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「求めている人たちの場所に行き続けたい」水曜日のカンパネラ・詩羽さん×ケンモチヒデフミさんインタビュー|TVアニメ『九龍ジェネリックロマンス』主題歌「サマータイムゴースト」に込める「うら寂しさ」と「2024年の夏の暑さ」

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

ジャンルにとらわれない音楽性と、独特の世界観で人気を博す音楽ユニット・水曜日のカンパネラ(略称:水カン)。主演・歌唱を務める詩羽さん、作詞・作曲を手がけるケンモチヒデフミさん、「上記以外すべて」を担うDir.Fさんの3人による音楽ユニットです。

型にとらわれない表現と、進化を続ける音楽性で、唯一無二の存在感を放ち続ける水曜日のカンパネラが、2025年4月よりテレビ東京系列ほかにて放送中のTVアニメ『九龍ジェネリックロマンス』の主題歌を担当!

アニメイトタイムズでは、主題歌「サマータイムゴースト」に込められた想いや制作エピソードをはじめ、水曜日のカンパネラの楽曲制作の裏側に迫るインタビューを実施しました。ケンモチさんが語る、楽曲に込めた「うら寂しさ」と「2024年の夏の暑さ」。そして詩羽さんが感じる“水カンらしさ”とは?

【写真】水曜日のカンパネラ「サマータイムゴースト」詩羽×ケンモチヒデフミ インタビュー

「サマータイムゴースト」に込めた「うら寂しさ」と「2024年の夏の暑さ」

──TVアニメ『九龍ジェネリックロマンス』の主題歌を担当されることについて、お話を受けた際のお気持ちからお聞かせください。

ケンモチヒデフミさん(以下、ケンモチ):このような素敵な作品に関わることができ、とても光栄に思っています。同時に、美しい世界観の『九龍ジェネリックロマンス』という作品と、我々の曲が合うのだろうかというプレッシャーもありました。

しかし、物語を読み解いていくうちに「ラブロマンス×ミステリー」というテーマや、新しいものと古いものが混在している空気感、シリアスな話の中で常に存在する明るい雰囲気など、二つの異なる要素が混在していることに気づいて。これは「水曜日のカンパネラ」でも表現できるのではないかと思いました。

──制作時、どのようなこだわりを込められたのでしょうか。

ケンモチ:まずトラックに関してですが、サビは現代風のメロディーでテクニカルな雰囲気を意識しました。続くラップパートでは曲のトーンをグッと落とし、ラジオボイスのような音を取り入れるなどして、現代と昔の音を組み合わせるギミックを取り入れました。急に音が昔っぽくなる瞬間を感じていただければと思います。

──歌詞についてはいかがですか?

ケンモチ:以前ライブで訪れた香港で、マンションに囲まれた“写真映えスポット”のような場所が印象に残っていました。ベランダに設置された室外機を見て、都会ならではの人の密集感を感じつつ、ただ栄えているのとは違う雰囲気を感じた体験を歌詞にしています。

香港の、少しうら寂しい空気が不思議だなと思っていたのですが、まさにこの『九龍ジェネリックロマンス』の雰囲気に近かったんですよね。今回はそんな想像をしながら、歌詞と曲を作りました。

あと、このような『九龍ジェネリックロマンス』の世界観を踏襲しつつ、楽曲を制作していた昨年の夏(2024年の夏)の状況を反映させています。

──昨年の夏?

ケンモチ:昨年の夏はとてつもなく暑かったから……「来年の夏はこんなに暑くなってほしくない」「今年の夏だけで終わってほしい」というフラストレーションを、漫画のテーマと組み合わせて歌詞に散りばめたんです(笑)。

『九龍ジェネリックロマンス』を歌う部分に加えて、「もしかして、ここがケンモチさんの言っていた『24年の夏の暑さ』のことなのか?」と、読み解き、解析しながら聴いてほしいです。

──そんな「サマータイムゴースト」ですが、詩羽さんが初めてトラックを聞いた時の印象をお聞かせください。

詩羽さん(以下、詩羽):「難しそう」と思いました……(笑)。

レコーディングは、いつも通りスムーズに終わったのですが、テレビで歌ったり、練習したりする中で、メロディーラインが「自分では作らないようなものだな」と感じていて。特にサビが難しいなと思っています。

ケンモチ:自分で作っておいて言うのも何ですが……音程がめちゃくちゃ難しい曲ですね。詩羽にも「音程、キモいです!」って言われて、僕も思わず「キモいよね(笑)」って返しちゃうくらい(笑)。

よくある鼻歌みたいなメロディーではない方が、未来っぽくて面白いと思い、挑戦してみました。音符で見ると階段状になっていて、普通に口ずさんで心地よいメロディーではないので……チャレンジでしたね。

レコーディングでは苦戦するかなと思っていたのですが、(詩羽さんが)たくさん練習してきてくれて。想像以上に良い声が録れました。

──レコーディング中、お二方の中で印象に残っているエピソードはありますか?

ケンモチ:サビもそうですが、ラップも難しいポイントだったと思います。早口で言葉数が多く、さらに譜割りも難しい。それでも三連符のタイミングをジャストに整えてきてくれたので、「こっそり練習してきたのかな」と思っていました。

詩羽:ボイストレーニングで先生と一緒に練習しました。目立った練習というと、それくらいですかね。

──水曜日のカンパネラの楽曲のレコーディングは、普段どのように進むのですか?

詩羽:ディレクション自体は詳しくはやらず、歌詞を一通り見て「はい、やります」という感じです。歌い方のディレクションも、細かい指示ではなく、私が歌ってみて良ければそのまま進むという感じで、緩くやっていると思います。

──水曜日のカンパネラの歌の部分に関しては、詩羽さん主導なんですね。

詩羽:基本的にはそうですね。(ケンモチさんが)作る、(詩羽さんが)歌う、というように担当が分かれているので、お互いに口出しすることはあまりありません。

──改めて、「サマータイムゴースト」のおすすめポイントを教えてください。

ケンモチ:今までの水曜日のカンパネラではやってこなかった、独特のフレーズ感や節回しを楽しんでもらえたらと思います。

詩羽:サビのメロディーラインが一番難しいところなので、そこを聞いてほしいですね。あとは、ラップ部分とサビのギャップも楽しんでほしいです。

「水カン」式・タイアップ曲の作り方

──普段、お二人はアニメをご覧になりますか?

詩羽:最近はそんなに……ですね。

ケンモチ:僕は、制作の合間に動画配信サイトなどでアニメを観ながら作業しています。

──これまで、タイアップ曲も複数ご担当されていますが、アニメファンからの反響で印象に残っているものはありますか?

詩羽:SNSで(主題歌を担当した)アニメを見た方が「あのアニメの主題歌は、水曜日のカンパネラだったんだ」と言っているのを見かけることがあって、嬉しかったですね。

ケンモチ:普段自分たちの音楽を聴いてくれている人たちとは、また違う入り口から入ってきてくれる方の反応が大きくて、嬉しさと同時に緊張もありました。(アニメタイアップの際などは)「僕らで大丈夫だったかな?」と思いながら、反響やコメントを見ています。

みなさんが好意的に受け止めてくださって、2024年夏放送の『ラーメン赤猫』では「2期もこの曲でやってほしい!」という声もいただきました。「大丈夫だったんだ、良かった」と思えて、嬉しい気持ちになっています。

──アニメタイアップの楽曲と、そうでない楽曲では制作の仕方や考え方に違いがあったりするのでしょうか?

ケンモチ:物理的な問題としては、曲の尺を調整する必要があるので、若干意識して作っています。

他のアニメの曲を聴いて参考にしながら、我々らしさを担保しつつ、アニメを入り口に(作品への)興味を持ってくれる方の求心力になるような曲にしたいと思っています。

──「水曜日のカンパネラ」のタイアップ曲は、歌詞もトラックの雰囲気も、作品に寄り添って展開されている印象がありました。

ケンモチ:水曜日のカンパネラの楽曲は、僕や詩羽の言いたいことをストレートに表現するというより、架空のキャラクターのためのキャラソンのような設定で曲を作ることが多いので、アニメやドラマなどにも接続しやすいようになっているのかなと思います。

──ちなみに、詩羽さんの中で、アニメ作品の曲と水曜日のカンパネラ独自の曲とで、歌い方や感情の込め方に違いはありますか?

詩羽:違いはないですね。水曜日のカンパネラの曲でも、私を主張する曲はほとんどなく、毎回テーマに合った声色を使っているだけなんです。なので、アニメだから、アニメじゃないからといった違いはないんじゃないかなと思っています。

曲ごとに「この曲はこんな声色が良いかな」と試行錯誤したり、仮レコーディングの時点でケンモチさんにイメージを伝えてもらい、それを試したり……そうすることで、自分の声の歌や声の手札を増やしているのだと思います。その場で試したことが、結果的に採用になることもあるので。

──ケンモチさんも、詩羽さんの歌声から新しい発見があると感じることはありますか?

ケンモチ:そうですね。前任のコムアイ(2021年に脱退)の時からそうなのですが、僕が思い描いたものが100%そのまま形になるのが、水曜日のカンパネラの曲では「ない」と思っています。

レコーディングやプリプロ(プリプロダクションの略で事前準備の意)で歌を録っているうちに、「こういう歌い方でこのメロディーが聴けるのか」「この歌詞をこんな風に歌いこなせるのか」といった発見もあって。そこから僕も「少し変えてみよう」と思ったり、予想と違っても「これはこれで良い」と思ったり……楽曲がより良くなっていく瞬間がたくさんありますね。

なので、自分がすべてを書ききらない方がいいと思っているんです。ミュージックビデオもそうですが、僕が思い描いていたものの斜め上を行く瞬間を余白として残すようにしています。

──ある種、キャッチボールのようなやり取りがあるのですね。

ケンモチ:基本はそういう形ですね。レコーディングやプリプロの時も、いつも「なるほど」と思いながら作っています。

──ちなみに、アニメの劇伴や主題歌などで、「これは良かったな」「自分の音楽にもこの要素を入れてみようかな」と思われたものはありますか?

ケンモチ:劇伴で言うと、澤野弘之さんが手掛けられた「UNICORN」(『機動戦士ガンダムUC』や『キルラキル』の曲が格好良いと思いました。それと同時に、ニコニコ動画のMADなどで使われている『機動戦士ガンダムUC』も好きで(笑)。

格好良い世界観と、少しボタンを掛け違えたような面白い世界観が組み合わさっているのが、僕の原体験のひとつなんです。このような空気感を自分の音楽にも取り入れられたら、と思っていました。

──お二人にとって、水曜日のカンパネラらしい音楽とはどのようなものですか?

ケンモチ:僕はもともとトラックばかり作っていたので、歌詞を書くのが得意ではありませんでした。だからこそできる、歌詞と曲のボタンの掛け違いのような、曲は格好良いのに歌詞が変、というような部分に、自分にしか書けない歌詞があると思っています。

そのようなボタンの掛け違いを楽しんでもらうユニットを作れたらいいなと思っていました。そこが水曜日のカンパネラの特徴だと思います。

詩羽:私は、ポップさが水曜日のカンパネラらしさなのかなと思っています。どの曲も、全体的に「ポップ」という言葉が似合うものが多い気がしていて。

以前出したアルバム『POP DELIVERY』は、タイアップ曲が多くて、あまり統一感のないラインナップだったのですが、「ポップ」という言葉でまとめると、不思議とまとまりが出たんです。だから水カンには「ポップ」という言葉がピッタリ合っているんだと思っています。

──水曜日のカンパネラとして歌う時にも、「ポップさ」を意識されているのでしょうか。

詩羽:そうですね。水曜日のカンパネラとしてステージに立つ時は、ポップに明るく楽しくというのを一番のテーマにしているので、意識しています。

──ケンモチさんの楽曲制作でも、「ポップ」を意識していたり?

ケンモチ:もともとポップなユニットではあったのですが、詩羽になってから、よりポップにしようと思いました。詩羽のキャラクターやビジュアルを見て「この子はポップだな!」と感じたので、様々な相乗効果がありつつ、今の形になっていったのだと思います。

二人が見据える「求めている人たち」と「開かれたアプローチ」

──せっかくお二人ご一緒の場ですので、普段から気になっていたことや聞いてみたかったことがあれば、ぜひこの機会にお互いに質問してみてください。

ケンモチ:おっ。なにかありますか?

詩羽:(少し考えて)……ない……かも?

一同:(笑)。

ケンモチ:ないはないで、不安なんですけどね(笑)。

──(笑)。それでは、ケンモチさんから詩羽さんに聞いてみたいことはありますか?

ケンモチ:いつも歌詞や曲を作って、詩羽に渡しているのですが、面白い歌詞についてどう思っているのか気になりますね。お笑いのコントを書いているわけではないのですが、いつもすぐに「OKです!」って言ってくれるから、ちょっと不安になるんですよ。ちゃんと面白い歌詞を書けているのかなって(笑)。

詩羽:うーん……特に何も思ってない……(笑)。というのも、その歌詞が面白いかどうかを決めるのは、私ではない人たちじゃないですか。受け取り手でない私がその歌詞を面白く歌ったら面白くなくなってしまうので、真面目に歌うことで、もっと面白くなると思っています。

ケンモチ:そうなんだよね。

詩羽:だから面白いと思って受け取っていなくて。「歌詞」として受け取って、(それが面白いかどうかは)みんなが決めるんだろうなと。

ケンモチ:世に出るまで、面白いかどうか確信を持てずに作っていることもあるんですよ(笑)。

ケンモチ:あとは……僕が書いた曲を最初に聴いた時に「これはちょっと違うな」と思ったら、遠慮なく言ってほしいと思っています。

詩羽:ふふ。

ケンモチ:僕自身の引き出しが古いので、「このネタ古くないですか?」みたいな意見があったら聞きたいのですが、今のところは大丈夫そうなので、良かったと思っています。

──そんな楽曲制作についてなのですが、詞先、曲先で言うと、どちらのスタイルなのでしょうか?

ケンモチ:最初にぼんやりとテーマだけを考え、「こういうタイトルでこういう曲を組み合わせたら面白いだろうな」と頭の中で思い描いているものを、まずはトラックから起こしています。

そうして完成したトラックに歌詞を書いて乗せていくと、歌詞が乗らなかったりするので、トラックを変える、また歌詞を変える……というように試行錯誤していくうちに「これしかない」と思えるものが出来上がる流れです。

──ケンモチさんが歌詞を書く上で、影響を受けたものがあれば教えてください。

ケンモチ:西尾維新さんの本が好きで、昔からよく読ませていただいていました。あの“西尾維新さんらしさ”というか、独特の文体があるじゃないですか。ものによっては、ストーリーが入ってこないくらい文にクセがあったりして(笑)。

西尾維新さんの、クセのある文体や世界観、そしてシリアスな話の中にもどこかくだけた部分があるところが、とても好きです。歌詞でその雰囲気を踏襲しているわけではありませんが……あのような「日常的だけど、日常にはない風景」には、憧れを持っていました。

あとは、最近アニメ化される漫画やラノベは、伏線が張り巡らされていたり、タイトルだけでも内容が予測できるのに、読み始めるとまったく違う展開だったりして、話の設定が歌詞のネタの宝庫のように感じるんです。

例えば“異世界転生モノ”というひとつのジャンルでも、色々な作り方があるんだなと参考になりますし、多くのものからインスピレーションを受けています。

──最近、気になっている作品はありますか?

ケンモチ:さきほど例に出した“異世界転生モノ”で言うと、『異世界居酒屋「のぶ」』なども、中世の時代の人が日本の居酒屋に来たら楽しいだろうな、と思いながら漫画を読んでいました。

このような、昔と現代をつなぐような作品は、エジソンが現代でバンドマンをやっているような、水曜日のカンパネラの世界観と通じるところがあるなと思っています。

──ちなみに詩羽さんは、最近読んでいる漫画はありますか?

詩羽:私も最近は、“異世界転生モノ”の漫画をよく読んでいます。

アニメは最近あまり見れていないのですが、小学生の頃はよく見ていました。今はどちらかというとアニメより漫画派で、“異世界転生モノ”であれば有名なものからあまり知られていないものまで、端から端まで幅広く読んでいると思います。

──昔見たアニメや最近読んでいる漫画などで、詩羽さんの歌やパフォーマンスに影響を与えたものもあったり?

詩羽:自分の歌に直接影響を与えたものはあまりない気がします。でも、昔から漫画が大好きで、特にファンタジー作品をよく読んでいたんです。そこで得たファンタジーへの寛容さがあるからこそ、水曜日のカンパネラのファンタジー要素の強い曲も受け入れが一瞬なのかなと思います。

歌詞を疑問に思うことなく、すぐに歌えるのは、子供の頃から漫画やアニメをたくさん見ていたからかなと思いますね。

──ファンタジーへの造詣の深さが、今のパフォーマンスにもつながっているのですね。そんな詩羽さんが「歌うこと」に興味を持ったきっかけについてもお聞かせください。

詩羽:母が音楽好きで、家や移動中の車ではいつもCDがかかっていました。母も、そして姉もよく家で歌っていたので、「歌うことは楽しいことだ」という認識が、小さいころから自然と出来上がっていたんだと思います。

だからといって、ミュージシャンになりたいと思ったことは一度もなかったのですが……この仕事を始めて一年半くらいで、歌が好きだと改めて思い出しました。

──思い出した?

詩羽:好きなものが仕事になると、難しいこともありますから。「好きなこと」から「やらなければいけないこと」に変わると、「好き」の基準がぶれたり、わからなくなったりすることもあると思います。私も曲がヒットして忙しくなって、稼働が増える中で、子供のころは大好きだった歌が、そうではなくなった時期がちゃんとありました。

──そこから今のスタイルが確立されるまでの過程を教えていただけますか?

詩羽:自分の歌のスタイルは、実はあまり分かっていないのですが……楽しく歌うことを大事にしています。楽しくないと、水曜日のカンパネラのポップなイメージから離れてしまうので、ステージの上では楽しむことを一番大事にしています。逆にそれ以外のことは、何も意識してないような気がしますね。

──ケンモチさんが思う、詩羽さんの歌声の魅力についてもお聞かせください。

ケンモチ:音楽的なところで言うと、どんなに激しいトラックでも、音が厚くても、声が埋もれないんですよね。どこまでも前に出てくるような声質を持っています。それを活かした楽曲作りができるのは、私としてもありがたいことですね。

あとは、一人のリスナーとして歌声を聴いているときに感じるのですが、(詩羽さんが)楽しそうにしているところが魅力的だなと。音楽的な部分でもそうなんですけれど、そういう姿が印象的で、いいなと思っています。

──ありがとうございます。最後に、今後の水曜日のカンパネラの展望を教えてください。

ケンモチ:長い間ユニットとして活動をさせていただいているので、今まで水曜日のカンパネラをいいなと思ってきてくれた方々はもちろん、まだ出会っていない方々にも、「こんな音楽ユニットがいるんだ」と知ってもらえたら嬉しいです。

今回で言えば、『九龍ジェネリックロマンス』という作品を通して楽曲に触れてくれる方や、海外でアニメが好きで日本のカルチャーに興味を持っている方など、元々近しいカルチャー下にいたものの、まだ我々の音楽を聴いていなかった方々に対して、もっと開かれたアプローチができたらと思っています。

詩羽:今行っているツアー(「水曜日のカンパネラ プレミアムライブ2025」)で初めて行く場所も多く、そこで初めてライブを観るという方もたくさんいます。これからも、水曜日のカンパネラを求めている人たちの場所に行き続けたいと思っています。

ライブが一番楽しくて好きなので、これからも色々な場所にライブをしに行けたら、と思っています。

【インタビュー・文:西澤駿太郎 撮影:胃の上心臓 編集:太田友基】

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