが大量に必要とのことだが、引き時は明確なイベントなのかもしれない。
とか言いながら「色違い背景キョダイマックス」などにこだわると沼る可能性は否定できない。ある程度緩和されるとはいえ、ストックできるレイドパスと比較するとコストの高い「マックス粒子」も「いくらかかるんや……」と不安は残る。
・やるっきゃねえ
まとめると『マックスフィナーレ』の開催された動機については「ムゲンダイナ」の存在が大きく、ゲーム内容的にも一定の暑さ対策は考慮されていると言っていいのではなかろうか? 何年後かに「いきなりムゲンダイナ」より、流れとしては理解できる。
というわけで『マックスフィナーレ』に関する独占インタビューをお届けした。「暑そう……」とは思いつつも、ムゲンダイナにワクワクしてしまうことは紛れもない事実。マックスフィナーレは2025年8月23日(土)24日(日)の2日間にかけて開催だ。
参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2025 Niantic, Inc. ©2025 Pokémon. ©2025 Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ScreenShot:『ポケモンGO』 (iOS)