手作りおはぎをおいしく保存するには?上手な保存方法とコツを解説!
手作りおはぎはどうやって保存する?
お彼岸に欠かせないおはぎは、家庭で手作りする方も多いかもしれません。できたてが1番おいしいですが、たくさん作って食べきれないこともありますよね。
おはぎは「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つの方法で保存できることをご存知でしたか?この記事では、それぞれの保存方法、コツやポイントをご紹介します。
おはぎの保存方法一覧
保存場所 / 保存方法 / 保存期間
冷凍 / ラップで包んで保存袋に入れる / 2〜3週間
冷蔵 / ラップで包んで密封容器に入れる / 1〜2日
常温 / 密封容器に入れる / 半日
おはぎの冷凍保存(日持ち:2〜3週間)
おはぎをたくさん作り過ぎてしまってすぐには食べきれない場合、冷凍保存がおすすめです。おはぎをラップで包み、保存袋に入れて急速冷凍します。保存期間は2~3週間ほど。ただし、あくまで目安ですので、早めに食べるようにしてくださいね。
解凍は、食べる前日の夜に冷蔵庫へ移す自然解凍がおすすめ。常温での解凍は、傷むおそれがあるためおすすめできません。
すぐに食べたい場合は、電子レンジで解凍してもOK。解凍モードか、電子レンジ100〜200Wで1分ほど加熱し、様子を見ながら10秒ずつ加熱時間を追加してください。温めすぎるとあんこが緩くなったりごはんが固くなったりするので、注意が必要です。
ラップで包み保存袋に入れる
おはぎをラップでぴったりと包んでから、ジッパー付き保存袋に入れ、しっかりと空気を抜きます。空気に触れないようにすることで、おいしい状態を長くキープできますよ。二重に包むと、乾燥しにくいだけでなく冷凍庫内のにおいうつりを防げます。
急速冷凍する
おはぎをラップでぴったりと包んでから、ジッパー付き保存袋に入れ、しっかりと空気を抜きます。空気に触れないようにすることで、おいしい状態を長くキープできますよ。二重に包むと、乾燥しにくいだけでなく冷凍庫内のにおいうつりを防げます。
作ってすぐに冷凍する
長く常温に置いたり、冷蔵庫に入れたりしてから冷凍すると、傷みやすく、味も落ちてしまいます。おはぎが余りそうなときは、すぐにラップで包んで冷凍しましょう。
おはぎの冷蔵保存(日持ち:1〜2日)
おはぎを作ったその日に食べる場合も、夏場は早めに冷蔵庫に入れましょう。冷蔵保存する際は、乾燥しないようラップで包み、密封容器に入れて野菜室で保存してください。食べる際は、電子レンジで軽く温めるとやわらかさが戻りますよ。
冷蔵での保存期間は1〜2日ほどが目安です。作った翌日中には食べきるのが良いでしょう。時間が経つにつれて、味や食感はどんどん落ちていきます。おいしさを十分に楽しむためにも、なるべく早く食べきるようにしてください。
乾燥しないようにラップで包む
冷蔵庫内は乾燥しているので、おはぎが乾かないようひとつずつラップで包みましょう。さらに密封容器に入れると、より乾燥しにくくなります。冷蔵庫内の匂いうつりを防ぐためにも有効です。
野菜室に入れる
ごはんのでんぷんが劣化しやすい温度は0〜3℃といわれています。冷蔵室の温度は4℃以下で、ちょうどごはんが固くなりやすい温度。野菜室は7℃ほどなので、冷蔵室よりも固くなりにくいといえます。冷蔵庫に野菜室がある場合、野菜室に入れるのがおすすめです。
電子レンジで温めてから食べる
冷蔵庫から出したら、食べる直前に電子レンジで軽く温めるとごはんのもちもち感が戻ります。加熱時間の目安は電子レンジ600Wで20〜30秒。足りない場合は状態を確認しながら10秒ずつ追加し、温めすぎないよう注意してください。
おはぎの常温保存(日持ち:当日)
おはぎは秋〜冬の涼しい時期であれば、常温保存も可能です。保存が可能な時間は半日ほどなので、作ったその日に食べる場合の短時間限定。夏場や室温の高い時期は、冷蔵または冷凍保存してください。
保存する際は素手で触らず、空気に触れないよう密閉容器に入れ、直射日光の当たらない冷暗所に置きましょう。
素手で触らない
その日のうちに食べるからと素手で容器に入れると、傷みやすくなってしまいます。おはぎを触るときは必ず箸や手袋を使いましょう。作るときも清潔な調理道具を使い、素手では触らないようにすることも大切です。
空気に触れないよう密閉容器に入れる
容器にフタをせず、ラップもかぶせずおはぎを常温保存するのはNG。空気中の雑菌がついて傷みやすくなったり、乾燥して味や食感が悪くなったりします。清潔な密封容器に入れて保存しましょう。
直射日光の当たらない冷暗所に置く
おはぎの常温保存は、室温20℃以下の涼しい場所でのみ可能と覚えておきましょう。室温が低くても、日が当たる場所は高温になることも。直射日光の当たらない、風通しの良い場所におきましょう。
翌日もおいしい!かたくならないおはぎのポイント
おはぎのやわらかさを保つためには、作り方にもポイントがあります。うるち米を使わずもち米のみで作ることで、もちもちとした食感に。また、もち米と砂糖を一緒に炊くことで、保水力を高めてパサつきを防げます。
おはぎが完成したら、すぐに食べない場合は適切な方法で保存することが大切です。翌日中に食べる場合は野菜室で、2日以上保存したい場合は冷凍保存してください。
傷むとどうなる?食べないほうが良いおはぎとは
おはぎから水分が出てぬめりがあったり、糸を引いていたりする場合は傷んでいるので食べないでください。見た目では分からなくても、酸っぱいにおいや味、舌が痺れるような感じがする場合も食べないほうが無難です。
おはぎは、水分が多く傷みやすい料理です。少しでも見た目やにおいに心配があるときは、食べないようにしましょう。
上手に保存して、不安なくおはぎを食べよう
和菓子のなかでは比較的手軽に作れるおはぎ。上手な保存方法を覚えておけば、つい作りすぎてしまっても安心です。気温や保存期間によって適した保存方法を選んで正しく保存して、安全においしいおはぎを楽しんでくださいね。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:上原 花菜(管理栄養士)